TSUTAYAの、準新作&旧作100円クーポンにて、今更ながら「風立ちぬ」を観ました。
確かに、色々と“凄い”作品ではありましたが、これをもって宮崎駿監督が引退というのは、個人的には微妙にも感じましたが、ある意味“潮時”だったのかなというのも、また感じました。 御本人も、思うところがあったんだろうなぁと・・・ 実は、何も事前情報を入れずに観たこともあるのですが、もっとゼロ戦の製作に至るまでのドキュメンタリー的要素とか、反戦思想の強い映画という、漠然としたイメージを持っていたのですが、実際は純然たる恋愛映画で、それも戦後の映画創世記の頃の、松竹映画のモノクロ作品辺りにありそうな、気恥ずかしくなるような純愛映画だったのには、正直驚きました(^^; 鈴木Pが宮崎駿に“老い”を感じたというのは、実はこんな映画作っちゃったことに対してなのかなとか、思ったり。 観終わったあと、いい意味でも悪い意味でも、心に何も残らなかったという点も、また宮崎駿“らしい”作品ではあり、それはそれで良かったのかもしれません。 ただ作画に関しては、アニメーター出身の監督らしい、相変わらずの・・・というより、ある種の“怨念”みたいなものすら感じる一層の“拘り”みたいなものを、文字通り最後の力を振り絞って、叩き付けたという“凄み”は感じました。 最も凄かったのは、関東大震災直後の“モブ(群衆)”シーン。 近年のアニメ作品は、モブシーンなんかはCG処理で作ってるものが大半で、よく見てると手前と奥で“同じ人間”が多数行き来してるなんてのはザラにあります、 CG以前のアニメでも、モブシーンは大抵“止め絵”や“リピート”等で、出来るだけ手間を省くのが定石で、宮崎駿作品ですら(他の作品に比べれば、鬼のように動いてはいるけど)その辺りはある程度妥協はしていたものです。 しかし、この「風立ちぬ」のモブシーンは、そんな妥協は一切見受けられず、画面に映ってる人間1人1人が、全て別々に動いていて、その数も半端ではないというトンデモナイもので、しかもCGではなく“手描き”という・・・ アニメの原画や動画に、少しでも携わったことのある人間があのシーン見たら、多分みんな気絶しそうになったんじゃないかと思いますよ(^^; 担当のアニメーターさん、終わったあと3日くらい死んでたろうなぁ・・・(笑) ともあれ、改めて宮崎駿監督、お疲れさまでした。 モブシーンに関わったアニメーターさん、彩色さん、本当に、ホント~~~にお疲れさまでした!
by yaskazu
| 2014-11-02 23:09
| アニメーション
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