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シャットダウン完了
特命戦隊ゴーバスターズ、めでたく有終の美となりました。

本来なら、ちゃんとした感想を書ければいいのですが、時間的、物理的に色々と難しいこともあり、軽く雑感めいたものだけでも、記しておきたいと思います。



前作「海賊戦隊ゴーカイジャー」が、アニバーサリーの名に相応しい、壮大なお祭りであると同時に、ど真ん中の王道作品だったのに対し、「ゴーバスターズ」は、長い歴史の戦隊物の中でも、数々の挑戦をした、大変な野心作だったと思います。

その挑戦が、全て上手くいったとは、正直言いきれない部分があるし、途中で方向転換を余儀なくされた(と思われる)部分も、幾つか見受けられましたが、大枠では初心を貫徹したと思われるし、戦隊シリーズに新しい可能性や方向性を示したという意味では、非常に意義のある作品だったのは、間違いないと思います。

新型エネルギーや、その施設の事故と、失われた家族、取り戻せない時間といった部分が、震災や原発事故と照らし合わせられる傾向が多数見受けられ、自分もあながちそれは、外れてはいないだろうとは思ってるし、そういう視点で受け取る事自体は、各々の自由だと思います。

ただね、あまりにそっちの方向で偏って見てしまうのは、それは違うだろうとも思うのですよ。

どんな作品にも、芯になるテーマ性や、物語の核になるメッセージは必要だと思うけど、そういうものはあくまで“内包”した上で、受け手側が感じるものであるべきで、作り手側が声高らかに唱うべきものであってはいけないと、自分は思ってます。

てか、最初から「この作品のテーマは◯◯です」なんてのを、キャッチフレーズにしてるようなものって、結構ロクなもんじゃないのが多いじゃないですか(^^:

打ち出したテーマやメッセージに、自らが振り回されたんじゃなんにもならないし、特にこういう“特撮ヒーロー物”のような、元来生粋なエンターテイメントであるべきものに、大人の勝手な思想や教訓みたいなものは、少なくとも正面からは入れるべきじゃない、語るべきじゃないですよ。

実際ゴーバスの場合も、武部Pや脚本の小林靖子女氏は、別段そういう意味合いでのテーマ性を語るつもりは毛頭なかったそうで、むしろそういう受け止め方をされた事に戸惑ったとも聞き及びます。

途中の微妙な方向転換も、この手の作品にありがちなスポンサーや視聴者からの、いわゆる“テコ入れ”と言うよりは、むしろそういった点を考慮し、本来目指そうとした方向に修正しただけじゃないかというは、私の推測ですが・・・

そういう意味では、最終回での陣さんの着地点は、大人達が次の世代に繋いで行くという部分を貫徹する意味では、あれしかなかっただろうと思う反面、やはりみんなが幸せになって終わる、正しいエンターテイメントとして終わって欲しかったって思いも、実はあります。

でも、なんかVシネもあるそうだし、来年のVS映画もあるだろうから、なんたって“あの”陣さんのことだし、大した説明もないまま、臆面もなく“しれっと”帰ってきちゃいそうな気はするんですけどね(笑)

そんな訳でスタッフキャストの皆様、お疲れさまでした!

バスターズ、レディ、ゴー!

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by yaskazu | 2013-02-11 23:55 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
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