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電王.33話〜34話
物事って言うのは中々思う様には進まないようで、どうにか一段落して漸くこのブログも通常営業に戻れそうかなと思ってたら、今度は一家揃って“食中り”で、とても長時間パソコンの前にいられない状態に・・・orz

いやだってさ、一番酷い時なんてキーボード打ってる指の震動が下腹に響いて・・・・“あ、ヤバイ”みたいな感じだったんだもん、マジで(^^;

そんな訳でコハナちゃん登場の前後編は、また要点をかいつまんで記しておきますね(ちゃんとできなくて申し訳ないです)



第33話「タイムトラブラー・コハナ」脚本:小林靖子 監督:長石多可男
この回の最大のポイントは、言うまでもなくサブタイトルにまでなってる“コハナちゃん”の登場。
演じる“松元環季”ちゃんの技量もあって、小さくなってもハナはハナと言った処がよく出ていて良いです。
なんと言ってもそのバイオレンスぶりというか、パワーが小さくなった事でむしろ凝縮されて強化されてるのはなんとした事か(笑)
愛理姉さんに説明する時のハナさんの妹てのはともかく、“コハナ”って名前のセンスの無さはやはり良太郎っぽい・・・と思ったけど、“小太郎”のネーミング考えれば良太郎がつねられた元凶はモモさんのセンスって事か(←濡れ衣(笑))

ただ、初登場時は“小さくなったハナ”を表現するために“おっきなハナ”のキャラクターをトレースするのは良いとしても、回が進むに連れてコハナはコハナのキャラクター確立しちゃっても良いと思うんですよね。
その方が逆に“この子はやっぱりハナさんなんだ”って思える気がするし、もし将来的におっきなハナさんの復帰が実現できた時に、むしろ素直に受け入れられると私は思うんですよね。
ま、その辺りは現場レベルの話なんで、私らが言うべくもない訳ですが・・・(^^;

そして、次の大きなポイントは突如出現した新しい路線。
どうやらハナやゼロライナーがいた時間に繋がっているかも知れない路線で、ハナが小さくなっちゃった事とも関係があるのかも知れないとの事。
この事について、コハナちゃん登場となった“現実の理由”を持ってきて、後半の展開ねじ曲げて無理矢理作った設定だ!・・・なんて意見を結構見かけましたが、冷静に見ればそんな風に考える方がかーなーり無理矢理だと思うんですが(^^;

確かに、そう言った“大人の事情”はスタッフにとっても予想外の事だったとは思うし、それなりに現場の混乱もあったろうけど、関係者になにかしらのアクシデントが起こる事はなにも映像業界に限った事じゃない。
実際に自分の会社等で、スタッフの誰かにアクシデントが起きた場合はそれなりの対処を現場で行うのは当たり前の事。
ましてこういう世界なら余計にそういう場合の対処もしっかり心得てるでしょう(それがプロってもの)

商品展開や年間の撮影スケジュールとか考えれば、映画が終わった後の年間の展開の大筋はほぼ決まっていたと思われるし、消えた筈の時間にいたゼロライナーが存在している事や、オーナーが以前ハナの事を特異点“だった”と過去形で話していた事、更に侑斗君の件も含めたネタふりがしっかり劇中でなされていた事を考えれば、概ね予定されていた展開に今回の件を上手く組み込んだってところでしょう。

なんか、どうもみんな2年前の“あの件”以来、物事を穿って考え過ぎる悪い癖がついた気がしちゃうよ(ま、元々ヲタってそういう性癖があるみたいだけどね(^^;)
どちらにせよ、あの新しい路線が後半から(恐らく)最終回に向けて大きな意味を持ってくるのは間違いなかろうと思われます。

あと、今回のゲストの“流浪のピアニスト”は、久しぶりに契約者がドラマに直接絡み、且つ後編で大きな意味を持ってくるという役回りで、演じる“諏訪太朗”さんの味わい深い演技も相俟って、実に印象深いキャラクターでした。
この人の存在が大きく意味を持ってくるのは後編の34話なんですが、世の中との繋がりを自ら断ち、誰からも忘れ去られてピアノと自分の世界だけで生きてきたなんて、なんとも切ないけれど、どこか羨ましさも感じちゃいますね。
リアルに考えれば、きっとホームレス紛いの生活をしてきたのだろうけど、だからこそ人の胸に染み渡る演奏が出来るってところでしょうか?
嗚呼、こういう“深い”キャラって好きだなぁ(^^)

そして“忘れ去られる”というキーワードで、今回以降に大きな意味を持つ事となったのが侑斗君な訳ですが、この回でゼロノスのカードの消費と引き換えに“桜井侑斗を知る人”のからその記憶が消えてしまうという事がハッキリし証明された訳です。
この回で、デネブが如何に侑斗を大切に思っているかとか、本当は侑斗がどんな思いで変身していたのかも改めて明確に語られました。
ゼロノスのカードを消費しきった事を、デネブが安心したと語る辺り、そしてそれに“ちょっとだけな”とふて気味ながらも応える侑斗のシーンには、あの2人の“本心”が語られているといって良いでしょう。

それを踏まえた上で最新の35話を見れば、何故そこまでして(過去、現在、未来を含めた全ての)“桜井侑斗という人物”が時間の運行を守ろうとしてるのかが、この物語の根幹を成すものであろう事も伺えます。

それと、“カメ、お前顔が青いぞ!”“えー!”とか、わざわざ横断歩道で手を上げて尾行するデネブとか、妙に生真面目そうな今回の敵イマジンとか、相変わらずイマジン達の漫才や小芝居が重くなりそうな話にスパイス利かせて、電王“らしさ”を失わないのはやっぱりいいですね!(^^)


第34話「時の間(はざま)のピアニスト」脚本:小林靖子 監督:長石多可男
この回の一番のポイントは、これまでも本編で断片的に匂わせていたり、劇場版でも触れられてはいたものの、結局は謎のままだった事の数々がキッチリ語られた事でしょう。
そして、それは多分この「仮面ライダー電王」という作品の物語やテーマに直接関わってくるものでもありそうです。

イマジンが過去で行った破壊活動の影響で失われた物や人命、更に時間そのものは、電王(もしくはゼロノス)等、時間の運行を守る者が過去に飛んでイマジンを倒す事で、イマジンが行った行動そのものが無かった事になり、結果未来で起きた影響は修復される。
ただ、その事でイマジン達が過去へ飛んだ“2007年で行った活動”まで修復されるのかどうかは描かれませんでしたが、そこらは以前キンタロスが暴走した時のエピソードで描かれた“卵が先か鶏が先か”な理論で、やっぱり修復されてるんだと・・・思う事にしよう!(えー

但し、そのための絶対条件として必要となるのが“その人や場所、時間を憶えてる人がいる事”という事で、映画版で侑斗が語った“時間っていうのは人の記憶なんだ”と言った意味は正にこの事なんですね(今から思えば、この言葉を彼が言った事は実に意味深い)
しかし、それは裏を返せば“憶えてる人が誰もいなければ修復や再生は成されない”と言う事になり、そういった“とりこぼされてしまった人間”は、デンライナーの乗客となって、誰かが思い出す人が現れるまで時の間(はざま)を旅する事になる・・・
ちょっぴり切なくて物悲しい話ですが、でもその切なさや物悲しさを更に大きな優しさや温かさで包み込む様な空気こそ「電王」の真骨頂だと思うし、小林脚本に一貫して流れてるカラーと言えるでしょう。

そして、そんな大きなテーマを担う事になったのが、あの“流浪のピアニスト”さん。
自ら人や世界との繋がりを断ち、ピアノと自分の世界だけに生きてきたため、高名なピアニストであったにも拘わらずいつしか誰からもその存在を忘れ去られてしまっていた・・・
その彼を有一憶えていたのが、彼に憧れてピアニストになりつつも挫折して辞めようとしていた“奥村さん”で、彼と彼のピアノの音色に再び出会った事で初心に返り、復帰の道を歩もうとした矢先彼の目の前で交通事故に遭って意識不明に・・・
流浪のピアニストさんの本当の願いは、眠ったままの奥村さんにピアノを聴かせてあげる事であり、病院の外で一心不乱に、ただ純粋に鍵盤を弾き続けるその姿は、この回一番の名シーンと言って良いでしょう。
出来ればウラ電王とイカイマジンのバトルシーンにもう少し尺数とって上手く絡めていれば、「555」で海堂のギターをバックにした時のバトルーンに迫る叙情的な仕上がりになったと思うんですが、まぁスポンサー絡みとかの“大人の事情”があるから仕方ないか(^^;

そんな流浪のピアニストさんが、有一彼を憶えてる奥村さんが意識を取り戻さない為に結局復活できずに消えてしまうというのは、なんともやりきれない話ではありますが、憶えてる人が誰もいなければその人はどうなるのか・・・と言った点において“桜井侑斗”とダブらせてる辺りも注目点。
今後の「電王」の展開の、文字通り“鍵”になるエピソードであり、キャラクターだったと言って良いでしょう。

あと、今回はウラタロスが久々に活躍してくれたのもポイント。
相も変わらずナンパ師としての腕前は超一流だけど、その反面デネブの純情ぶりも露見して二度おいしいと言う(笑)
ハナさん(てか、コハナちゃん)の御指名とは言え、地味な事を積極的にやるのはウラとしては確かに珍しいですが、モモの様な直接的な怒りではなくとも、内に秘めた怒りが静かに爆発した時は実はウラの方が恐いんじゃないかって一面も見せてくれました。
うん、やっぱウラいいよ(^^)

久々のイメージ暴走(しかも大量発生(^^;)も然る事ながら、映画以来のデンライナー&ゼロライナー総連結とか、レッコウの“稲綱落とし”(笑)とか、特撮の見せ場も多めで、中々満足度の高い回でしたね(^^)

さて、いよいよ本筋が大きく動きだした「仮面ライダー電王」
良太郎やモモタロス達の行く末に、何が待っているのでしょうか?

仮面ライダー電王 ライダーイマジンシリーズ 02 ウラタロスイマジン
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仮面ライダー電王 ライダーヒーローシリーズD02 仮面ライダー電王 (ロッドフォーム)
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お仕置きしなきゃならないのはアイツらの方だね(このセリフにしびれた!)
by yaskazu | 2007-10-02 23:54 | 仮面ライダー | Trackback(1) | Comments(0)
Tracked from 埴輪の寝言 at 2007-10-03 16:31
タイトル : 電王34話
あらためて記憶と時間の関係を考えさせるストーリーだった。 ... more
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