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ズン、ズン、ズンバラリン♪
新作が作られるということですが・・・

忍者ハットリくん : 25年ぶり新作アニメをインドで制作・放送 日本に逆輸入も

インドで制作して、日本に逆輸入・・・・

正直、かつてアニメ業界に身を置き、現在の同業界の実情をある程度認識してる人間としては、なんとも複雑な気分。

だってさ、ただでさえこの業界の労働条件とか賃金とか、世の中全体がワーキングプアやら派遣切りやらで大騒動になる遥か以前、それこそテレビアニメ創世記の頃から、本当に酷い状態で、それは約半世紀に及ぶ業界の歴史の中でも、殆ど改善される事なく、今に至っている。

私が居た20数年前の単価と、デジタル化されることで却って複雑になって労力や時間を強いられる現在の単価が、殆ど数十円単位でしか上がってないという現実。
あの世界は、基本出来高制だから、仕事が複雑になればそれだけ数も上がらないし、収入にも響くって事。

それは“かの”ジブリにしたって同様で、映画が当たっても儲かるのはスポンサーや親会社で、末端のスタッフに入る金額が変わる訳じゃないし、信じられないかもしれないけど、天下の宮崎駿ですら、実質的な個人収入は、せいぜい中小企業の管理職クラスしか、手元には入っていないとも聞き及ぶ。

それでも、そんな一般の世の中以上に厳しい条件の業界で、一生懸命働いてる人間や、現実食えなくても、夢だけを心の糧に頑張ってる若い子達によって、あの世界は支えられている。

それを、制作費が安くつくからと言う“大人の事情”で、こういうことを進めてしまえば、そういう業界の人たちはどうすればいいのか?



勿論、現在でも国内のアニメの大半は、韓国や中国のスタッフを使ってるし、事実上それがなければ今のアニメ業界は成り立たない。

それは、分かる・・・

けどそれは、作画であったり、撮影であったりと、各パートの作業に対して行われる事で、この「ハットリくん」の場合、制作そのものの拠点をインドに置いてしまう・・・つまり、言い方は悪いが“丸投げ”しちゃう訳で、それはもはや日本のアニメではなくなってしまうし、国内で後進の人間を育てる事を放棄するとも思えてしまう。

それは、やっちゃいけないよ・・・・

あと、相手の国がインドだということで、円谷プロとタイとの版権問題とかが頭に浮かんじゃって、よっぽどその辺しっかり押さえとかないと、円谷みたいに泥沼になっちゃうかも知れないし、そこらも心配(^^;

まぁ、既に業界の人間ではない自分がこんな事言うのは、単なる老婆心に過ぎないけど、そうであるが故に、アニメ業界だけでなく、日本のサブカルチャー産業自体の、未来を憂いてしまう訳です。

ところで、どうせだったら実写版(香取某のではなく、東映のモノクロのヤツ)の忍者ハットリくん、今の技術とセンスで、リメイクないでしょうかね?(^^;

忍者ハットリ君+忍者怪獣ジッポウ(1) [DVD]

東映ビデオ


1作目はフィルムが2話分しか現存してないそうだけど、この2作目の+ジッポウ版は全話DVD化されてるそうです。

忍者ハットリくん DVD-BOX 上巻

コロムビアミュージックエンタテインメント


今の世代は、こちらの方が馴染みあるんだろうな。
てか、元々がアニメの新作の話だっけ?)^^;
by yaskazu | 2012-02-14 23:57 | アニメーション | Trackback | Comments(0)
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