ウルトラマンメビウス
第39話「無敵のママ」脚本:朱川湊人 監督:小中和哉 良くも悪くも物議の元となった「怪獣使いの遺産」を書いた朱川湊人氏の脚本による今回ですが、下手にあの“問題作”に縛られたあの回より、むしろこの人のカラーが純粋に出たいい感じの仕上がりになってたんじゃないですかね?(いや、この人の作品読んだ事ないんですが・・・(^^;) しかし、せっかくのそう言う回の時に例の“津波情報”で画面の向かって右約1/4を無粋な日本地図に侵略されてしまうとは、つくづくこの人巡り合わせの悪い人だなぁとも思ったり・・・(苦笑) いやまぁ・・・あの阪神大震災を身近で体験した身としては、ああいう情報がシャレじゃなく大切なのは痛い程理解出来るし、その事に対しては止む無しとは思います。 けど、その上で更にホンネを言えば・・・やっぱ正直ジャマでした>日本地図・・・(^^; けど、それ以上に個人的に結構ショックだったのは、僕らの世代の男共が色々と“お世話になった”(意味深(^^;)美保純が今や“おっかさん”役やっるって事、そして実は彼女が私と“同い年”だと言う事で、改めて自分の年齢を思い知らされた事だ!!orz >パワフル母ちゃん 6人の子沢山で、至極日本的なイメージの大家族のおっかさんで、GUYS基地の食堂のおばちゃん。 家庭でも、食堂でも、みんなのいい母ちゃん・・・と、先にも書いた様に、美保純がああいう役をやってるって事や、またそれが板に付いてる辺りにショックを禁じ得なかった訳ですが(笑) いや、考えてみれば自分もミライ君やマリナさんみたいな“子供”がいても普通の年代なんですよね・・・何やってるんだろう、わしって(と、また軽く落ち込む(^^;) 個人的にツボだったのは、父ちゃん役の遠山俊也。 今でこそ「踊る大捜査線」の制服警官とか、地味ながらもTVでよく見かける顔になりましたが、以前は「CLUB紳助 」で司会の島田紳助のアシスタント的な事をやっていて、その頃はソレ以外に仕事が無い売れない役者だったのを、色々紳助に突っ込まれながらも励まされてたのがとても印象に残ってるんですよね。 ホントに頑張ってるなぁと、妙に嬉しかったり(^^) >私に君の身体を貸してほしい 縮めて君の身体が欲しいと言ったら意味がまるで違って来る。 それはまぁ良いとして・・・(^^; 信号無視したよその子供を助けようとして車に跳ねられ、あっけなく死んじゃったサユリ母ちゃん。 そんなサユリ母ちゃんの姿に感動して命を共有しようと持ちかけるサーペント星人のシーンは、シュチュエーションからセリフ回し、カット割に至るまで「帰マン」の1話でウルトラマンが郷と合体するシーンそのままで、朱川氏の「帰マン」好きを証明する様だとは各方面の反応ですが、私も同意w 因みにこのシーン、ベッドに横たわる母ちゃんの丁度頭の辺りに津波情報が被ってしまい、まるでベッドから日本列島が生えてるみたいに見えるカットがあります(^^; サーペント星人自体はむしろ「セブン」のシャプレー星人とボーグ星人足した様な出立ちですが、実態はなんとナメゴンだったと言う・・・(笑) あぁそうか、ナメクジだからワザワザ女性に憑依したのか。 いや、別に深い意味はありませんが・・・(^^; >塩気が無いと食欲がヘルシ〜 ・・・・トリピー(T▽T; サユリ母ちゃんが作った料理の味付けに塩を使わなかったり、家族の快気祝のパーティーでも水ばかり飲んでたりするのは、サーペント星人の正体への伏線になってるんですな。 あの肉体自体は母ちゃんの物だし、憑依したからと言ってサーペント星人の弱点ががそのまま移行されるとは思えない。 あれは多分、サーペント星人の意志が働いてサユリ母ちゃんにそう言う行動をとらせたって事なのでしょう。 ここでも食堂のシーンでミライくんの上に日本地図が被って、まるで日本列島が食堂の椅子に座ってる様な図に・・・(^^; >お母ちゃんそれなあに? 最初はイスカンダルのメッセージカプセルみたいだと思ったけど、後のシーンではテックランサーになってました(って、旧いアニヲタでも分かり辛いだろうネタ書くなよ(^^;) 本当言うと、思わず大人が使うウネウネ動く物かと思ってしまったわしって(^^; ダメだ、どうもこのところ精神が疲れきってるらしい・・・orz >作戦開始 本性を表したサーペント星人がGUYS基地の動力室破壊の行動に出るため、抵抗するサユリ母ちゃんの意識を封じ込めるまでの一連のシーンは、母ちゃんの意識とサーペント星人の意識が交互に表れる芝居を美保純がなかなか巧みに演じていてます。 前回の村上幸平君や綿引勝彦さんとか、今回のこの美保純と遠山俊也とか、最近の「メビウス」はゲストが実に“ツボ”を得た人を持ってきてますねぇ〜(^^) 因みに次回は「ウルトラマンネクサス」の“イラストレーター@吉良沢優”こと田中伸彦君がゲストの模様。 >母ちゃんは、絶対に負けな〜〜い!!! サーペント星人の意識を逆に乗っ取って、宇宙人パワーで他の幾多のサーペント星人達をバッタバッタと薙ぎ倒して行くサユリ母ちゃん。 このシーン、美保純がまたノリノリで楽しそうに立回りやっとります(^^) ま、言ってみれば「デビルマン」の不動明とか、最近じゃ「カブト」のぼっちゃまみたいなもんだと思えばいい訳ですが、これが“おっかさんパワー”とか“母は強し”ってバックボーンの上になりたってる辺りが妙に強烈な説得力がある上に清々しいと言う、不思議な空間を醸しております(笑) >弱点は塩! 先にも書いた様に、サーペント星人の実態はナメクジの様な宇宙人で塩をかけたらしぼんじゃうと言う事ですが、常に周りの空気中から水分を取り込んでるとしたら、GUYS基地の一帯は相当に空気が乾燥してるのではないでしょうか? 少しでも火が出たら大火災になりそうな気が・・・・(^^; >みんなも車には気をつけるんだよ! 当分は宇宙人パワーを使えると言うサユリ母ちゃんは増々主婦業パワーアップ!・・・ですが、おっかさんって生き物は子供の目から見れば別に宇宙人パワー持ってなくてもあれ位の力は持ってる様に見えちゃうもんで、もしかしたら朱川氏はそこが一番描きたかったのかも知れませんな。 最後に冒頭シーンの再現で突っ込んできた車を持ち上げちゃうシーンは、またもや津波情報が被って今度は母ちゃんが日本列島持ち上げてる様に見えます。 凄い!さすがは母ちゃんパワーだ!!(笑) ウルトラマンメビウス ガイズマシンシリーズDX フェニックスネスト / バンダイ ISBN : B000FTBLHW スコア選択: 異状乾燥注意報発令中(笑)
by yaskazu
| 2007-01-16 21:50
| ウルトラマン
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Comments(3)
yasさま…笑い死にしそうになりました。
あのエピソードからここまで下ネタを搾り出せるなんてもう才能です。他にもイスカンダルやらテッカマンやら日本列島ネタやらツボ押されまくりで。放送時はともかく、ビデオで見ると確かにあの地図邪魔ですね。 次回のイラストレーターも楽しみです。
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・・ということは、yaskazuさんは私とも同い年、ですね!
美保純さんが母でなくある意味「殿方の聖母」だった頃は、まだAVではなく「にっかつ」の時代でしたね。ミライ君の笑顔でお母様を、こういうゲストでお父様へのサービスを。円谷さん、お見事。しかし日本地図、画面の縦三分の一くらいはかぶってましたよね。録画していた人の叫びが聞こえるようでした。
Commented
by
yaskazu at 2007-01-17 21:22
>つ様
いや、私がネタに走ってる時は大抵気持が煮詰まってるとか体調が優れないとかだったりする時も多いので、そんな風に言っていただくと有り難いやらこそばゆいやら・・・(^^; でも、そういうお言葉には励まされますので、また調子こいてやって行こうと思います(笑) >tomoko様 ありゃそうですか、同い年でしたか!(^^) 美保純の時代と言えば仰る通り「にっかつ」時代ですが、あの頃は今みたいにホントにしてなくてもじゃなくても充分に勃っ・・・いかんいかん、何を言ってるんだわしわ!!(やはり疲れてるぞ・・・(^^;) 日本地図はね、ああいう事態の時は仕方がないと一端の大人の立場としては認めてるんだけど、“ヲタ”の立場としてのホンネはやっぱりジャマだと思っちゃう・・・こりゃ逃れられない“性”ですな(苦笑) ま、発想を換えればDVDや再放送では見られない、本放送時のみの“お宝映像”だと思えば腹もたちませんって!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・_| ̄|○
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