仮面ライダー電王
第41話「キャンディ・スキャンダル」脚本:小林靖子 監督:石田秀範 ストーリーは徐々に核心に迫り、ますますシリアスな内容に・・・・な、筈なんだけども、なんだこのスラップスティックコメディは(笑) 今回と次回は“巨匠”の呼び声で知られる“石田秀範”監督の「電王」最後の担当回。 昔からこういう特撮ヒーロー物の監督をされる方は、一般ドラマや映画の方以上に一際“クセ”のある演出をされる人が多いんですが、石田監督はその中でも更に際立っていて、「クウガ」以降の“平成仮面ライダー”の映像面での方向性を、ある意味決定づけたと言っても過言じゃない(「ウルトラ」で言えば実相寺監督的位置と言ってもいいかも知れない) そして、この石田監督独特の、シリアスとギャグが混沌としたカラーは、この「電王」の世界には多分一番“馴染んでいた”と思いますね(^^) そんな“石田ワールド”を堪能しつつ、41話のポイント ※あら?、あら?、あらららららら〜? 愛理姉さんがひったくりに財布を盗られ、巻き込まれた通行人やら自転車の兄ぃちゃんやらが、坂道を果てしなくゴロゴロ転がって、果ては愛理姉さんまで止まらなくなって“あらららららら〜?”って、殆ど吉本新喜劇的センスなドタバタが繰り広げられるあの冒頭の坂道のシーンは、東映の公式HPによれと台本上では愛理姉さんがひったくりに盗られた財布を侑斗が取り戻すという、大まかな流れしか書いてなかったそうですが、それが石田監督の手にかかるとああなっちゃうそうです。 さすがだ巨匠(笑) ※桜井侑斗だよ、憶えてるでしょ? 財布を取り戻して愛理姉さんに返した侑斗に、愛理さんの口から出たのは“名前を訊ねる”言葉。 即ちそれは、愛理姉さんの記憶から侑斗の事も失われた事を意味する・・・ 良太郎が“桜井侑斗だよ”と言ってもやはり憶えていない様子で、それを見た侑斗は無表情で去ってしまう訳ですが、あれは敢えて“ああいう態度”ををることで自分の気持や姉さんに対しての“けじめ”を示したのでしょう。 ウム、こう書くとかなりシリアスで切ないシーンの筈なんだが、直前の“坂道ゴロゴロ”が頭から離れなくて、どうしたもんかと(^^; ※最初から分かってたんだ、俺には何もできないって 自分が侑斗の事を忘れていた事実に、激しく落ち込むデネブ・・・って、まぁ予想はしてたけど、何もあんな大袈裟な驚き方しなくても・・・(まるで舞台演劇か、往年の“大映ドラマ”並だ(笑)) ちゅうか、またまた“股間”から床一面にデネブキャンディーバラ撒いてるし、本当に一体どこに仕舞ってるんだよあのキャンディー(笑) そしてモモ達もキャンディー拾いながらシッカリとチョロまかしてるし(てか、モモ達もどこにキャンディー突っ込んでんだよ(((^▽^)))) このシーンで、前回の感想で触れた“忘れていたのではなく、桜井侑斗が最初から存在しなかった可能性の世界に一時的にいただけ”という説明がなされ、デネブの責任じゃない事をコハナちゃんは(デネブを慰めるつもりで)言う訳ですが、デネブにとっては“理由はどうあれ侑斗を忘れていた自分自身”が許せない。 そして、自分が幾ら頑張っても侑斗の宿命や運命に対しての非力さや無力さもちゃんと理解していながらも、改めてそれを思い知らされた事に落ち込んでるんですな。 そしてその侑斗への想いが、今回アダになっちゃう訳ですが・・・ ※オープニング 主題歌に続いて、OPのタイトルバックも変更。 本編シーンからの幾つかをダイジェスト風に挿入と言った趣きですが、変更の理由を訊くのは野暮(^^; ※2人はなかよし(え とりあえず・・・・なに仲良くデートしてんだよ!(^▽^; この一連のシーンは殆どが説明ゼリフだけで構成されていて、絵ヅラに何か変化を出さなければ“もたない”ため、こういうシュチュエーションになったと思うんですが、2人とも表情は結構真剣と言うか、深刻な顔していながら、やってる事はやたらと愉快という、このギャップの妙から生まれる“変さ”こそ、正に“石田ワールド”の真骨頂!(笑) ・・・てか、なにげに凄いコントロールの良太郎とか、ぬいぐるみがお気に入りの様子な侑斗とか、極めつけは2人仲良く並んでの“コスプレ記念写真”(なんでてんとう虫とハチなのかは最後まで意味が分からんかった(笑)) ※君と桜井さんのやってることは矛盾している その変な絵ヅラの連続で思わず忘れてしまいそうですが、ここで語られた事は結構重要。 少し纏めてみると・・・ ●侑斗がゼロノスになる前の記憶は使えない ゼロノスへの変身が他者の“桜井侑斗に関する記憶”を糧にするという事は、デネブに会う前の侑斗の記憶を使えば侑斗自身が消えてしまうのは前回で示された通り。 だかから赤いゼロノスカードはゼロノスになった以降の侑斗の記憶を消費する代わりに、その存在をセーブする事が出来る。 但し、確証は五分五分だった様で、侑斗に一応“運”があったからなんとか戻ってこれたという事で、実際はかなり際どい賭けだった模様。 ●桜井侑斗は時間の中を逃亡している 前回、何故帽子の桜井さんは過去の時間の中を行き来してるのか、という疑問が出たと思ったところ、どうやら自分が時間の分岐点の鍵だから、イマジン達から逃げるために過去を逃亡しているらしいと、アッサリ判明・・・(^^; ただ、自分はそれでも少し腑に落ちないものもあるので、更に裏があると推測。 ●君と桜井さんのやってる事はカイと同じ カイの目的が“桜井侑斗を消す事”にあるなら、それを防ぐために戦ってカードを使う事は結局“桜井侑斗の存在を消す事”になるのではないか? そこが良太郎の感じてる“矛盾”な訳ですが、侑斗自身が“自分を消すために戦ったりしない”と言う以上は、それ以上は訊いても答えてくれない事も良太郎は周知している。 しかし、この部分にこそ何か“裏”がありそうなので、ここからは今後の展開を待つって事ですか。 そして、それを踏まえた上で尚も良太郎は姉さんの記憶を取り戻し、桜井さんがとった“この方法”に納得のいく回答を得、侑斗がひとりぼっちにしないため、今まで通りに戦うって言う“筋金入り”ぶりが、改めて示された事もここのポイント。 ※かなり疲れたって気がするよ 自分の身体を媒体にしてイマジンを過去に送るのは、カイにとっても相当な負担になる模様(送った先の“過去のカイ”が消滅しちゃう事と関係があるのかも?) だから、例のノートで桜井さんの居る時間と繋がりそうな人間を探して、イマジン達を送り込むなんて回りくどい方法をとっていたんですね。 まぁ、使ったヤツらがことごとく“アレ”では確かに“役立たず”呼ばわりしたくなるのも分からなくはないが、でも選んだのはカイ自身だと思うんですがねぇ(^^; ここで最も注目するのは、もしカイ達の時間と今の時間が繋がったら“俺も何か思い出すのかな?”と言ってるところ。 前回、どうやらカイも特異点らしいと示された訳ですが、もしカイが自分の事に関する記憶を忘れているとすれば、カイが特異点であるという部分に疑いが出てきちゃう。 これはちょっと気になるところなので、チェックしといた方がよいかもです。 ※萌えるしょこたん カイが見つけた、今回オクトイマジンの契約者となる“葉月翔子”ちゃんですが・・・ なんだ、この萌えキャラ・・・(笑) なんというか、明らかに狙ってるというか、ヲタ君達にというよりはむしろ私ら“おやぢ”達のツボに見事にハマっちゃうようなキャラですなぁ(^^; 思わず“おぢさんが何でも買ってあげるよ”“色んな事教えてあげるよ”みたいな・・・(←マテマテマテ!!!) あまりの可愛らしさに、思わずファンになっちゃいましたよ(苦笑) 状況見る限り、どうやら何かの理由で入院していた様ですが、その病み上がりで美容室行ったり買い物しまくったりで疲れたのか、ベンチに座る時に“どっこいしょ”って“おばはん”かい!と突っ込みながらも、そこがまた可愛いという・・・(オ〜イ で、この娘に憑いたタコイマジンですが、翔子ちゃんは最初こそ少しは驚いたものの、後はむしろタコ君の方がヒドイ目に遭う事に・・・(笑) ※ホームレス仮面ライダー まさか侑斗とデネブが野宿生活だったとは・・・・!(^^; てっきりゼロライナーの中で生活してるもんだとばかり思ってたんですが、普段はあんな生活してるのかアイツらは? ま、あの後のデネブの行動考えれば、あの夜は最初からあれをやるつもりで侑斗を誘い出した、とも考えられますがね。 ※桜井侑斗をよろしくお願いします! 自分が侑斗にできる事は、少しでも多くの人に桜井侑斗を憶えてもらう事・・・と、言う訳でデネブがやったのは、眠ってる間に侑斗に憑いてデネブキャンディーを配る事だったんですが、なんだかいつ見ても“選挙運動”だな(笑) ただ、これまではこのデネブの“侑斗をよろしく”も、単に侑斗に友達を増やすためだったと思ってたのが、ゼロノスの秘密が明かされた以降は“1人でも侑斗を憶えている人を増やすため”だったと思えば、ますますデネブが健気に思えてきちゃうし、切なくなってきますね。 それにしても、あの“酔っ払い”の“アレ”は、多分水道で洗ったくらいじゃ取れないと思うんだが・・・(特に“臭い”とかさ(^^;) ※こんなところで寝てると風邪ひいちゃうと思ったから ベンチで眠りこんでしまってた翔子ちゃん・・・・って、どんだけ寝てたんだ!(^^; そんな翔子ちゃんを放っておけず、膝枕してコートを掛けてあげて、ついている内に眠ってしまうデネブ侑斗。 同じ事をおぢさんがやったら99%“下心”がありますが(←だからマテマテ!)デネブの場合は中味が“おかん”な分、本当に彼女を心配して行った“世話焼きのオバちゃん”的行動に近い。 そして、侑斗の姿でこれをやってる訳だから、翔子ちゃんの目には“凄く優しくて爽やかな好青年”に映っただろうから、侑斗(の姿をしたデネブなんですが)に好意を持っちゃっても無理はないと・・・ なんか、この一連から翔子に纏わるシーンはちょっとしたラブコメみたいなムードになっちゃうんですが、そうであるが故に、色んな意味でデネブは“罪作り”だ・・・(^^; そしてこの時点で既にタコイマジンは翔子に憑いてしまってるんですが、デネブはイマジンの存在には鈍感だし、侑斗の意識はまだ眠ってるから、存在に気づかないと。 やっぱ構成に隙がないな、小林脚本は(^^) ※特訓の成果 “それなりに”は出てる模様(w しかし、ここでの注目は良太郎の“鈍さ”よりは、やっぱりオーナーの“鋭さ”なんじゃないかと(笑) リュウタの攻撃をことごとくかわし、果ては2本のスプーンで“白刃取り”をした挙句、武器を奪ってそのままKOするという・・・なんという達人技!(^^; やはり“筋肉オヤジ”の名はダテじゃないぜ!(笑) 因みに、駅長への頼みごととか、チャーハン対決セカンドステージ(笑)とか、さり気なく次回以降への“ネタ振り”もしてるので、見落としなき様。 ※キタ----!!IIo(≧▽≦)oII どうやら侑斗(の姿のデネブ)に恋しちゃった模様の翔子ちゃんですが、この喜ぶサマがまたえらい可愛くて、ホントにおぢさんを犯罪者にしちゃいそうなキャラクターだな(←だからマテッちゅうねん!(^^;) ※聞いてる? で、こんな調子なもんだから結局まだタコには望みを言っていなかった様で、痺れを切らしたタコに対して“(望みは)自分で叶えるからいいんじゃん”なんて言い出す始末(笑) なにげにこの番組の本質を突く様な鋭い一言を“ああいうノリ”の女の子に言わせちゃう辺りがちょっといい感じ(^^) しかし、それやられたんじゃイマジンにとっては“商売あがったり”な訳で、勝手にこっちが決めちゃうぞって事にもなってくる(ちょっとタコが可哀想かも (^▽^;) 結局彼女が望んだのは“アレ”だった訳ですが、尚も話を聞いてなさそうな翔子に、タコも些かお疲れ気味なようで(笑) ※侑斗、公園とか行ってみないか?・・・とか どうやらデネブは翔子ちゃんと侑斗のデートの約束をとりつけたようですが、侑斗本人は知る由もないから話がややこしい(^^; 他にも、夕べ色々とキャンディ配りまくった成果もあって“桜井侑斗”は俄に有名人に・・・ どれもこれもデネブが侑斗のためにやった事ではあるんですが、侑斗がまた“赤いカード”を使ったらと思うと、却って辛い事になるんですけどね。 勿論、デネブがそれを把握していない事はないと思うんですが、それでもデネブなりに侑斗にできるを考え抜いた上での事だと思うと、また健気に思えてくるしねぇ。 そして、健気と言えば翔子ちゃん。 約束の時間に1時間も前に来ちゃうとは、可愛いよなぁ〜(^^) ※望みは桜井侑斗? 突如侑斗を襲ってきたタコ。 どうやら翔子ちゃんの望みは侑斗を連れてくる事だった様ですが、デネブの思いが思わぬ“裏目”に出てしまった模様。 タコの触手に捕まり、随分な長距離を引き摺られた侑斗はヘロヘロ状態に・・・(てか、むしろよく生きてたよな(^^;) ※こういう水っぽいのは嫌いなんだよ! イマジンの匂いを嗅ぎ付けて、モモ電王がカッコよくバイクに乗って“俺、参上!”・・・なんだけど、どうにも水系のイマジンとは相性が悪い様子で、更にマシンデンバードを操られて大苦戦。 ウ〜ム、やはり水物のイマジンはウラに任せた方がいい様に思うんだがねぇ(^^; ※あぁ!俺のバイク!、デンバードォー! 操られたまま後ろからモモ電王襲うまではお約束として読めたけど、まさかそのまま海に突っ込んで沈没しちゃうとは・・・ シュチュエーションとしては結構“えらいこっちゃ”な筈なんだが、演出がアレなもんだからなんか爆笑してしまった(((≧▽≦))) しかし、もしかしてデンバードがないとデンライナー過去へ行けないんじゃないか?(^^; ※バーカ、へ? 自分が眠ってる間に勝手に憑いて“何やら”したらしいデネブを問い詰めつつも、気を失った侑斗(結構なダメージだったんですな) 思わず侑斗が死んだと勘違いして取り乱すデネブに“バーカ”って呟く侑斗、もしかしてわざと“死んだフリ”して脅かしたのかしらん? なんか、ある意味この番組の中で一番“ラブラブ”だな、この2人(^^; ※待ち人来らず 結局現われなかった侑斗、さすがに1時間以上来ないと諦めたのか、帰っていっちゃう翔子ちゃん。 なんか、次回は切ない展開になりそうですな・・・ 仮面ライダー電王 トーキングイマジン DXモモタロスイマジン / バンダイ ISBN : B000VKA0EU スコア選択: Climax Jump DEN-LINER form ウラタロス,キンタロス,リュウタロス(関俊彦・遊佐浩二・てらそままさき・鈴村健一) モモタロス / / エイベックス・マーケティング ISBN : B000WZO5OA スコア選択: いーじゃん、いーじゃん、スゲ〜じゃぁん!! モモ達ノリノリ(笑)
by yaskazu
| 2007-11-24 18:09
| 仮面ライダー
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