ウルトラマンメビウス・第49話
ウルトラマンメビウス
第49話 最終三部作・II「絶望の暗雲」脚本:赤星政尚 監督:佐野智樹

ラスト1話前!
戦う力を失ったヒーロー、全ての武器を破壊され尽される防衛組織。
そんなピンチに、かつては熾烈な戦いを繰り広げながらも、そこに通じ合うものを持つ事が出来たライバル達が、仲間達が、救援に駆け付けてくる。
しかし、最後の敵のあまりに強大な力の前に、次々と倒されてゆく仲間達、そして主人公の最も信頼する人物までもが・・・!?
全ての打つ手を封じられ、絶体絶命の危機を迎えたヒーローと仲間達、そして地球の運命は!!!

とまぁ、文字通り“ヒーロー物”のラスト前の王道を全力で突っ走る様な超ハイテンションな49話!
こうやって徹底的に追い詰められたところから一気に大逆転に持っていくところが正にヒーロー物の醍醐味でもある訳で、こんなの見せられた上に“あんな予告編”出されたんじゃ、否応なく最終回が待切れなくなってしまうじゃないか!!(^^;

ともかく、今は落ち着いて49話の感想をば!




>ウルトラマン、立て!
見守る民衆の声援をエネルギーに力を振り絞って立ち上がり、バーニングブレイブにチェンジしたメビウスはまたも禁断の“メビウムダイナマイト”でインペライザーを一体撃破・・・なんだか師匠のタロウよりも使用頻度高いし、このままだとメビウスは本当に寿命縮めて若死にするんじゃないかと心配です(汗)

民衆の声援がウルトラマンに力を与えて立ち上がると言うのは、昭和よりはむしろ平成ウルトラに共通したフォーマットのひとつになってますが、定番パターンとは言えやはり“燃えシュチュエーション”なのは確か。
但しこれまでの平成ウルトラのそれらが最終決戦を最大に盛り上げるものだったのに対し、「メビウス」はそれすら通過点に過ぎません。
昭和も、平成をも越えた先に、どんなクライマックスを求めると言うのか!(正に「マックス」(極限)を越えた「メビウス」(無限)を目指すのか!?)

>ありがとう
ガンフェニックスはオシャカになったみたいですが、リュウさん達は無事だった模様。
しかし、ただでさえ衰弱した状態で使ったメビウムダイナマイトは、ミライにより深刻なダメージを残した模様・・・

そんな中、群集の前で、遂にウルトラマンである事があきらかになるミライ・・・
けれど、傷つき、憔悴するミライにとって、子供のかけた“ありがとう”の一言は、どんな薬や治療よりも励みになった筈。
群集が必要以上に騒がないのも、そのミライのその姿を見て、たった今し方身を捨てて守ってくれたウルトラマンが、目の前にいる若者である事を受け入れ、感謝したからなんでしょう。

因みにこのシーンにも、前回に引き続き“五藤圭子”さんが登場。
「ネクサス」ファンとしては嬉しい限りですが、“ヒルカワ”がどうもあのままフェードアウトらしいのが扱く残念、マジで残念!
こうなったら最終回のエンディング辺りでしぶとくゴシップ記事書いてる姿で1カットだけでも再登場とか願うぞ(笑)

>GUYS! Sally Go!!
謎の黒点が太陽を侵蝕していく中、世界中のインペライザーがGUYS基地周辺に集結し、進撃を開始する。
命を賭して戦ったメビウス=ミライと、ウルトラマンを信じた人々の心に応えるため、サコミズ“隊長”の命の元、一丸となって行動するGUYS CREW達!

と、この一連のシーンはなんと言ってもGUYSの面々1人1人の表情や行動が、みんなキビキビとしてる辺りが実にいいんですよ!
ズタボロ状態で担ぎ込まれるミライ君の事を心配しながらも、ビッと踵を返して任務に戻るもんなの表情は勿論、なんと言っても市民にひとりの犠牲者も出さぬ様、避難を徹底させるとビシッと言い切るトリピーのカッコ良さと言ったら、どっか打ちどころでも悪かったのかと思う位で・・・(←コラコラ(^^;)

GUYS基地正面にやってきたインペライザーに対し、迎撃体制を整えるみんなの姿の逞しい事と言ったら、正にタケナカさんが言った様に、シロウトの寄せ集めだった連中がよく1年足らずでここまで成長したなと、おぢさん的には半分“親”の気分で見ちゃいましたよ(苦笑)

>壊滅
シルバーシャークGまで動員して、総攻撃体制のGUYS基地。
その攻撃で1機のインペライザーの破壊には成功したものの、直前に放たれたドリルミサイルによりシルバーシャークGが1基破壊され、更にすかさず空間転移された別のインペライザーの猛攻撃により、戦車部隊も、幾多のミサイルランチャーも、数々の施設も破壊され尽させるGUYS基地。
その結果フェニックスネストも変形不能に陥り、マケット怪獣達も使用不能になってしまう・・・

もうね、ホントにこれでもかって位派手に破壊されまくるGUYS基地ですが、こういうのを見ると“嗚呼、やっぱりこの番組ももう終わりなんだなぁ”とか、妙なところで感慨を憶えちゃいます(^^;

てか、粒子加速器が破壊された事で“リム”が苦しみながら消滅する姿(よく見ると四肢が1本づつ引き千切られる様な描写で、ちょっと残酷)を、コノミちゃんが目撃(これもよりにもよってだ!(^^;)しながら、それを悼んだり悲しんだりする暇もなく状況が悪化していくって辺りが、凄い緊迫感を演出してると同時に、えらい切なくてね・・・
ミクラスももう現われない事に絶句するコノミちゃんですが、リムの最期を見る前に、落ちた眼鏡を探す手元にテッペイ君の“ミクラスのソフビ人形”が落ちてる辺りが、その切なさを更に倍増させます・.・つДヽ)・.・

>宇宙の仲間達
危機迫る指令室に、重症の身を押して起き上がってきたミライ。
ウルトラマンを信じてくれた地球の人達に応えるため、そして自分達の思い出の場所であるここに、みんなと一緒に居たいという気持がそうさせてる訳ですが、ここもちょっと泣かせます。

そんなみんなを更に追い詰める様に、なおも攻撃体制を整えるインペライザー!
絶体絶命のピンチに皆が思わず息をのみ、目を瞑った時・・・突如真っ二つに両断されるインペライザー。
その向こうに立っていたのは、宇宙の剣豪“ザムシャー”!

かつて敵として戦いながら、互いに通じるものを感じつつ再び剣を交える事を誓った好敵手が、この土壇場の大ピンチに加勢に登場なんて、これでもかって程に正統派“少年マンガ”なノリで凄くイイ、超燃え展開ですよ!(^^)
しかも、そこで言ったセリフが
「勘違いするな、貴様は俺が斬ると決めた相手だ!」
うわぁあ!・・・“こういうの”大好きな管理人がテレビの前で悶絶死寸前になってたのは言うまでもありません(笑)
あ、勿論これを“ツンデレ発言”と解釈するのが嗜好な人にとっても、とても美味しいシーンだったろう事も言わずもかな(^^;

更に、ザムシャーが斬ったインペライザーの破片が空中に舞い上がり、圧縮された様に潰され破壊されてゆく・・・
それはサイコキノ星人“カコちゃん”の念動力と、ファントン星人の超圧縮の合わせ技!
ミライやGUYSの人々に触れ、今までの自分を改める機会を得た“ミライの妹”カコちゃんに、地球人の協力に心から感謝し、テッペイ君と“キエテ・コシ・キレキレテ”な仲となったファントン星人が、共にこの危機に力になりに来てくれる・・・

ここで緊迫したムードが一転して希望の光が射し込み、それを一言で言い表わしているのがサコミズ隊長の
「これが我々が紡いできた“絆”だ!」
なんですが、ここでそんなに簡単に明るいムードに転じる程甘くないのが今回の凄いところな訳で・・・(^^;

>絶望の暗雲
僅かに射したかに見えた光明を嘲笑うかの様に、皇帝“エンペラ星人”遂に降臨!
この一連のシーンでは、なんと言っても次々と破壊される街々のシーンが圧巻!
これまでの色んなところからのバンク、ライブ等々もあるらしいですが、そんなマニアックな突っ込みなど意味を持たない位、エンペラ星人の“強大ぶり”を演出するには十分すぎる効果を発揮しています。
廃虚と化した街に降り立つエンペラ星人の姿とその臨場感はある種の芸術性すら感じられ、この“1カット”を視聴者に“魅せる”ための計算としてあの大破壊シーンの数々を挿入したのだとしたら、そのセンスには脱帽です!

そして、急速に被い尽した謎の黒点により遂に光を失ってしまった太陽に、上空を隙間無く埋め尽す漆黒の暗雲。
破壊によって起った火災の炎すら消し去り、およそ“光”というものを徹底的に排除するエンペラ星人の“闇の存在”ぶりと、その光に対する憎しみの根源がどうやら“ウルトラの父”との因縁にあるらしい事とか、色んなキーワードが短い尺数の中に凝縮された、非情に密度の高いシークエンスになっとります!

しかし、あんな“ちょびっと”傷受けただけで3万年も根に持ってるなんて、相当執念深いと言うか、拗れた性格してますなぁ、皇帝陛下・・・
こういう人が“ストーカー”になるんだぞ、きっと!(^^;

>カタストロフ
これ以降の“Cパート”は、畳み掛ける様に次々と繰り広げられるバトルの連続と、その中に数々のキーワードが鏤められた様な、文字通り“最初から最後までクライマックス”(←いや、番組違うし(^^;)と言った、超ハイテンションな展開になってます!

果敢に立ち向かうザムシャー、しかしエンペラ星人の放つ超波動に吹き飛ばされ、愛刀“星斬り丸”を一太刀も浴びせる事も出来ない。
メビウスをも金縛りにした強力なカコちゃんの念動力も、エンペラ星人に桁違いの波動に跳ね返され、吹き飛ばされたカコちゃんは指令室の壁に叩き付けられてしまう。

咄嗟にリュが放とうとした残り1基のシルバーシャークGも敢え無く破壊されてしまい、意を決したミライはその満身創痍の身体で変身を試みるものの、メビウムブレスを出現させる事すら出来ず変身不能状態に!!(この時、唐突に何故か“セブン上司”が出てきて「変身してはいかん!」とかやったら面白かったろうけど、ホントにやったら多分台無しだろうな(^^;)

エンペラ星人が次の攻撃を仕掛けようとした時、ハンターナイトツルギの鎧を纏ったウルトラマンヒカリ登場!
しかし、その攻撃をまともに食らったヒカリはザムシャーと同様吹き飛ばされ、その横に倒れ込んでしまう・・・
矢折れ刀尽き、正に打つ手無しの状況に追いやられた時、リュウは残された1機“ガンクルセイダー”(メテオール装備仕様)で出撃!
ガンクルセイダーは、ディノゾールに全滅させられた先代のGUYSの頃、リュウがセリザワ前隊長と共に空を翔ていた時の機体。
ヒカリ=セリザワを奮い立たせるために、ファイヤーシンボルの描かれたこの機体で出撃するリュウの熱さが否応なくこのシーンを盛り上げます!(^^)
この時、基地の滑走路に凄い数の“MATアロー1号”(マーキングはGUYS仕様みたいでしたが)が並んでるんですが、全部破壊されちゃうのがなんとも勿体無いと言うか・・・(^^;
因みに、ガンクルセイダー自体も元は「マイティジャック」の“コンクルーダー”だったりする訳で、この大詰め土壇場でこんな細かい部分でファンの“ツボ”をくすぐるのも如何にも「メビウス」らしいと言うか(笑)

リュウの心に応えるかの様に立ち上がり、ナイトビームブレイドを浴びせるべくエンペラ星人に駆け出して行くヒカリ、それを援護すべくスペシウム弾頭弾を発射するリュウ、更にそれに呼応するかの如く奮い立ち、星斬り丸を翳して走り出すザムシャー!
この一連は尺数の短いカットが矢継早に、畳掛ける様に映し出され、凄まじいスピード感と緊迫感を演出していて、文字通り“手に汗握る”シーンになっております!

しかしそんな渾身の一撃すら嘲笑う如く、ナイトビームブレイドや星斬り丸の切先を“掌”で受け止めてしまうエンペラ星人。
全身全霊の力を込めて突き貫こうとするヒカリとザムシャーの攻撃を、いとも簡単に撥ね除けてしまうその力、圧倒的。

そして、遂に放たれたその攻撃により壊滅的ダメージを受け、沈黙するフェニックスネスト・・・

>守ると言う事
破壊され、散乱した指令室の中で、気を失ってるカコちゃんを助け起こしたのはトリピー!
ここは前回の感想で少し触れた部分とも密接な関係があるのですが、かつてトリピーは“宇宙人なんて居なくなってしまえばいい”なんて言ってた人で、その言葉を放った回が正にカコちゃんの登場回。
カコちゃんが宇宙人であると言う偏見から、縄縛プレイ強要等(←だからちゃうって!(^^;)結構酷い事しちゃったトリピーが、反射的且つ自発的にカコちゃんを助けた事は、それだけでもとても大きな意味があるんですが、それに対しカコちゃんがごく自然に“ありがとう”を言うのは、その時ミライが教えた“ありがとう”って言葉の意味をしっかり理解したって事の証しでもある訳です。
このほんの1カットに過ぎないところで、36話が“やり残した事”にひとつの回答を出してるんですよね。

あと、意識を失ったマルさんに真剣に声をかけてる“部下思い”な一面とか、トリピー本気でカッコイイよ!(^^)

更に・・・
大きな風穴が開き、外からむき出しにになってしまった指令室に向け放たれたエンペラ星人のとどめの一撃!
もはやこれまでかと思った時、身体を盾にしてみんなを守ったのは“ザムシャー”!
しかしその一撃はザムシャーにとっては致命傷となってしまう。
「これが・・・・“守る”と言う事なのだな・・・メビウス」
それが最後の言葉となり、ザムシャーは光の粒となって散って行く・・・
ただ、ひたすらに“強さ”を求めていた宇宙の剣豪ザムシャーがかつてメビウスやヒカリに敗れた時、ヒカリがザムシャーに言ったメビウスが強い本当の理由は“メビウスが誰かを守って戦っているからだ”と言った、その意味を身を持って理解し、真の強さを得て散っていった訳ですよ、ザムシャーは・・・

“ウルトラマン先生”や“北斗と南”等の昭和ウルトラのそれだけでなく、この「ウルトラマンメビウス」のシーリーズ内でのファンの中に“引っ掛かってるもの”や伏線を、思わぬところで拾い上げて回答を出して行こうとする姿勢。
本当に凄い作品になっちゃいましたね、「ウルトラマンメビウス」(^^)

>執念の一太刀
ザムシャーの残した星斬り丸を手にし、決死の斬り込みを敢行するヒカリ。
エンペラ星人の攻撃をマトモに食らうものの、ハンターナイトツルギの鎧と引き換えになんとか持ち応える。
ここで、ヒカリが“惑星アーブよ、感謝する”って呟くのが凄くいいんですよね!

その決死の一太刀は遂にエンペラ星人に手傷を負わせる事に成功するものの、そこでヒカリの力も遂に尽きてしまう・・・
リュウに“セリザワ隊長の声で”メビウスと地球の事を託して消えるヒカリの姿・・・

ひとり残ったリュウは、絶叫と共にエンペラ星人に最後の攻撃を仕掛けるものの、その攻撃により爆発四散するガンクルセイダー!
地球で最も愛した心を通じ合わせた人物を乗せた機体が炎に包まれる様に、絶叫するミライ・・・

そして、遂に太陽は完全にその輝きを奪われて行く・・・

次回「ウルトラマンメビウス」、いよいよ最終回!

>最終回予告
え!?、おお!?、なに!?
うわぁああぁ〜〜〜、どうなるんだああ!!!

ウルトラマンメビウス ウルトラ怪獣シリーズ2006 08 ザムシャー
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お前は俺が斬ると決めた相手だ!

ウルトラマンメビウス ガイズマシンシリーズDX フェニックスネスト
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by yaskazu | 2007-03-29 22:23 | ウルトラマン | Trackback | Comments(3)
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Commented by at 2007-03-30 00:09 x
児童誌の最終回ネタバレ地雷にやられました…_| ̄|○
メビウス公式の予告もかなりバレですが児童誌のアレってホント容赦ないですよね。ま、自分はネタバレオッケー体質なのでいいんですけど。
>貴様は俺が斬ると決めた相手だ!
定番の?セリフに、定番萌え(お前はオレのもの)しちゃいましたが、ザムシャー良かったですね。ヒカリその他もそうですけど、メビウスワールドのキャラクターがちゃんと活躍していたのは嬉しかったです。
Commented by tomoko at 2007-03-30 13:11 x
 本当に、40周年のメビウスで過去の取りこぼしをすべて拾いつくそうという意気込みが感じられますよね。某ライダーにちょっと見習ってほしかったりします。明日に備えて体調を整えておかねば。
Commented by yaskazu at 2007-03-30 21:03
>つ様
児童誌はホントにとんでもないネタバレを平気で明るくにこやかにやっちゃいますからねえ(笑)
私も基本的にはネタバレはOKなんで構わないんですが、今日近くのスーパーのオモチャ売り場には異様に“派手な”見た事もないメビウスのソフビ人形が置いてありましたよ。
ウ〜ム、アレはなんだったんだろう??(゜▽。)?(。▽゜)?

各々のキャラが各々の背景や物語りを、「メビウス」の物語の中でキッチリ動かせているのはあの作品の本当にいいところだと思います。
あまり計算尽くで物語やキャラを動かすのも却ってテンポを損ねちゃいますが、ベースがしっかりしててこそ生きてくるものもある筈ですからね。

>tomoko様
上のつ様へのレスとも関わってくるんですが、某ライダーの場合はその辺りの土台作りをしっかりしてこそって部分を、枠に囚われてちゃ物語が動かないって部分を取り違えちゃってるキライがあるんですな、多分。
そこらが上手く整理できてれば、前作の俺様ライダーももう少しなんとかなったと思うんですけどね(^^;

さて、最終回はどうなりますやら・・・
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