乗りかかった船と言うか、やはり「クウガ」絡みである以上は放っておけないし、3話にして最後までクライマックスな話だったんで、前回噛み付いた事もあり、けじめの意味で「ディケイド3話」を、ちゃんと語ってみたいと思います(またちょっと、長くなってます(^^;)
仮面ライダーディケイド 第3話「超絶」脚本:會川昇 監督:田崎竜太 ※VS地獄兄弟 結局何しに出てきたんだコイツらは(笑) 微笑ましい程の兄弟愛は健在の模様ですが・・・(^^; 例の“ウネウネ”の中に見えたのはデルタとタイガみたいで、次回はカイザも登場するらしく、今後も“ヒールライダー”は色々絡んでくるのかな? 個人的には“祭り”を求めた王蛇に、話に関係なくに乱入して暴れまわってほしいところ(笑) 方々で指摘されてるように、クウガのフォームチェンジの法則の“出鱈目ぶり”はオリジナルのファンには突っ込みどころなんですが、後のシーンでは更にとんでもない出来事が(^▽^; ※しっぺ返し 前回の報復は夏みかんちゃんの手によって施行されました(予想はしてたけど(^^;) 本当なら鼻の骨折ってやるとか、八代さんの手によって逆襲されるって方が、見てる分には気持いいんでしょうが、それだと結局“報復のためでも暴力は暴力”って事になり、図らずも私が噛み付いた事と同じとなるので、案外それが狙いだったのかも知れませんね。 とは言え、それでもやはり“アレ”がやり過ぎだった事には変わりはないし、自分の意見は絶対変えませんけどね(←頑固者(^^;) ※今なら警察でも倒せるかも・・・ これもねぇ、確証もないまま行動しちゃうところとか、いくら信頼されてるとは言え、一捜査官でしかない人間の言葉で警察全体が動いちゃう迂闊さやマヌケさとか、文字通り“リントの戦士”なプロ集団だったオリジナルを知るものには“なんだかなぁ〜”なんですよね、警察の描写(^^; もっとも、オリジナルクウガの(高寺作品のカラーでもある)緻密に構築された世界観、人間描写の中で、1年かけて積み重ねられたドラマを、たった30分×2話(しかもアナザー世界)で描くのは確かに無理だし、後に色々出てくる“クウガ的なキーワード”も含め、むしろ限られた枠の中でオリジナルを“垣間見せる”事には一応成功してるから、「ディケイド」の中の物語として割り切ってしまえば、案外抵抗無く受け入れられます。 多分これは、今後の他のライダー世界も同様で、オリジナルとは敢て別方向からアプローチする事で、オリジナルを大まかなイメージで“垣間見せる”事が狙いなんでしょうね。 次の「キバ編」なんて、改変どころの騒ぎじゃない凄い事になってるし(笑) 少年に軽蔑される嫌な大人のヒビキさんとか、何やらしてもダメな引っ込み思案の天道とか出てきたらどうしよう?(^^; あと、流暢な日本語を話す剣崎君とか(笑) ※ニンジン嫌い 好き嫌い言うな、ヒーローのくせに! ・・・・まぁ、私もホウレン草とかダメですけど(苦笑) このシーンは、士とユウスケが既に“デコボココンビ”っぷりを見せ始めてるのがポイント。 案外いい感じのバディ同士になるかも知れません、この2人。 ※鳴滝暗躍 大人桜井さん的なポジションで神崎士郎的な役割だと思うんだけど、重要なキーパーソンなのは間違いなさそうですが何かもっと“どす黒い”ものを感じる(しかし、クウガ世界で桜井や神崎の名前出すとややこしいな(^^;) ただあの描かれ方だと、この世界でユウスケがクウガのベルトを入手した経緯には、この怪しいオヤジが関与してるようにも見える。 各々の世界のライダーの生誕の経緯にもいちいち関わっていたとしたら、世界の破壊の仕掛人の可能性もあるかも? ※人間がグロンギになる 最初はちょっとギョッとしたけど、これは後のン・ガミオ・ゼダと士のやりとりとも通じる事で、実はオリジナルのクウガでも暗示されながらも描かれなかった事(描ききれなかった事)を、違うカタチで見せたものと言えるかも知れません。 バルバ姐さんが一条さんに言った「リントは変わったな」という言葉は、古代では平和民族であったリントが、長い眠りの内に自分らが覚醒した後は、生来の戦闘種族である自分達グロンギに近しい存在になっていて、いつかはグロンギと変わらぬ存在になるかもしれない事を暗示していた。 そこに、暴力からは何も生まれないという「クウガ」のテーマが込められている、どちらかと言うと精神論的なものと私は解釈していたのですが、まさか本当にグロンギになっちゃうとは・・・ てか、人間をグロンギ化するガスってのは、かなり強引というか、力技だけどね(^^; ※目覚めるはずはなかった存在 これも、オリジナルでは謎のままだった事をカタチを変えて示すことで「クウガ」を“垣間見せてる”部分かも。 バルバ姐さんと共に海に沈んでしまった、グロンギの皮紙に書かれていた内容には、ダグバ以外の“ン族”の存在(しっかり“狼”らしき紋章が描かれてる)や、究極の闇の真の意味が記してあったとかは、放送終了後もファンの間では囁かれていた話だし、実際私もグロンギはザギバスゲゲルを、仮にクウガの介入なく正常に終了させ、勝利者がダグバと戦った後はどうなるのだろうかとかは、かなり疑問に思ってました。 目覚めるはずのなかった存在とか、真の究極の闇とか、これは実現叶わなかった「劇場版クウガ」で予定されていた事だなんて、ネット上では噂されてたりするようですが、案外的を得てるかも知れません。 オリジナルクウガ世界とディケイドクウガ世界、共に蘇るはずのなかった者を目覚めさせる事で、双方で描き残した事を描き、更に「ディケイド」のテーマに繋げようって事なのでしょうか。 ※世界中の人の笑顔のために “笑顔”は「クウガ」を語る上では最も重要なファクターのひとつ。 グロンギ化ガスによる被害者によって阿鼻叫喚状態の病院で、悲しみと不安に打ち拉がれる人々の涙を見てもなお、八代さんが倒れたショックの方が勝って戦えなく小野寺ユウスケ・・・と、この時点で既にユウスケが、ああいう人達の涙を笑顔に変えたい、という思いと願いで戦っていた五代雄介とは逆ベクトルである事が分かります。 小野寺ユウスケは、八代さんだけに笑ってもらいたいために戦っていたと言うのに対し、八代さん本人は自分1人の笑顔のために戦ってあれだけ強いなら、世界中の人の笑顔のために戦えばもっと強くなれると、ユウスケを奮い立たせる。 切っ掛けは違うけど、結果として“みんなの笑顔のため”に戦う事に到達する訳ですから、逆説的なアプローチをする事で、オリジナルの魂を垣間見せる事になっているでしょう。 ※私はユウスケを利用していた・・・ ユウスケと八代さんを男女にした事で、オリジナルの雄介と一条さんの関係が一般にも分かり易くなったなんて意見がありますが、それはつまり“一部の女性ファンの方達”的な視線で見れば・・・って事でよろしいのでしょうか? いや、仰る事は解らなくはありませんが、それメインで観るのは勘弁してほしいなぁ・・・と、思ってたら、士のユウスケに対する「こいつの笑顔は俺が守る」発言・・・ウ〜〜〜ム(^^; ただ、ユウスケと八代さんが雄介と一条さんに負けない位の信頼関係で結ばれていた事は、短いながらもこの一連のシーンで理解する事はできます。 ※この世界が俺の死に場所か 登場以来、出鱈目というか、暴虐武人な強さを誇っていたディケイドも、さすがに(本来はラスボスな)ガミオの圧倒的な強さや、大量発生のグロンギ怪人を前に絶体絶命。 そこに駆け付けるクウガ!・・・て、この辺りは理屈抜きでヒーローものしててカッコいい! トライチェイサー2000で階段を駆け降りるトライアルアクションは、ある種クウガの真骨頂なんですが、オリジナル版のトライチェイサー初登場時のVSメビオ戦や、トライアル対決のVSバダー戦を知る者としてはやはり物足りない・・・(仕方ないけど(^^;) 結局クウガも一旦はやられちゃうけど、変身解除時に一瞬“白クウガ”になる辺りはちょっとニンマリ(角は大きいままだけど) ※知ってるか、コイツの笑顔、悪くない どひゃ〜〜〜!、またそんな女性ファンが小躍りしそうな言葉を・・・(^^; とは言え、この一連の士の言葉の中の“たとえ自分が闇に落ちても、誰かの笑顔のために戦う”と言うのは、小野寺ユウスケのみならず五代雄介の、笑顔のために戦う戦士クウガの“本質”をも簡潔に言い表わしてます。 「こいつの笑顔は俺が守る」は、ネタ的には確かにアレなんですが(・・・(^^;)五代雄介はみんなの笑顔のために戦った結果、自分の笑顔を削っていってしまったけど、その失った自分の笑顔を小野寺ユウスケの姿を借りて取り戻してゆけるなら、それはクウガファンとしてもちょっと見守ってみたい気はします。 ※通りすがりの仮面ライダーだ! ここ、文句なくカッコいい! こういういい意味での“ケレン味”は、ヒーロー物の醍醐味だと思うんですよね。 戦隊では今でも健在ですが、平成ライダーでは「電王」位しかやってないから、かなり新鮮でした。 ※ちょっとくすぐったいぞ ぎゃぁあぁ〜〜〜!、く、首が、首がぁああ〜〜〜!(^^; “従順さ”ではオートバジンと1、2を争うあのゴウラム君が、まさか御主人様の首を“へし折ってしまう”とは、なんという衝撃映像!!(w クウガとゴウラムが合体してしまうという、あまりにも想像を絶する出来事に、何の冗談だと思うと同時に思わず爆笑してしまいました(^▽^; にしても、クウガは“乗り物扱い”かよ(^^; ※アタックライド、クククククウガ! 今回復活したのはクウガのカードで、ディケイドの放ったのはクウガのマイティキックって事か? なるほど、単に全てのライダーに変身出来るだけでなく、ディケイドの姿のままで他のライダーの技も使えるって訳ですな。 ※お前も元は人間だったのかも知れない かも知れないも何も、オリジナルクウガでは本当にそうである事はちゃんと描かれていましたよ〜 確か、3話辺りの極めて初期の段階で、採取されたズ・グムン・バの肉片から、グロンギの血液の生物的特長が人間と殆ど同じである事は判明していたはずだし、そもそもグロンギ怪人は、戦闘種族グロンギ族が、より強い戦いの力を得るために体内に埋め込んだ霊石によってあの姿を得てる訳で、普段は人間の姿をしていますからね。 と言うか、グロンギの皆さんはむしろその“人間体”の方が怪人体よりも遥かに強烈な個性放ってて(文字通り“怪しい人”(笑))クウガファンならば名前聞いたら怪人体よりもむしろ人間体の方が先に頭に浮かぶ人は多いはず(笑) 私なんかも、グロンギの人間体の“素敵ぶり”が楽しみで観ていたようなところ、ありますからね。 ガリマ姐さんとか、ベミウちゃんとか、好きだったなぁ・・・あと、やっぱ我らがアイドルゴオマ君とか(笑) そして、そのグロンギに対抗してリントが開発したのがクウガの霊石アマダムで、つまり最初からリントとグロンギの戦いは同じ人間同士の戦いだった訳です。 この辺りは、幾ら“垣間見せる”だけとは言え、「クウガ」の最も重要なテーマに関わる部分だと思うので、もう少し丁寧に描いてほしかった(^^; ※士君にしてはよく撮れてる 確かに、八代さんの笑顔が素敵で、クウガ編を笑顔で締めてくれるのは嬉しいです・・・が でもなんか、無気味に動いてるんですが・・・・(^^; ※青空 八代さんが人間として、最後まで笑って逝った事は、物語としても、ユウスケにとっても大きな救いになってます。 そしてその最期の笑顔が、ユウスケにみんなの笑顔を守るための決意に繋がる事、そしてそれを「クウガ」のもうひとつの象徴でもある“青空”で締めくくってくれたのは、クウガファンとしては満足です。 そして次回はキバ編。 クウガ以上の超異世界になってる〜!(^^; そんな訳で、久しぶりにこのスタイルで感想書いてみましたが、正直キツかった!(^^; 本当は水曜日位にはUPする予定だったんですが、思いのほか書き進まずにこのていたらく・・・ まぁ、今回はあくまで「クウガ」だからという事でちょっと頑張ってみましたが、次回以降も続けるかどうかはちょっと分りません・・・てか、多分ムリだと思うので、御容赦下さい。 なんだかんだと書きましたが、この「ディケイド」のクウガ編を見て、少しでもオリジナルの「仮面ライダークウガ」に興味を持って観ていただき、その魅力を認識していただく切っ掛けになればいいなと、切に願っています(^^)
by yaskazu
| 2009-02-13 21:06
| 仮面ライダー
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