仮面ライダー電王
第24話「グッバイ王子のララバイ」脚本:小林靖子 監督:田崎竜太 ジーク編後編。 公表通りジーク&ウィングフォームは劇場版絡みでの期間限定の登場だったようですが、やっぱこれで終わらせちゃうのはちょっと勿体無いキャラでしたね。 特に“ウィングフォーム”なんて、あれだけの登場なのは少し惜しい気がしますが、まぁ本格的な活躍は映画観に行ってねって事なんでしょうね(ちくしょう、なんか今年はホントに釣られそうだ(^^;) そんな訳で、今回のポイント。 ※侑斗おっきいな、お前・・・なんか嬉しい! ジークの御機嫌を損ねてちっちゃくされちゃったデネブですが、なぜかホントに嬉しそうです(笑) “おかん”としては自分が小さくなったことで息子が大きく成長したみたいで嬉しいって事ですか? そうか、やっぱ侑斗が“おっきくなった”のが嬉しいんだデネブ・・・(お ※これはさすがに初めてのパターンですねぇ・・・ 良太郎が警察に連れていかれて、それがTVのニュースで報道される様な大騒動になっているにも拘らず、例によって例による愛理姉さんのこの反応。 もはや“天然”と言う言葉の粋すら越えてます・・・(^^; しかし、愛理姉さん役の松本若菜さんのブログによると、あれ以上の天然な反応をしたところがカットされてたそうです(予告や東映公式にあった横縞の囚人服と鉄球つけた良太郎なんじゃないかと推測・・・見てみたい(笑)) ※良太郎救出作戦 刑事達の尋問にしどろもどろな上に気を失いそうになってる良太郎をなんとかサポートしようと奮闘する3タロスですが、モモは刑事の襟首掴んで食ってかかって逆効果(まぁ、これは概ね予想出来たけど(^^;) 交代したウラは十八番の“口八丁” あの大量の調書の山に書かれているであろう、ウラの“一応辻褄は合ってる証言”の内容がちょっと気になります(笑) 実際“理に適った屁理屈”を長々と聞かされるのって、かなり苦痛ですよね(^^; ウラにソレを延々とやられたであろう刑事さん達のヘトヘトぶりはそれを暗に物語っていて、正にウラの真骨頂といったところでしょうか?(w で、最後はキンタに交代して“居眠り”による黙秘作戦。 しかし刑事の“俺、もう泣きたいですよ”に反応して飛び起きて“泣けるで!”って・・・(^^; 実質役に立ったのはウラの屁理屈だけでしたか(笑) ※増田の望み 本当の誘拐犯“増田”がサソリイマジンに望んだのは、赤ん坊の代わりに母親を誘拐する事で、その目的もタダの金目当て。 その大元には、自分の人生の歯車が狂い出したのは勤めていた“鷹山グループ”をリストラされたからという理由があったとは言え、劇中での描写を見る限りではそれもどうやら単なる“逆恨み”みたいで、前の回のダメサラリーマン田中さんや銭湯篭城事件の袴田さんみたいに、どこか憎めなかったり同情の余地があったりというものではなさそうです。 結局最後は真犯人として逮捕されて終わっちゃう訳ですが、これまでの「電王」のパターンから言ってここまで徹底的に救われない契約者が描かれるのも初めての事。 それ事態は構わないのですが、そうであるならば例えば「メビウス」のヒルカワみたいに徹底的な“悪役キャラ”で描いて欲しかったかな? まぁ、今回はジークと赤ちゃんの祐介君とお母さんの栞さんにウェイトを置いた話なんで、増田の描き方が中途半端になったのは仕方ないとは思うんですが、少しここは残念でした。 ※デネブ、帰るぞ リュウタとナオミに遊ばれてるミニデネブ、やっぱり何故か楽しそうです(笑) ガキ桜井君がデンライナーからデネブを連れて出る時、リュウタが急に不機嫌になる辺りは“やっぱりお前は嫌いだ”の意思表示なのでしょう。 こういう細かい描写はいいな(^^) ※じゃあ、主人(あるじ)らしく家来の面倒見たらどうなのよ! 自分が面倒に巻き込まれるのを嫌って勝手に離れたお陰で、良太郎が警察に連れて行かれるハメになってるにも拘らず、家臣が主人の為に尽くすのは当然だという態度にキレたハナが、ジークに対しても容赦無しの“ハナパンチ”を放って言うのがこの言葉なんですが、“自分は何もしないでふんぞり返って云々"って下りは、会社の上役や官公庁の方々等、古今東西の“お偉いさん”に須らく言ってやりたい言葉ですな(笑) ※今から君は私の姫だ! そのハナパンチを食らってえらい素直に反省したジークですが、本当に分かってるのかどうかはちょっとビミョーなところ(^^; しかし、自分を殴ってまで戒めようとする者に初めて出逢ったと、勝手にハナを自分の姫と決めて抱きつこうとして更に一発、トドメのパンチでKOされちゃうジーク(笑) やっぱ、ハナさんは最強だ( ̄▽ ̄iI しかし殴られた相手に惹かれてしまうとは、ひょっとしてジークって“そういうシュミ”なんだろうか?(^^; いやまぁ、私も一度はハナパンチ食らってみたいとは思うけども・・・(え ※大きくなったの忘れてた まだミニサイズの内に屋敷内に偵察に行き、帰ってくる頃には戻ってたってところか。 抜けなくなったのは元に戻る過程で頭を突っ込んじゃったからかな?(穴の方がビックリして痙攣したって訳では・・・(^^;) どっちにしても、デネブちょっとアホ過ぎ(笑) ※助けてくれたのは野上良太郎・・・ 自分なりにハナの言葉を理解したからなのか、赤ん坊を通じて栞お母さんに良太郎の無実を伝えるジーク。 ・・・・いやそれ自体はいいのですが、この時の“唇だけ合成”で喋る赤ちゃんの映像はなんか殆どホラー映画!(^^; このシーン見て「冒険王クラッチ」が即座に思い浮かんだヤツは相当な“ツワモノ”だぞ(笑) ※我が母、我が兄弟、そして我が城 栞お母さんの証言で釈放された良太郎は、そのまま迎えのリムジンに乗せられ鷹山家に。 邸内で栞お母さんに御礼をされてる間に再び良太郎に憑いたジークは、そこで豪勢な料理とお持て成しに“余は満足じゃ”状態(^▽^; なんか、あの“勘違い王子様”ぶり見てると、ちょっと「カブト」の“剣ぼっちゃま”思い出しちゃいますが、そう言えば今回も“サソリ絡み”だな。 栞お母さんが“他人に思えない”と言ってるのは、言うまでもなくジークを“祐介君”と一緒に産んじゃったからで、そういう意味ではジークが“我が母、我が兄弟”と呼ぶのは間違いじゃない。 ジークの態度自体は確かに人をいらつかせるけど、祐介君と共に栞さんの胎内に護られていたという事実が、栞さんや祐介君に対する“想い”を本当の肉親に対するものと変わらなくしてるのも確かでしょう(その事が、ジークにそういう感情を芽生えさせたという可能性もあるかな?) しかし・・・ ※私が、消える・・・? イマジンはその姿も、契約も、過去へ飛ぶ行為も、もっと言えば存在そのものが、全て契約者の記憶に依存している。 しかし、赤ん坊である祐介君は日々その記憶が塗り替えられてる・・・・と、言うよりは多分自分が契約した自覚や、ジークの存在自体を最初から認識してなかったって方が近いんじゃないかな?(^^; 祐介君が、ジークの事も契約の事も(そもそもどんな契約だったかすら分からない訳だけど)スッカリ記憶に残っていない、言い換えれば契約が完了していない内にその記憶からイマジンが消去される事は、同時にそのイマジン自身の存在も消滅してしまう事を意味する、と・・・ 後のジークが存在出来続ける理由と共に、この辺りの解釈とか考察とかはちょっとややこしくて、設定マニア的なファンには色々物議を喚んでるみたいですが、こういうのはあんまり難しく考えると余計に分からなくなっちゃうし、少なくとも「電王」ってのは、あんまりそう言う事に捕われないで観る方が楽しめる作品だと私は思ってますんで、放送された内容をその通りに解釈しちゃっていいんじゃないかと(^^; むしろここは、自分が消えてしまう運命だと分かってもなお“我が兄弟”を慈しもうとする素振りを見せたり、“我が母”を守ろうとするジークの姿に、素直に涙すべきでしょう(^^) ※降臨、満を持して・・・ 再び現われたサソリイマジンから栞お母さんを守るため、電王“ウィングフォーム”に変身するジーク良太郎。 ウィングフォームの電仮面の変形途上は白鳥なんだろうけど、アヒルだとか、ヒドイのにあると“オマル”に見えるとか言う散々な意見を他所様で見かけたんですが・・・・うむ、なるほど(←納得すな!(笑)) 素体スーツの配色やベルト部分の意匠が違ったり、本来4つ以上ボタンがない事からも、イレギュラーな存在である事は確かなれど、その詳細は全く判らないまますぐに消えてしまったウィングフォーム。 後は要するに“映画観てね!”って事なんだな(チクショウめ(^^;) 結局ジークの方が保たなくて殆ど活躍しなかったけど、攻撃力は結構あるみたいだし、攻撃の後で余裕の“優雅な立ち降るまい”を見せてみたりと、中々味のあるフォームなんで、ジーク共々劇場版や期間限定ってのはやっぱちょっと勿体無い気がするなぁ・・・(^^; ※母をたのむ・・・ もはや自分の力で栞お母さんを救う事が叶わないジークは、良太郎に全てを託す。 ここで注目すべきは、ジークが良太郎に“頭を下げて”お願いしてると言うところでしょう。 あの高慢で人を顎で使う事をなんとも思わない“勘違い王子”が、他人に頭を下げてまで願うと言うのは、それだけ“我が母、我が兄弟”を大切に思っているからであり、良太郎の事を信頼した証でもあるんですな。 つまり、ジークは人の感情や心をちゃんと理解出来るイマジンであり、それは“我が母、我が兄弟”と共に、良太郎達からも学んだ事なのかも知れません。 ※消え行く王子 今にも消滅しようとしているジークを、何も出来ずにただ見守るしかないハナやモモ達。 特にモモ達イマジンにとっては、それは明日の自分の姿かも知れないし、更に言えばもし良太郎と出逢ってなければ、良太郎に救われなければとっくに“ああなっていた”かも知れない訳です。 やり場のない感情に壁に自分の頭をガツンと打ち付けるモモが、あの場の一同の心を代弁している様です。 ※2002年2月22日 フ・・フフフフ。 なんて下らんネタは書くのをやめようと思ってましたが、当該の日の自分の日記見たらしっかり書いてました・・・ 脳のキャパシティ狭すぎ、わしorz ※ほよぉ〜 珍しくプラットフォームのまま過去までサソリイマジンを追ってきた電王が、ビルの上から飛んだ(と、言うよりは攻撃の余波で“落っこちた”?(^^;)時の声。 こんな気の抜けた声を出してジャンプする仮面ライダーは見た事がない(笑) ※亀の字、俺にもやらしてくれ 今回はウラ電王とキンタ電王が活躍。 まぁ、一応全フォームをバランス良く出さなきゃいけない“大人の事情”はあるかもですが、ここはやはりジークと絡めて考えた場合、特にウラとキンタは成行きがひとつ間違ってればジークと似た運命を辿っていた率が高いんですよね。 だから、この回は先ずウラの出番となり、ジークを他人事に思えなかったキンタの気持が“俺にもやらしてくれ”に繋がったのでしょう。 それはいいとして、久々に流れた「Double-Action Ax form」はやっぱりイイ!(笑) ※御苦労であった・・・ 今にも消滅せんとするジークが力を振り絞って立ち上がり、手を腰の後ろで組んで凛とした態度で皆に礼を述べようとするのは、先のハナに誓ったシーンと繋がっていて、こういう部分に手抜きがない辺りはやはり小林脚本のいいところだと思います。 ※命の片道チケット そんなジークが存在し続けられる可能性を見つけてきたのはやっぱり良太郎。 ジークは祐介君と契約する前に妊娠中の栞お母さんと先に契約していて、ジーク本人の記憶は曖昧だったけどもその望み・・・“赤ん坊が無事に産まれますように”は、ジークが胎内の祐介君に憑き共に産まれた事で、結果的にそれが祐介君を守って無事に産まれる事に繋がり、その時既に栞お母さんとの契約は完了していた。 故に栞お母さんの過去に飛べば、その時点で栞お母さんとも祐介君とも繋がりは切れ、消滅を免れる事が出来ると・・・・ ん〜と・・・ここもね、先に書いた通りにあんまり深く考えなくていい!(^^; 同じ事繰り返すみたいですが、元々「電王」って作品は整合性とかを求めて検証するようなタイプの作品じゃないと私は思ってます。 変な例えかも知れませんが、「吉本新喜劇」の不条理世界にいちいち整合性や論理性求めても無意味でしょう? なんだかよく分からないけど、ともかくジークが助かって良かったねって、それでいいと思いますよ「電王」は(^^) いやまぁ、これが「カブト」や後半「響鬼」とかなら“なんでだ、コノヤロー”って突っ込んでたと思うけど(^^; ※1997年6月1日 栞お母さんの思い出の日は結婚式の日。 この日付けや、ジークがこの時間に留まる事に何か意味があるのかとか、劇場版との繋がりとかがあるのかはまだ不明。 けど、劇場版の公式見る限りじゃ良太郎がジークと再開する日付けはちょっと違うんですよねぇ・・・(ま、いっか) ※世界はやはり私のために回っている 最後の最後まで憎まれ口叩いて、ハナにセクハラしようとして(笑)光となって飛んで行ったジークですが、何度も言うみたいだけどやっぱちょっとゲストで終わらせるのには惜しいヤツでしたね。 ウ〜ム、今度の映画はホントに“釣り方”が上手いなぁ(^^; ※映画情報 僕のために500人もの記者が来てくれたよ〜・・・って、ウラめ(笑) 後はキンちゃんよろしく〜 ※次回予告 なんと、牙王まで出ちゃうんですか!?(^^; 仮面ライダー電王 ライダーヒーローシリーズDEX 仮面ライダー電王 (ウイングフォーム) / バンダイ スコア選択: 降臨! 仮面ライダー電王 変身ベルト 劇場版DX変身ベルトセット / バンダイ ISBN : B000SRN4VW スコア選択:
by yaskazu
| 2007-07-20 20:35
| 仮面ライダー
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Comments(2)
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from 埴輪の寝言
at 2007-07-21 15:24
いやー、よかったですよね、ジーク編。これで消えてしまって終わりだったらちょっと「電王じゃない!」って騒いじゃいそうだったけど、片道切符でほろ苦いながらもハッピーエンド。嬉しかったです。電王の世界は優しいから、旧ライダーのファンには「甘っちょろい!」とか叱られるかも知れないけど、私はとっても好きです♪
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yaskazu at 2007-07-22 00:13
>なつめ様
私も「電王」は今のままでいいと思ってますよ。 ライトタッチのハートフルな作風で、モモ達イマジンの漫才が楽しくて、そう言った部分が「電王」をこれまでの“平成ライダー”とは違った味わいを醸している部分で、そこが受け入れられてる訳ですから(^^) ハードなライダーなら、秋に「仮面ライダー THE NEXT」が控えてるし、そちらも結構楽しみだったりします。
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