人気ブログランキング | 話題のタグを見る
遊星に帰る兄弟
少し薹が立ってしまったことなので、リンク等は敢えて張りませんが、また少し淋しい話。

声優の青野武さんが、旅立たれてしまいましたね。

青野さんが倒れられて、闘病されていた件については、当ブログでも以前触れていました。

当時の記事→ちょっと心配

その記事内でも触れてますが、青野さん自身が友蔵爺さんの役を、富山敬さんから引き継いだ役な訳で、結果としてではあるけど、奇しくも古代くんと真田さんが、同じ役を演じ、旅立ってしまったことになります。

これも偶然ではあるけど、少し前には旧「ヤマト」の演出をされた“石黒昇”監督が他界されたばかり。
「宇宙戦艦ヤマト2199」がベールを脱ぎ、テレビで実写版ヤマトが放送されるというタイミングでしたから、なんとも皮肉な話です。

富山敬さん、平井道子さん、小林修さん、木村晃さん、そして青野さん・・・

ヤマトに携わった声優さんたちも、随分と居なくなってしまわれましたね・・・



青野さんは、好きな声優さんでした。

世間的には、やはり真田さんだったり友蔵爺さんだったりするんだろうけど、特ヲタ的にはやっぱり“ザラブ星人”を筆頭にあげないといかんでしょうね(^^)

単に声を担当したと言うだけでなく、自ら着ぐるみの中に入って演じたというのは有名な話。
「マグマ大使」の“ゴア”を演じた大平透さんも、やはり同様に着ぐるみに入って、声も(今風に言う)スーアクも、双方こなしていたという事ですが、つまり“声優”というよりは、“俳優”としてのスタンスが、強く感じられるエピソードですよね。

個人的には(TV放送版ではなく)ビデオ版の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の“ドク”の吹き替えとか、OVA版「デビルマン・死麗濡編」の、ジンメンで見られるような、もはや“イッちゃってる”領域の、ハイテンションな芝居が大好きで、あの楽しそうでありながら、狂気を感じさせる芝居こそ、青野武の真骨頂だと思ってます。

若い頃の青野さんの、それが最も発揮されてたのは、やっぱり「空飛ぶモンティパイソン」だったでしょうね。

嗚呼、「モンティパイソン」と言えば、これで関わった声優さんたちが、殆ど居なくなってしまわれたことになるんだなぁ・・・・・

近所のトイザらスに、バンダイから出てる“ウルトラ怪獣パッド”という玩具が、デモ用においてあって、それで“鳴き声”を選択してザラブ星人をタッチすると、青野さんのあのハイテンションの笑い声が聞こえてくるんですよ・・・

遊星から来た兄弟は、高笑いと共に、帰っていったんですね。

安らかに、お休みください・・・
by yaskazu | 2012-04-15 00:19 | 独り言 | Trackback | Comments(0)
<< 木場 暴走 >>