先日購入した「語ろう!555 剣 響鬼」を、漸く読み終えました。
空いた時間にチマチマと読み進め、都合1週間かかってしまいましたが、なかなか充実した時間を送れました。 各論客に対する雑感等は、ツイッターでも記してあるので、よろしければのぞいて頂ければ幸いとして、こちらではこの本自体の総論というか、読後感のようなものを、記しておこうかなと思います。 この本、一昨年の夏に出版された「語ろう!クウガ アギト 龍騎」に続く第二段ということで、平成ライダーがある意味一番迷走期に入って、各作品が皆創意工夫を凝らしながらも、最も“足掻いていた”時期の3作品をテーマにしてるだけに、前作以上に“濃い”内容になっています。 ただ、その前作「語ろう!クウガ アギト 龍騎」を当ブログで取り上げた時にも、記事内に書いてあるように、読んでて嫌な気分にならないというのが、最も特筆すべきところではないかと思います。 当該記事聞こう!(読もう!) 以下、引用 ジャンル的には、いわゆる“カルチャー本”に分類されるだろうと思うけど、七面倒くさい論理やら分析やら、わざわざ難しく考えちゃうような研究本というよりは、平成ライダーのファンを公言する著名人や、実際に製作に関わったスタッフといった面々が、あくまでもファン視線で、或いは生みの親として、作品に込めた思いや愛情を、文字通り熱く語り尽くすといったもので、既存の同種の書籍とは、ある種一線を画したもの と、この点に関しては全く変わっておらず、むしろ論客の深い思い入れ等は一層強くなってたりして、中には読んでいて思わずこちらも感極まりそうになるようなものまであり、嫌な気分どころか、むしろ爽やかですらあります(^^) 各論客の語る熱い思いを経て、ラストを飾る脚本家の“井上敏樹”先生の語りは、それまで受けた感銘や感慨を、一気に“笑い”に変え、ミもフタもないものにしてしまう辺りは、本当にどうしてやろうかと思ってしまいますが(…(^^; しかし、なんだかんだで敏樹先生こそが、この“平成仮面ライダー”を、最もよく理解し、ちゃんと見てきた人なんだということを、改めて認識させられます。 「要はね『志』があるかないかなんだよ」 敏樹先生の語りのキーワードになってるこの一文が、全てを統括するものになっていると思います。 志を高くしての失敗は仕方がないけど、志のない失敗はダメだ・・・ これ、あらゆることに当て嵌まることだとですよね。 敏樹先生が“高い志”を持っていると認める、スタッフやキャストに支えられていた“激動期”の3作品を振り返り、未来の仮面ライダー、曳いては特撮作品全体の明日を考える、非常に価値のある1冊だと思うので、是非ご一読願いたいものです!
by yaskazu
| 2015-01-26 23:20
| 仮面ライダー
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