やしきたかじんの悲報。
正直、いまだに信じられないというか、現実感が沸かないというか・・・ なのに、ポッカリ空いた喪失感は、ブラックホールの如く、深く、計り知れないものがある、この矛盾。 自分にとってこういう感覚は、金田伊功さんの時以来かもしれない・・・ たかじんに対しては、特にどっぷりとしたファンって訳ではなかったし、全てが好きだった訳でもない。 でも、病に倒れ、関西のテレビから姿を消したとき、その存在の大きさに改めて気づかされた。 やしきたかじんは、決して代わりのいない、不世出、唯一無二の存在だったんだなと。 毒舌、破天荒、乱暴者、色んな“言われよう”をしていたし、事実その発言は常に暴言に近いものがあった。 にも拘らず、それがいつもあんなに面白くて、決して嫌悪感を感じず、常に許せてしまえる・・・むしろ、やればやるほど、増々皆から慕われ、愛される・・・ それは勿論、たかじん独自のセンスに裏付けされた、絶妙な話術の賜物だったのは確かだけど、それ以上にその“毒”の裏は、常に優しさと“愛”に溢れてたからなんだよね。 “愛を歌うヤクザ”というのは、歌手としてのやしきたかじんを評した、正しく愛に溢れた称号だと思う(島田紳助か、上岡龍太郎辺りが言ったはず) そしてそれは、やしきたかじんという人間そのものを表した言葉でもある。 ヤクザなんて言うと、ちょっと物騒に聞こえるかもしれないけど、その豪放磊落で破天荒なイメージとは裏腹な、繊細で優しさに満ちた、たかじんの“生き様”に対しての、最大限の賛辞だと、自分には思える。 冥福なんて祈らないよ。 たかじんは、いつまでも大阪と、関西と、共に行きつづけるんだから・・・
by yaskazu
| 2014-01-08 23:33
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