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混沌と探索の陰で
増々混沌の様相を強め、もはや“グダグダ”状態な東京都知事選(失礼(^^;)や、思った通り批判ありきで報道されるポケモンなんとかというスマホゲームの報道の陰で、全くと言っていいほど(地元のニュースですら)取り上げられなかった選挙が、先日大阪で行われました。

自分が住む寝屋川市の、隣に位置する門真市の市長選挙と、補欠議員選挙がそれ。

確かに、全国区のニュースで取り上げられるようなものではないかもしれない、大阪府内の中でもローカルな地方選挙ではありましたが、結構地味に意味のある選挙だったと、自分は思ってます。



門真市といえば、オタ的には“海洋堂の本拠地”ということもあり、自分もその昔、まだ倉庫の中でガレージキットを売っていて、店の奥に撮影に使われた大魔神の実物大プロップが置かれていた頃、最低でも月イチくらいの割合で、足げく通ったものです。

そういう意味でも、身近で馴染みのある門真市ですが、ここは本来、パナソニックやサンヨー電気のお膝元でもあり、大阪の産業の中心を担う都市でもあったのですが、ご存知のように、現在日本は電気産業自体が衰退し、パナソニックも苦戦を強いられ、おまけに本社を東京に移しちゃったもんだから、門真の工場周辺はどんどん廃っていってるとのこと。

更に、サンヨーも大きな工場があったのですが、上記の(経営が苦しくなった)パナソニックと合併したことで、ブランドは消滅し、工場も無くなってしまいました。

パナソニックやサンヨーといった、大きなブランドが縮小したことで、他の小さな関連会社や弱小企業の工場なんかも、共倒れになったところも多いようで、今門真市は市政運営が、相当なピンチに陥ってるんですね。

市政運営がピンチ・・・なんてのは、今のご時世、特に門真市に限ったことではなく、日本全国あちこちで起きてることだとは思います。

だからこそ、こういう“地方選挙”の結果というのは、そういった問題を抱えてる地方自治体の行政の解決策を量る指針になり得るし、結果的にそれが国政にも反映していく一歩になる可能性もあると思うのですよ。

今回の門真の選挙は、長年舵をとってきた自民党推薦の候補が敗れ、おおさか維新の会の候補が、約1,5倍の得票数で当選しました。

いやぁ、大阪は本当に維新が強いなぁ・・・

と、言ってしまえばそれまでですが、なんで大阪では維新がここまで支持されてるか・・・ではなく、大阪では自民党が支持されていないってことなんですよ。

先日の参院選でも明確だった、国政の自民党対野党の構図というのが、大阪では維新が与党で国政自民のポジションとなり、維新対野党という構図になっていて、維新の進める政策に、野党が一丸となって批判と反対を繰り返し、そのくせ有効な対案や納得できる解決策も提示しないという状況になっていて、大阪自民党はそちらの方に加担し、維新潰しを目的にして、視線が有権者に向いてないんですよね。

大阪の有権者もバカじゃない。
そういった“自分たちの方を向いてない”政党や候補者に投票するくらいなら、是非はさておき、実績を残してきた政党や、そこから出る候補に入れた方がいいってことになりますからね。

今回の門真の選挙の結果も、今の市の現状に対しての閉塞感、危機感が、これまで改革を進めて一定の成果を残してきた維新への期待に繋がったからなのでしょう。

“看板”だった“あの人”が全く関与しなかった選挙で、この結果は(党に対する)信頼はもはや本物だと、言わざるを得ません(^^;

勿論、この結果が吉と出るのか凶と出るのかは今後次第だし、そこは門真市民だけでなく、広く大阪府民が、国民が、見据えていかなきゃならないこと。
だめだった場合は、容赦なくN0を突き付けるべしです。

ニュースにも話題にもならなかった、この地方選挙ですが、もしかしたらこれからの日本の行く末を定めるための、ヒントが隠れてる・・・かもしれませんよ。
by yaskazu | 2016-07-25 22:03 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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