また例の「後期高齢者医療制度」の話題ですが、具体的な納付金額とか、以前色々書いた問題点が真実なのか否なのか等が、少し判ってきましたのでここに示しておこうと思います。
自分には関係ない、興味がないと思われる方でも、いずれは自分に直接降り掛かってくる事になるかも知れないので、少し目を通すだけでも、していただければ幸いです。 これは先日入っていたウチの市の公報の「後期高齢者医療制度」に関する記事の、納付金額や徴収方法を図解にしたもの(本当は載っけちゃいけないかのかも知れませんが・・・(^^;) 一応コレはあくまでウチの市のものなので、金額等細かい部分は各都道府県市町村の自治体によって変わってくるらしいので、あくまで参考にって事で。 え〜と、やっぱりなんだかよく分かりませんよね?(^^; ただ、75歳を越えたお年寄りはこれまでの建康保険からは脱退させられ、これまで夫なり子供なりの、誰かの“扶養家族”となっていた人も、1人1人が別個にこれだけの金額を納めなきゃないって事。 そしてそれは各人の年金から“天引き”されるって事はどうやら確実の模様です。 一応ある程度の軽減制度はあるらしいですが、総体的に“後期高齢者”の枠組みに入れられた御本人達や、親族等の関係者の負担が増えるのは確かの様です。 その徴収方法ですが、上段の赤枠内の“特別徴収”というのが、つまりその“年金から天引き”と言うカタチで徴収されるもの、つまり一定以上の年金を貰ってる人は、年金の多い少ないに関わらず問答無用で持って行かれちゃう額を示したのがそれって事の様です。 なんだかもう、なけなしの自分らの食い扶持まで年貢米に持って行かれちゃった時代みたいです(^^; しかしもっと酷いのが下の段の赤枠のものでして、この“普通徴収”と言うのは文字通り振込みや窓口等で普通に払うという意味ですが、これに該当するのは年金が一定以上に満たない人や、そもそも年金そのものを貰ってない人や貰えない人で、生活保護も受けていない(受けられない)人・・・言い変えれば最も生活が切迫しているお年寄りからすらも、それだけは最低限頂きますよ・・・と、どうもそういう事らしいです。 そもそもそんな人らが払える訳ないっちゅーねん!(^^; しかも、滞納が続けば保険証そのものを取り上げちゃいますよという、なんとも有り難いオマケまでついてます(T▽T) ちょっと考えてほしいのは、この年金を十分に貰えないとか年金ゼロって層は、私らの年代以降の者には確実に、そして劇的に増大するのは確実と思われる事。 むしろこれは若い層になればなるほど、歳をとった時に深刻な問題として降り掛かってくるって事で、それこそ橋下知事じゃないけれど、今の子供が将来安心して暮らせる国にするには、この「後期高齢者医療制度」を含めた“色々な事”に対し、私らの世代、年代の者こそが声を大きく上げなきゃダメだって事ですね。 実は今日、別の用事で市役所に行く事があったので、おかんと一緒にこの件について訊ねてきました。 ウチの場合は、やはりこれまでに比べて負担は増えるけれど、軽減の該当にもなるため、当面はそれほど深刻なダメージを受けるほどには増えない、これまでとあまり変わらないという事を聞き、おかんも私も取り敢えずは一安心なんですが、それはあくまでもウチの場合であり、他の方ではやはりかなりのダメージを受ける場合もあるみたいで、また先の写真の表の様に、10月から、または来年度からはやっぱり増える事もあるそうです。 そして、私がこの制度の事を知って最も気になっていた事の幾つかを質問してみました。 1.保険医療の上限が決められ、それを越えた場合は実費というのは本当か? 2.“かかりつけ医”というのを決め、その医者以外はかかれない(フリーアクセス制限)と言うのは本当か?、その場合、ウチのおかんの様に整形や皮膚科や眼科、歯医者等、複数の医者にかかってる者はどうなるのか? 3.「1」とも関連しますが、寝たきりや終末医療に入ったお年寄りは、自宅での介護を名目に病院を追い出されてしまうのか? 応えは・・・ 「まだ分かりません」 なんじゃそりゃぁあ〜! と、暴れたくなる気持を抑えて、話をよく聞いてみましたが、どうやらしらばっくれてるとか言うんじゃなくて、本当に御存知ないらしいんですよ。 どういう事かと言うと、実際一部の報道や私らみたいにインターネット上でこの制度の事を知り、詳細を訊かれる事も多いそうなんですが、実際には市役所の方にも、そう言った細かい部分はまだ知らされていなかったり、情報が回ってきていないらしく、応えようがなくて現場は困ってると言うのが現状の様です。 市役所の方のお話では、どうも細かい事は本当にまだちゃんとは決まっていないらしく、4月に始まるものを2月の段階でまだハッキリしないなんてのは、本当はやってはいけないとは思うんですが・・・なんて言われると、私もそれ以上突っ込めなくてね(甘いですか?(^^;) けど、確かに現場の窓口に過ぎないあの職員の方に文句言ったり怒鳴ったりしても始まらない事で、実際医院や病院にすらまだちゃんとした情報が行き渡ってないって話もあり、役所レベルにまでまだ詳細が行っていない、或いは細かい部分はまだ決まってないというのは、どうも本当の様です(さすが厚生労働省、なんて“いーかげん”なんだ!) この話で見えてくるのは、つまりこの「後期高齢者医療制度」は、詳細な内容や起こり得る様々な問題に対するフォロー等、最も肝心な部分は全て“先送り”にしたまま、或いは各自治体や医療現場に“投げ売り”にして、ともかくなんでもいいから4月から始めてしまえという“見切り発車”な制度なのは確実な様です。 始まってしまえばパニックを呼ぶ事は見えているこの制度、出来れば中止、撤回が理想的なんですが、この流れだとどうもそれは難しい模様。 けど、仮に始まってしまった後でも改善や、一部でも中止にさせる事くらいは可能なはず。 これからも私は折を見て訴えていくつもりですが、出来ればみなさんも興味を持って、声を上げていってほしいなと、これは私のささやかな望みです。
by yaskazu
| 2008-02-19 00:39
| 社会
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Comments(4)
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れい
at 2008-02-19 09:52
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本当にこの「姥捨て山制度」はひどいの一言につきます。全ては医療費削減という政府の方針に基づいていて、官僚は国民が困窮しようが混乱しようがお構いなく、その方針を実現して自分達の点数稼ぎをしているだけです。
この制度での保険料は、掛かった医療費に応じて年々変動するように設計されています。つまり、75歳以上の高齢者が増え、掛かった医療費が増えると自動的に(2年ごとに見直し)支払う保険料も増えます。75歳以上の高齢者が増えるのは決まってますから、今後保険料が増えるのは当たり前。その反面、収入の年金は増えるどころかへたすれば減ります。ほんとにこの制度はとんでもない制度です。断固反対しなくてはいけません。
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なんかデジャヴ・・・と思ったら、あの障害者自立支援法と同じです。
役所で聞いても「まだわかりません」とかの部分、特に。
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yaskazu at 2008-02-20 00:16
>れい様
仮に医療費を削減しなければならないとしても、もっと違ったカタチで考える事も出来る筈です。 自分達の懐や立場には手をつけないばかりか、より私服を肥す様な政治の犠牲になるのは、いつも立場の弱い非力な層から。 他の国ならとっくに暴動が起きてそうなのに、日本人は少し大人しすぎますね(^^; >>掛かった医療費に応じて年々変動するように設計されています。 この辺りが一番解せないと言うか、納得出来ないところですよね。 なんか“といち”の悪徳金融でも、今どきこんな“えげつない”やり方はしないですよ(^^; この辺りも、もっとメディアや“力”を持った誰かが旗揚げしないと、中々世間一般には内容が広まらないですよね。 私らがネット上でこうやって訴えるのは、微力かも知れませんがそれが爆発するための導火線になるかも知れません。 これからも、訴え続けていきましょうね(^^)
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yaskazu at 2008-02-20 00:26
>tomoko様
そうですよね、そういう意味ではtomoko様はお上の非道い仕打ちの直撃を食らった“先輩”ですよね(^^; お役所の対応はある意味予想通りでしたが、普段から地域の人に接してる分、まだ“私達もなんとかしてあげいけど・・・”的な空気が感じれた分、まだ救いはありました。 まぁ、それも向こうの“計算”なのかも知れませんが、本文中にも書いたように、それは役所の窓口とケンカしても意味がない事ですしね。 お上のやる事は常に弱いものいじめである事は、これで改めて立正されてしまった訳ですが、そんな中でも奮闘されてるtomoko様に習って、私もふんばっていかなきゃと思います。
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