ウルトラマンがんばれ!
7月より放送開始した「ウルトラマンギンガ」が、先日前半の6話分の放送を終了しました。

6本というのは随分短いという印象ですが、元々はこの枠で放送してる「新ウルトラマン列伝」内での期間限定作品で、最初にまずTVで前半6話分を放送し、秋にイベント上映版を挟んで、冬にTVで後半5話分、来春に2本目の劇場公開版で完結という、非常に変則的な構成で作られてるからなんですね。

現在の円谷プロや、特撮作品を取り巻く様々な環境や事情を考えれば、これも致し方ないことだと思うし、そんな中でさえ、例えどんなカタチでも新作を作り続けようとする、円谷プロの姿勢は賞賛に値すると、当ブログでも以前から記してきたし、その気持ちは今でも変わってません。

けど、それと“実際に出来上がった作品”を、面白いと感じれるかどうかは、別だったりするんですよねぇ・・・(^^;



ツイッターでは、ギンガについては色々つぶやいていたのですが、包み隠さない正直な気持ちを言えば、残念ながら自分は最後まで乗り切れなかったし、面白いと感じることはできませんでした。

参考 自分のTwilogのウルトラマンのタグまとめ

いや、楽しめた方や、今のこの現状で、ともかくTVシリーズとしてのウルトラの新作を、精一杯頑張って製作されたスタッフや、演じられた若いキャストの皆さんには、本当に申し訳ないんですが・・・

まず、スポンサーの玩具の販売戦略に沿ったストーリー構成や、ドラマ作りが非常に鼻についてしまうという部分。

この点に関しては、例えば東映作品なんかは、むしろここを逆手に取って、ストーリーやドラマに反映させつつ、作品のボルテージアップと玩具の売り上げに、共に相乗効果を生み出すことに成功させてる例が多いと思うのですよ。

いや、実際ギンガ関係の玩具は売れ行きが頗る好調らしいのですが、逆にその“描き方”が作中で成功してるかというと、自分はどうも微妙に思ってしまうのですよ。
むしろ、このままだとそのうち売り上げにも影響しそうな気さえします。

この辺りは、円谷プロの生来の体質とも言える、商売下手な部分が災いしてる面はあるかもしれませんが、スポンサーとの関係と言う点では、東映や他の制作会社と、条件的には同じだと思うし、他社にできて円谷にできないはずはないんじゃないかと・・・

それと、予算的にも製作体制的にも、非常に苦しいのは理解できるし、それ故に全体的にこじんまりとした、悪く言えばスケール感の小さいものになってしまうのは、本当に仕方ないとは思うけど、それを視聴者に感じさせてしまうのは、やっぱりマズイと思うのですよ。

限られた条件の中でも、脚本や演出、編集等によって、それらを感じさせないものに仕上げることは、多分できると思うのですよ。
ウルトラに限らず、特撮物は“センス・オブ・ワンダー”ですから、如何に上手く“誤摩化すか”を工夫するのを、忘れてほしくないです。

勿論「ギンガ」にも、見るべき物は沢山あります。

ドラマの設定やストーリー、根底に流れる、人間の闇の部分を描くテーマ性は、如何にもメインライターの“長谷川圭一”氏らしいカラーだし、そこから何を伝えようとしてるのかも、十分に理解できる。

「ネクサス」や「メビウス」といった、近年のウルトラ作品を手掛けた、アベユーイチ氏や梶研吾氏といった監督陣の演出も、最近のウルトラ的な空気を醸し出してて、悪くない。

若い役者さん達が演じる、爽やかなキャラクター達も、確かに今までのウルトラにはなかった要素だし、例え防衛隊は出なくとも、これはこれでアリだと思う。

ウルトラマンギンガのデザインや造形も、洗練されててカッコイイと思うし、ネクサス以降のウルトラ作品では、もはや平成ライダーの高岩成二氏と並ぶ、ウルトラマンのスーツアクターとなった、“寺井大介”氏のアクションは、文句なく素晴らしい。

何より、例えスケール感は小さくとも、やっぱり円谷プロの特撮・・・特に“ミニチュア”特撮は、なんだかんだ言っても、やっぱりイイ!

でもね、一番問題なのは、そういうひとつひとつの“見るべき部分”や“面白くなる要素”が、まったく上手く噛み合っておらず、それが全体のテンポを悪くして、非常に雑な感じに見えてしまうことなんですよね。

なんというか・・・勿体ないというか、残念というか、もどかしいというか・・・なんか、歯痒いんですよ。
あともう少しで、もっと面白くなるはずなのにって・・・(^^;

厳しい状況や環境で、精一杯頑張って、どんなカタチであれ、ウルトラマンの新しいテレビシリーズを作ってくれた事には、本当に感謝してるし、あれが多分“いっぱいいっぱい”なんだってもの、分かる。
そのこと自体には、心からエールを送りたいと、本当にそう思う。

だからこそ・・・

ウルトラマンが大好きだからこそ、敢えて厳しい意見を、ファンが強く唱えていかないと、最悪本当にウルトラのブランドに“トドメ”刺しちゃうかもしれない、危機感すら感じてしまうのですよ。

「ウルトラマンギンガ」は、前述のように、今後イベント上映やTVシリーズ後半放送といった、次の展開を控えています。
その中で、今まで自分がインネンつけてきたような部分が解消され、作品として、商売として、成功を収めることを、切に祈ってます。

ここに連ねたようなことが、しがない中年オタクの、ただの戯れ言、思い過ごしに終わってしまうことを、願って止みません。

これまで、幾多の困難を繰り返しながら、その度にそれを打ち破ってきた、円谷プロの“底力”を、心から信じています。

ウルトラマンがんばれ!



ウルトラマンギンガ DXギンガスパーク

バンダイ



ウルトラヒーロー500 11 ウルトラマンギンガ

バンダイ



ウルトラヒーロー500 06 ウルトラマンタロウ

バンダイ


「ギンガ」の中でのタロウさん、実は結構嫌いじゃないです(w

ウルトラマンギンガ 1 [Blu-ray]

バンダイビジュアル


[PR]
by yaskazu | 2013-08-15 20:53 | ウルトラマン | Trackback | Comments(2)
トラックバックURL : http://yaskazu.exblog.jp/tb/20211283
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
Commented by tomoko at 2013-08-16 20:16 x
 私も感じていたのですが、玩具の展開と本編がなんというか、よく噛み合ってないような。おっしゃるように、東映さんはそのあたりが上手ですよね。劇場版で補完する部分もあるのでしょうか。本当、頑張っていただきたいです!
Commented by yaskazu at 2013-08-16 23:19
>tomoko様
スポンサーの提示したであろう玩具の展開と、物語が上手く噛み合ってないですよね。
ウルトライドの設定と、物語とが完全に乖離してる印象。

同じ低予算作品でも、ウルトラギャラクシーなんかは、その辺り割りと成功してたし、そこから派生したゼロやサーガは、かなり面白かったのに、なんでギンガではああなっちゃうのか・・・

もうちょっとなんとかならなかったのかなと思います。

劇場も含め、今後の展開で取り戻してほしいなと、本当にそう思いますね。
<< 衝撃 お盆は・・・ >>