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下巻読了
小説「犯罪者」の下巻、読了しました。

本当は、木曜日には読み終えてたのですが、翌日(つまり昨日)が胃カメラ検査だったこともあり、今になってしまいました(ツイッターでは、少し触れましたが)

面白かったです。

というか、満足です!



上巻で鏤められた幾つものストーリーと伏線が、ひとつに繋がって以降、一気に物語が加速していき、予想もしなかった展開にもつれ込み、一級のアクション映画でも観てるような、怒涛のクライマックスへと突入します。

そのクライマックスから一転して、静かで穏やかながら、物語の全てが集積されるエンディングが実に見事で、思わず涙しそうになってしまいました。

主役の3人は勿論、仇敵の殺し屋、事件の被害者達、真の巨悪である政治家や企業の幹部達、そして、この作品のタイトルにもなってる、真の主人公とも言える「犯罪者」の男・・・

登場人物の全てに、それぞれの“物語”や背景があり、それぞれに“愛情”を持って描いてるのが伝わってくるのは、実に太田愛さんらしい。

久々に読んだ長編小説でしたが、本当に堪能することが出来ました。

てことで、また今、上巻から“二巡目”を読み始めてるところです(笑)

犯罪者 下 (角川文庫)

太田 愛 / KADOKAWA


by yaskazu | 2017-02-04 21:19 | 日々の戯れ言 | Trackback | Comments(0)
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