改めて「タナカ」の件・2
そんな訳で、前回のつづき。
今度の件、製品の摘発や押収まではまだ理解できるとしても、社長の逮捕やその理由にはどうにも不可解な部分があるので、その辺りを中心に。
やはり以前のエントリーの内容と重複する部分もありますが、確認の意味もかねて、御了承の程を。

先ず、一番“引っ掛かる”のは、やはり以前のこのエントリーでも触れたように、この「カシオペア」と呼ばれるシリーズの製品が、本当に実銃判定される様な危険なシロモノだったとは、どうしても思えない事。
いや、確かに私は当該品を実際に見た事や触った事はありませんが、少なくとも私の知る限り“エアーソフトガン”という括りで販売されている“ABSプラスチック”のトイガンは、警察が行ったと言う“火薬を使った金属弾の発射”に耐えられる様な物ではありません

警察の発表では“大幅な改造等をしなくても云々”というものもありますが、恐らくそれは“警察の科学捜査の技術レベル”を基準としたもので(これも繰り返しになりますが)相応の設備や技術と費用がない限りは一般には先ず不可能なものと思われ、少なくとも一部報道にあるような“無改造”で実弾が撃てるなんて事は絶対に有り得えないと、断言していいと思います。

つまり、相当に無理矢理で強引で命と引き換える様な危険な改造でもしない限りは、発表にある様な火薬を使った金属弾の発射などは不可能と思われ、到底あの鑑定結果を鵜呑みにする事は出来ない・・・と、これま先ずひとつの疑問。

あとひとつ、個人的に違和感を憶えるのは、容疑の中に実銃を所持していた“不法所持”というものがあり、これは先に警察が押収した「カシオペア」の在庫品800丁の事を差していると思われますが、押収した時点ではまだ鑑定の結果が出ていなかった訳ですから、これは社長逮捕や「タナカ」の摘発、製品の実銃判定等が最初から決定事項としてあった“結果ありき”の押収であり、鑑定だったのではないのかという疑問。

それと・・・



実はこれの“前ふり”的な動きが、私がネット不調でブログ更新が出来なかった間に起きていて、警察の鑑定結果待ちの間は、既に販売されてユーザーの手にある製品については、各販売店や「タナカ」本社が“自主回収”というカタチでの製品の回収を行っていたのですが、鑑定結果が出た後はこの“自主回収”も禁止され、製品を買ったユーザーが直接警察に提出しなければならなくなり、違反して製品を所持し続けた場合は即“銃刀法違反”で逮捕されるという流れになっていました。
この辺り、実銃判定された製品を持ち続けようとするユーザーや、なんとしても当該製品を一丁残らず回収するための警察の警告だとか、色々な捉え方ができると思うけど、ここでちょっと疑問。

先に書いた、今度の社長逮捕の容疑の中にあった“銃器不法所持”ですが、最初に押収した800丁に対してかけられたものでも(その方法に)少し疑問が残るのに、もしこれが“自主回収”をしていた時期にユーザーが「タナカ」に対して返品し、倉庫の中で“警察への提出を待っている段階”の物までをも差してこの容疑をかけての逮捕・・・なんて事ならば、それはさすがに警察も“やり過ぎ”だと思うし、国家権力の横暴だと言われても仕方がないんじゃないでしょうか?(結果的に“ハメた”カタチにとられますからね)

いや、それが違法捜査や冤罪に当たるのかとかは、私も法律の専門科ではないので判断はしかねますが、やはりなにか“釈然としない”ものが残るのも確か(一言で表すなら“気持悪い”と言うか・・・)

なんで警察がここまでやるのか・・・と考えた時に、結局行着くのはこれも私が以前こちらのエントリー内で“邪推であってほしい”と言う但し書きで書いた、やっぱり警察の点数稼ぎや権威を見せつけるためにやったんじゃないかって疑念が増々大きくなってしまうんですよね。

話は少し変わりますが、先日あるドキュメンタリー番組で、白バイ警官が学校の送迎バスに激突して死亡した事故に纏わる裁判で、白バイ側に原因があった可能性が高い事は、バスに乗っていた生徒達(つまり当事者)や目撃者の証言で明らかになのに、警察は全面的にバス側のミスとして運転手さんを逮捕し、捏造と疑われる証拠を提出した裁判で運転手さんは有罪となったばかりでなく、控訴を却下された挙句問答無用で刑務所に入れられてしまったって話題をやっていました。
亡くなった警察官の方は気の毒だと思いますが、何故そこまでして運転手さんを重罪人扱いしなきゃならないのか、非常に疑問を感じた話です。

この話を始め、例えば最近映画にもなった「痴漢冤罪事件」にしても、結局のところ“警察の都合”が最優先で事が進められている気がしてなりません。
これらの話も今度の「タナカ」の一件も、なにか“同じ根っこ”の上にあるのではないでしょうか?
今度の一件で私が一番残念だったのは、ガスガンやそれに纏わる業界とガンマニア等が不当に扱われた事以上に(勿論それも大きいけど)、そういう警察の“よくない体質”を改めて見せつけられちゃった事なんですよね。

なんだかんだ言っても、私ら一般人が“何かあった時”に一番頼りになり、頼らなきゃならないのはやっぱり警察だと思うのですよ。
また、実際現場で働いてる大多数の警察官の人は、皆さん大変な中、真摯に仕事をされていると思うし、私も以前ちょっと事故っちゃった時(自爆だけど)とか、道迷った時とか、凄く親切に対応してもらって、その時は文字通り“地獄に仏”のようにありがたかったし、感謝しましたよ。
今度の一件でも、当該製品を持ってるユーザーが提出に行った際は、警察の担当の方は大変親切に対応し、説明して下さるそうで、そういう意味では安心して手続きが出来るそうです。

だから・・・だからこそ、疑惑を持たざるを得ない捜査や対応をして、そんな一般人の信頼を裏切り不信感を煽る行為が悔しいし、哀しいのですよ・・・

最後に、これもまた繰り返しになりますが、今回の件は個人的には「タナカ」や「ASGK」の責任も大きいと思うし、その点では全く擁護の余地はないと思ってます。
その上で・・・それ以上に警察やマスコミの対応には納得がいかないし、憤りを感じています。

「タナカ」の社長さんが、不等な有罪判決を受けないよう、心から願います。
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by yaskazu | 2008-12-07 22:35 | 社会 | Trackback(1) | Comments(2)
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タイトル : 【タナカ カシオペア】についてブログの検索結果をまとめると…
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Commented by れい at 2008-12-09 16:01 x
警察であれ、社保庁であれ、現場の人は真摯に熱心に仕事に取り組んでいる人がほとんどです。現場の実態などホントは何も判らない(わかろうとしない)キャリアという一部のエリート(だと思っている)が組織を動かしているシステムがダメなんだろうと思います。
Commented by yaskazu at 2008-12-10 00:06
>れい様
仰る通りだと思います。
現場の仕事は勿論、一番の当事者となる一般人の目線を理解できていない“上の人”のへっぽこぶりが、色んな部分で“歪み”となって出てきている面は否めないでしょうね。

警察やお役所関係だけでなく、近年叩かれる事も多い病院関係ですが、最近母が入院した際、現場のお医者さんや看護師さんは本当に人手不足で、大変な仕事をされていて、医療ミスや誤診やらは確かに起きてはいけないけれど、現場だけを責めるのは“筋違い”だと痛感しましたし、受け入れ不可の事態も止むないところも現実にはあるだろうと思いました。

それらにしたって、結局は国や厚労省の政策が“医療”そのものを苦しめてる訳だし、こんなんじゃぁ民間人は国を信用しなくても当然だと思っちゃいますよね(^^;
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