納谷悟郎さんが逝去されてしまった。
恐らく、自分らの年代・・・特に第一世代と呼ばれるオタク層にとって納谷さんは、ある種自らの“一部”になってるくらい、細胞レベルで染み付いた方でした。 銭形のとっつぁんや沖田艦長は言うに及ばず、特ヲタ的にはショッカーの首領であったり、ウルトラマンAであったりしました。 実際、今回の知らせに対し、ウルトラマンAの最終回の、“エースの最後の願い”を、納谷さん御自身の最後のメッセージのように捉え、悼んでいる特撮ファンや関係者も、多数おられるようで。 実際私自身も、Aのあの言葉で追悼記事を書こうと、最初考えたのだけど、根が天の邪鬼なせいか、なんか自分にとっては違う気がする。 自分にとって、納谷さんのお仕事で一番記憶に残ってるもの、耳に染み付いてるものはなんだろうと、色々考えた結果、思い当たりました。 それは・・・ 「宇宙魔神ダイケンゴー」の、オープニングナレーション! 広い銀河の果てまでも、悪を叩いて流れ星。行く手を阻むか宇宙の地獄。怒れ正義のダイケンゴー! オープニング冒頭で流れるこのナレーション、同じくオープニング冒頭で納谷さんのナレーションが流れる「新造人間キャシャーン」のそれが重厚であるのに対し、この「ダイケンゴー」は軽快な印象があり、違ったイメージの“納谷節”を聞く事ができます。 で、なんで自分が「ダイケンゴー」が印象に残ってるかというと、これが別にこの作品が特別好きだったからとか、そういう事じゃないんです、 てか、実は私、この「宇宙魔神ダイケンゴー」って作品、オープニングしか観たことないんです! なんじゃそれは!!!!・・・・と、自分でもそう思うんですが、本当なんだからしょうがない!!!(^^; 説明させていただくと、「ダイケンゴー」の本放送当時は、関西では平日の朝(何曜日だったかは失念)に放送していて、オープニングが終わる時間が、丁度学校に出かける時間だったんですよ(^^; 故に、毎週「ダイケンゴー」のオープニングを観てから家を出る繰り返しで、その後も再放送とかを観る機会にも恵まれなかったし、ビデオ等が普及した後も、特に借りたり買ったりしてまで、積極的に観ようともしなかった(おい!)こともあり、現在に至るまで、オープニング以外は一度も観たことが無いという、自分にとっては別の意味で幻の作品だったりするんですよね。 逆に言えば、あのオープニング“だけ”が、自分にとっての「宇宙魔神ダイケンゴー」の全てであり、そうであるからこそ、本編を全く知らない自分に、その内容を連想させ、ある種語り尽くしている、納谷さんのナレーションが、鮮烈に印象に残ってしまったのかも知れません。 ダイケンゴーやキャシャーンだけでなく、納谷さんはこういうナレーションのお仕事も多かったですね。 「仮面ライダーアマゾン」や「レインボーマン」は勿論だけど、世代的には「サインはV」も忘れられないなぁ・・・ あと、自分的に“ツボ”だったのは、劇場版「ゴルゴ13」の敵役、レオナルド・ドーソンだったりするんですが、これ中々同意してくれる人(ていうか、これをご存知の方自体)いなくて、ちょっと淋しかったり(^^; 遥かな納谷悟郎、いついつ帰る・・・・ 安らかにおやすみください。
by yaskazu
| 2013-03-12 23:58
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