なんだかんだで、モデム故障&ネット落ちから、もう1週間経ってしまいました。
ネットが使えない間、TV放映したのを録画したものの、ちゃんと観れてなかった「相棒劇場版II」とか「カリ城」なんかを観て過ごしてたんですが、それとは別にTSUTAYAで借りてきたDVDなんかも観てて、それの感想とかを少し書こうと思ってたんですが、結局今になってしまいました(^^; 借りた物は、以下の2本。 「宇宙戦艦ヤマト2199・1巻」 「WILD7」 てことで、以下に軽く。 宇宙戦艦ヤマト2199 現在出てる1巻には、第1話と第2話が収録されているのですが、1話に関しては、先日CSで放送されたものを既に視聴済みで、その時に感想も書いてるので、今回は2話を目当てに借りてみました。 第1話に関しては、オリジナルのヤマトの1話を実に上手くリスペクトしながら、新しく生まれ変わらせたという印象で、旧作ファンの“泣き所”を、憎らしいほど抑えていて、満足度も高くて、2話も期待していたのですが・・・ ウ〜ム、ちょっと微妙かな?(^^; ストーリー的な部分や設定、演出などは、現代の感覚でリファインされ、旧作の矛盾点等の“裏付け”や、変更等によって、整合性もとれていて、非常に上手く纏まっているとは思います。 けどね・・・その、なんというか、旧作とか、この「2199」の1話でも感じた、ワクワク感とか、ドキドキ感みたいなものとでもいうのかな? 「ヤマト」に限らず、旧作放映当時のアニメや特撮の持っていた、内側から吹き出したような、ある種出鱈目で意味不明なパワーみたいなものが、薄らいでしまってた印象がして、その辺りは残念でした。 ヤマトが赤錆びた戦艦大和の外装を振るい落として始動するシークエンスと、惑星弾道ミサイルを撃破して発進するシークエンス。 旧シリーズの2〜3話を、1つに纏めた辺りは1作目の劇場版と同じで、これに関してはテンポもよくなって、緊迫感も出てたとは思いますが、その反面、若干“軽い”印象になっちゃった気がするのも確か。 とは言え、爆発した惑星弾道ミサイルの煙の中から、“あのBGM”に乗って、ヤマトが発進していくシーンは、やっぱ素直に感動しちゃいましたけどね(^^; 細かい設定変更でいえば、山本が女の子になってるとか、森雪以外の女性隊員がヤマトに沢山乗り込んでる辺りは、選択肢が増えた(なんのだよ(^^;)という点で、実に良い! これで血気盛んな若い男連中の“はけ口”も心配ないぞ!(だから、なんのだ!) 雪と言えば、本作の大きな設定変更のひとつの“イスカンダル3姉妹”で、スターシャ、サーシャ以外に、もう1人“ユリーシャ”というのが、サーシャの前に地球に来てたってのがありながら、このユリーシャの消息が一切語れてない事や、劇中での雪の言動や思わせぶりな描写等から、森雪=ユリーシャみたいなものを匂わせているようですが、これが本当にそうなのか、或いは何かのミスリードなのかは、この 「2199」が、旧作とのストーリー展開や、結末の違いに繋がる重要な部分と思われるので、注目しておきたいところではあります。 て、なんだかんだで、結構楽しみにしてるわし(笑) WILD7 ウ〜ム・・・これまた、微妙かなぁ?(^^; 原作ファン・・・中でも、所謂“原作至上主義”的な人は、多分一切受け入れられないだろうなというのは、確かにあると思います。 例えば、ユキと飛葉とのロマンスめいたものは、正直いらないよなってのは、自分も思います。 原作は(当時の)少年マンガということもあり、語弊を承知で言えば、女キャラはあくまで画面に華を添える“お色気要員”でしかなく、基本は男臭いギラギラした厳つい連中が、敵味方共に銃とバイク、刃物と暴力で殺しあう、B級アクション映画の世界なんですよね。 そういう意味では、毎回ただただマシンガンを撃ちまくって、ひたすら死体の山を量産することに徹していた、旧テレビシリーズの方が、同じ実写版としては、むしろ原作のイメージに近いかも知れない(^^; 個人的には、この「ワイルド7」という作品のキモとも言える部分。 ワイルドのメンバー全員が、極刑に値する犯罪者、悪党であり、だからこそ、同じ悪を倒す事が出来る。 そして、ヤツらが倒す悪は、ヤツらをも上回る、世の中に巣食う、本当の許されざる悪であること。 それに、ヤツらは確かに凶悪ではあるけど、心優しき悪党であり、根っからの悪人ではない。 この部分がね、なんかイマイチ伝わってこないというか、上手く描けてないんですよね。 そこが一番、残念でした・・・ とは言え、この映画版にも、それなりに見どころはあります。 なにより、この荒唐無稽な設定の作品を、今の時代に、上手くいったかどうかは別にして、兎にも角も実写映像化したということそれ自体に、意味があるとは思うのですよ。 こういう、細かい理屈を抜きにして、ただひたすら爆破や破壊に徹してそれでおしまいみたいな、いい意味での“バカ映画”って、特に日本ではなかなか作れないというか、作らないですからね。 あと、ウリであるアクションシーンも、日本映画としてはかなり頑張ってた方だと思うし、見応えもありました。 ただ、難を言うなら“見せ方”かな? 多分この映画よりも遥かに低予算であろう「ライダー」や「戦隊」の映画(場合によってはテレビシリーズも)のアクションシーンの方が、編集やカット割りの工夫で、遥かにテンポよくてカッコよく感じちゃうのは、自分が特ヲタだからってだけの理由じゃないと思う。 ま、この映画の一番の見どころは、最後の最後で一番美味しいところをかっさらって行っちゃう“草波隊長”の、ある意味最強の極悪キャラぶりが、ちゃんと描けてたことかな?(笑) 中井貴一は確かに草波のイメージには合っていたとは思うけど、むしろこれは元々の“草波勝”というキャラクターの、他の追随を許さない圧倒的な存在感があればこそで、これまた語弊を承知で言えば、恐らく誰が演じても草波勝以外にはなり得ない、それくらい強烈極まりないキャラクターだからだと思うんですよね。 そういう意味では、テレビ版の川津祐介の演じた草波も、中井版とは全くイメージが違うにも拘らず、草波以外の何者でもないと言うくらい草波だった。 つまり、草波のキャラクターの方が、役者を食ってしまうんですよね。 ということで、この映画版「WILD7」は、草波隊長の極悪ぶりを楽しむために観るのが、一番なのではないかと(笑) てな訳で、「ヤマト」と「WILD」の感想でした(^^)
by yaskazu
| 2012-06-30 23:32
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