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電王.第42話
仮面ライダー電王
第42話「想い出アップデート」脚本:小林靖子 監督:石田秀範

今回は、侑斗の本心とその奥に隠された優しさと、デネブの想い・・・そして翔子の言葉が齎す深い意味が錯綜し、優しさと切なさが漂う名編でしたね。

惜しむらくは、後半の“時の列車勢揃い”の豪快な特撮シーンと、本編とが上手く絡んでいたとは言えなかったなかった事かな?
子供番組である以上は、クリスマス商戦に向けて“玩具の宣伝”的なシーンが増えちゃうのは仕方ないのは存分に分かってるつもりなんですが、それ故にそれがうまくドラマ部分を割愛しなきゃならんところが出てきちゃうのは、いつまで経ってもちょっと口惜しいものが残っちゃう。

まぁだからと言って、幾らその辺の“縛り”が無い深夜番組と言え、殆どヒーローの活躍シーンがない“某「超七 ぺけ」”みたいになるのも考えものだけどね(苦笑)
子供向けであれ、大人向けであれ、本編と特撮シーンやアクションシーンがバランスよく組み合っているのが、本当の意味でこういう番組の理想な訳だし(・・・て、ここで違う番組の不満言っても仕方ないか(^^;)

では、今回のポイント



※それってなんだ、ケンカでもすんのか!?
“待ち合わせ”と聞いて、ケンカと思って意気揚々と出てくるモモさんが素敵すぎる(笑)
で、直後にコハナさんの“裏ラリアット”で粉砕されてたり(((^▽^)))

デンライナーに運び込まれた侑斗、食堂車にハンモックで寝かされてる訳ですが、変に揺られて却って具合悪くなりそうな気が・・・
まぁ、さすがにこの時期に新たに“医務室”のセット作る予算はないだろうけどね(^^;

寝かされてる侑斗を覗き込んでるイマジン達ですが、リュウタも心配そうな素振りしてる辺り、侑斗に対する“わだかまり”は消えたと思っていいのかな?(細かいところだけど、ちょっと気になったんで)

※お前は何も分かってねぇ!
デネブが勝手にやった“お友達増やし”は、1人でも侑斗の事を憶えてる人を増やそうという“母心”でやった事で、その気持は誰にも否定は出来ないし、良太郎が言うように侑斗もそれはちゃんと分かってる上、多分感謝もしてる。

しかし、それでも侑斗があんなに激怒するのは、ここで言った“関係ないヤツを巻き込むな!”って言葉に、その言葉通りの意味以上の、もっと深くて切ない思いがあったからで、その気持を逆撫でされて吹き出た感情を、ああいうカタチでしか表現できなかったから。
やっぱまだまだ“僕ちゃん”だな(^^;

それにしてもナオミのうったあの“ぶっとい注射”は一体なんだったんだろう?( ̄▽ ̄iI

※オープニング
“いーじゃん、いーじゃん〜”のコーラス部分が“いーね、いーね、凄いね”という“ウラバージョン”に!
気づかなかったけど前々回は4人同時バージョン、前回はモモバージョンだったそうで、キンタとリュウタのバージョンもあり、週替わりで変わっていくそうな。
更に、東映公式によればイマジン達による“PV”も制作されたそうで、作り手側と受け手側双方が“ノッて”ないとこういう事ってありませんし、如何にこの番組がみんなから愛されてるかって事でしょうね(^^)

※カメタロス?
デネブ言うところの“ウラタロス”の事(笑)

3時にもなってるのにまだ翔子ちゃんが待っていたのに驚いたデネブが、自分の代わりにウラに上手くやってくれる様に頼んだ訳ですが、しかし“ウラの口説きテクニック”を持ってしても翔子ちゃんは落ちず・・・
どうやら翔子ちゃんは桜井侑斗(の、姿をしたデネブ)に一目惚れしたらしいと言う事で、更に狼狽える事しきりなデネブの純情ぶりったら・・・(((^▽^)))

しかし、今回ウラは自慢の口説き技が“たかが小娘”に通じなかったり、後半でもタコ相手に調子が出なかったりで、なんだか散々ですなぁ・・・(^^;

※それは幻想ですよ・・・
侑斗(の姿をしたデネブ)に翔子ちゃんが一目惚れしたらしいという話を聞き、キンタが言った“男は中身やからな”に対してナオミがボソッと言ったひとこと。

やっぱり、幻想なのか・・・(T▽TiI

※望みを叶えなければずっと契約者に縛られる
以前、モモ達が良太郎の負担を減らすために契約させようとした時、契約が完了すれば良太郎から離れられるという赴きの事を言ってましたが、逆に言えば契約を完了させない限りはずっと離れられないって事。
その上で、カイの指示する行動の結果が、今の時間(2007年)とイマジン達の時間が繋がる事(それがどんな結果を生むかはまだ不明ですが)を引き換えにする事で、カイとも離れられない関係にあると・・・

イマジンたちが歪んだ方法や強引なやり方、無理矢理な理屈を使ってでも契約を完了させようとしていたのは、過去での破壊活動や桜井さんを消す事そのものより、むしろ“早く自由の身になりたい”という気持から来るものだったと思った方が納得はいきます。

故に、はなから“そういう事”に興味のないモモやウラ(ジークもこの部類か)、契約者に思い入れを強く持っちゃって、目的よりも望みを叶える事が先に立っちゃったキンタに、文字通り飼い犬に手を噛まれる結果になったリュウタは、カイにとっては“役立たず”の最たるヤツらなんでしょうね。

※今日は動物園
前回は遊園地で今回は動物園でのデート(但し前回はヤロー同士だけど(^^;)
いつから「電王」はデートスポットの紹介番組になったんだろう?(笑)

翔子にイマジンが憑いてるらしい事と、その望みが“桜井侑斗を連れてくる事”の両方を解決する策として、ウラが提案した“デネブが侑斗に憑いて翔子と一緒にいる”に、嫌がるデネブを差し置いて乗る事にした侑斗。
結局デートをするハメになっちゃった訳ですが、最初からチケットを“2枚”用意してた辺り、翔子ちゃんの方が(てか、きょうび女の子の方が)一枚上手って事でしょうか(笑)

※逃げるなぁ!、潰してやるぅ!
年頃の女の子と2人きりの空気に堪えられないらしいデネブは、隙を見ては侑斗から抜け出そうとしては引き戻されるの繰り返しで、あの“ひとり芝居”は傍から見たらの単に“変な人”にしか見えんだろうなぁ(笑)
後ろで見てるライオンの表情がなんともいい味出していて、この回の助演賞決定です(^▽^)

それにしても“潰してやる”って、何を“潰す”んでしょうか?(^^;

※桜井君ってお母さんみたい、キャハハ(((^o^)))
番組の中で公式に言われたのは多分初めてですが、やはりデネブって“おかん”なのは誰しも感じる事なんでしょうね(笑)

・・・・にしても、デネブ侑斗と翔子ちゃんのデートの不器用ぶりは、まるで中学生同士の初デートみたいな爽やかさと甘酸っぱさで、傍観者のおぢさんの方がちょっと恥ずかしいゾ(^^;

※蝶よりも、蝶になろうとしてる蛹がいい
蛹は全部蝶になれるわけじゃない・・・
翔子が入院中に見たという、蝶になれなかった蛹を象徴とした、翔子の言葉は、なんか一種禅問答みたいにも思えて判り辛くも思えますが、要約すれば“今日を精一杯生きる事が大切”って事になるのでしょう。
しかしそこには多分、もっと深くて強い意味がある。

ポイントになるのは、やはり翔子が入院していたという事実。
当時の彼女が、頭をスッポリ被う帽子を被っていたり、車椅子に乗っていた事や、更に(幾ら入院中だからとは言え)今の翔子とは別人の様に生気のない顔をしていた事から考えれば、彼女自身がいう“結構キツイ病気”は、恐らく髪の毛が抜けたり歩けなくなる位の強い副作用のある薬が必要な類の、生死に関わる大病だったと思われます。

そんな、明日生きていられる保証が無かった時に見たのが“蝶になれなくても頑張ってる蛹”で、それが彼女の中で何かを変え、病気の回復に繋がった・・・ともとれるし、もう少し深読みすれば、もしかしたら今は元気になってても、またいつか再発する可能性もあるのかも知れない。
だからこそ、蝶になれくても頑張ってる蛹の姿を見て、昨日を大切にして今日1日を精一杯生切る事が、いつしか明日に繋がってゆくと思えるようになったのでしょう。

現実にも、病気なり事故なりで死の淵から生還したような人や、今でも死と直面しながらも前向きに生きてる人というのは、どこか達観した、ある種“悟り”を開いたような人が多く、それも単純に“人生観が変わった”なんてレベルじゃない位に“突き抜けちゃって”たりするんですよね。
そして、そういう人の語る言葉には、不思議な優しさと強さ、そして説得力があるもんです。

翔子のあの屈託のなさやひたむきさ、そして生き方や考え方は、死と直面した人間だからこそ生まれるものであり、だからこそ優しく強く、そして逞しい。
そして、それは「電王」の描かんとするものをある意味象徴しているし、桜井さんの懐中時計の“過去が希望をくれる”と言う言葉の意味とも、関係があるのかも知れません。

※忘れる方だって辛いんだ
一生懸命今日を生き、侑斗の事も本気で好きになってる翔子の姿を見て、漸く侑斗の言葉の本当の意味、本当の気持に気づくデネブ。
あんなに精一杯生きて刻んだこの日1日の記憶も、侑斗と出逢った昨日の記憶も、侑斗が変身すれば消えてしまう。
それは、翔子があんなに大切にしている1日、1日の記憶を、生きた軌跡を、奪ってしまう事・・・

そんな大切な他人の記憶を奪う事は、どんな理由があってもれ許される事ではないし、例え翔子自身には自覚がなかったとしても・・・、否、自覚がないからこそ、断りもなく記憶を奪われる事は本人にとってはこの上なく辛い事だと言うのを、忘れられる側である侑斗こそが一番よく分かってたんですね。
だから侑斗は、他人と敢えて繋がりを持たない事で“互いに辛い思いをする事”を少しでも減らそうしていたのでしょう。

そして、これは良太郎の言う“忘れていい記憶なんてある筈がない”って言うのと本質的に同じ事であり、冒頭シーンで良太郎が侑斗の気持が分かる気がするというのは、多分こういう事だったのでしょう。

※もう、僕こういうキャラじゃないんだから
デートの邪魔をしようとする野暮なタコイマジンと戦うウラ電王(ウラが戦うのも久々だな)
しかし、ウラにとってもタコはかなり厄介な相手だった様で、例の“タコ足”にいい様に翻弄された上、側に駐まってたトラックをタコ足に操られて追いかけ回された挙句、マンホールに落下・・・
ホントに今日のウラはいいとこなしだな(^^;

“こういうキャラじゃない”ってのは、風呂場で流された時(笑)にも言ってましたが、もう十分過ぎる位“そういうキャラ”になっちゃってるから諦めろ、ウラタロス(笑)

※ゴメン、俺は忘れないから・・・
潮風の寒さにくしゃみする翔子に、思わず自分のマフラーをかけてあげる侑斗。
この時の侑斗はデネブが憑いていないから、あの優しさは侑斗自身の本来持っているもの、そしてそんな翔子に言った“俺は忘れないから”は、そんな侑斗の優しさが、切ない位に凝縮された言葉でしょう。

侑斗が変身すれば翔子の自分に関する記憶は消えてしまう・・・
けど、侑斗が翔子の事を忘れなければ、侑斗の中で侑斗と過ごした時間の翔子は存在し続ける。
結果的に奪ってしまう事になる翔子の大切な時間を、自分が引き受ける事で償おうという意味が込められている・・・だから“ゴメン”なんですね。

そこに“その時”を齎す様にやってきちゃうタコ(こんなムードをブチ壊すんだから本当に“タコ”だな、コイツ!(^^;)
翔子の過去に飛んだタコを追うため、翔子の前で変身する侑斗・・・
イキナリ“赤のカード”を使ったのは、自分にとっても、翔子にとっても、今この場で“決断”を下す事が、一見残酷の様でもそれが真の優しさだから、なんでしょう。

腰を下ろした姿勢の翔子と、立ち上がった赤ゼロノスが見つめあう後ろで静かに落ち行く夕日・・・・
この回で一番、心に残るシーンです(若干“貫一お宮”っぽいけど(^^;)

そうそう、デネブがデネビックバスターに変形するコンセプトも、ここで初御披露目でしたな。

※2006年11月15日
翔子が“蝶になれない蛹”を見つけた日の病院の庭が、翔子の過去が繋がった時間であり、帽子の桜井がいる時間。
そこでゼロノスとタコイマジンとの戦いが繰り広げられる訳ですが、この時その光景を翔子は車椅子の上からじっと見守っているんですが、できればこれと2007年の翔子とをなんらかのカタチで繋げてほしかった。
例えば、2007年で翔子の前で侑斗が変身したゼロノスの姿が、2006年の翔子の前で戦ってる姿と一瞬繋がった直後に消えるとか、桜井侑斗の言は忘れてしまっても、ゼロノスの事は憶えているとか、なにかそういう“意味合い”がなければ、わざわざ2006年で翔子がゼロノスの戦いを見守る姿を映す理由がない気がするんですよね。

ま、その辺りが“大人の事情”で少しでもバトルシーンの尺数増やさなきゃならんし、仕方ないんですがね(^^;

※侑斗、今だ!
ゼロノスのピンチに駆け付けるライナー電王、出鱈目にデンカメンソード振り回してるのが却ってタコを追い詰めてる辺りがある意味良太郎っぽい(笑)
しかし、役回りとしては完全にサポート側で、もうどっちが主人公だか分からんな(^^:

デネビックバスターと電車斬りでトドメを刺したかと思いきや・・・

※線路対電車
倒したはずのタコが暴走して電車斬りの際のデンライナーの線路に憑依し、時の間の中でレールが絡み合って精製された“八岐大蛇”のようなギガンデスになって猛攻。
それに対し、デンライナー&ゼロライナー全車出撃に、キングライナーも出動して総連結の全問発射の総攻撃で漸く撃破。

うん、確かに派手で見応えがあったし、子供の“デンライナーのオモチャ買って”回路にスイッチ入れる役割は充分果たしてるでしょう。
けど、確かにデキがいい特撮(CG)シーンだけに、それがドラマと分離してしまってるのが非常に悔やまれるんですよ。

※デネブ、俺は決めたんだ・・・だから、お前も
侑斗の巻いてくれたマフラーや、今何故自分がここにいるのかを憶えていない翔子。
帰り際、樹に引っ掛かって外れた侑斗のマフラーを“まぁ、いいや”ってそのままにして行っちゃったり、侑斗達とすれ違っても振り向きもしない辺りはなんとも切ない・・・

侑斗のためと思ってやった事が、結果的に侑斗と翔子の両方を傷つける結果になった事に気づいたデネブに、侑斗が言った“俺は決めたんだ”は、自分とデネブの双方に改めて決意を促すものなのでしょう。

※いつか、飲んでもらわなきゃ
例え憶えていなくても、いつか完成させて飲んでらわなきゃならないという思いに駆られ、“桜井君用スペシャルブレンド”を作り続けている愛理姉さん。
その人に対する記憶は無くなってしまっても、そこにあった強い思いや、生きた軌跡があり続ける限り、その人も、その人の居た時間も存在し続けるし、いつかその人の事も思い出す・・・

人の心は強くて優しくて、そして温かい。
ちょっと哲学的なものも入ってますが、このシーンに漂う、そういった包み込むような優しさと温かさこそ、この「電王」という作品全体を貫くものであり、私がこの作品を愛する最も大きな理由だったりします(^^)

※箱の中味は?
デンライナーに乗込んできた“駅長”が持ってきた箱の中味。
何やら“後光”が差しまくってる様ですが、さて中味はなんでしょう?

てなところで、次回。

仮面ライダー電王 超連結武装 DXデネビックバスター
/ バンダイ
ISBN : B000Y05O3Y
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勢いでやっちゃった・・・
by yaskazu | 2007-12-01 20:29 | 仮面ライダー | Trackback(1) | Comments(0)
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タイトル : 電王42話
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