転化
予想はされた事だし、致し方ない事なのかも知れないけど、なんかいつの間にか話が体罰の是非論にばかり目が行ってしまい、その事ばかりが取沙汰されてる状況ってのは、如何なもんかなぁと思ってしまうのですが・・・



勿論、その体罰是非論は重要な問題だと思うし、慎重に議論しなければならない事だと思います。

しかし、少なくとも昨今の問題の発端となった桜宮の件に関しては、既に体罰の域を越えていたと思われる、教師による“暴力”が日常化し、それを指導として認識、或いは黙認し、そういう教師が学校内で実質的な権力を握っていた事を、校長をも含めた他の教師や、多くの生徒や保護者、更に受験を希望する側の生徒や親までもが、容認し、時に厳しい指導として希望すらしてしまうような、ある種の信仰に近いものすら感じる、独特の慣習であったり、体質といったものが、結果的にひとりの生徒を死に追いやってしまった“事件”だということ。

そして、自殺した生徒の両親が告訴したことで、名実共に“刑事事件”になってしまったということ・・・

そう、桜宮の件は、体罰問題なんて生易しいものではなく、受験生や他の学校まで巻き込んだ、言わば学校ぐるみの“事件”なんですよね。

それも“大事件”ですよ・・・

だからこそ、待ったなしの早急な対応が必要だったし、受験生にとっても、正しく時間が差し迫ってたからこそ、教師の総入れ替えや部活の停止、入学試験の中止といった、極論とも暴論とも思われるような対処が、必要だった訳です。

そうだとしても、他に方法はなかったのかと思うのも事実だし、橋下市長のやり方は強引すぎて、心情的には諸手を上げた賛成はできないってのも確かなんだけど、状況的には、あれ以外に方法はなかっただろうってのも、理解はできるんですよね。

言い換えれば、桜宮に関しては、待ったなしの対処が必要だったけど、体罰の是非論に関しては、時間をかけてゆっくり話し合って、解決策や方向性を見据えて行かなきゃならない問題だってことなんですよね。

そういう、経緯や概要、本質が抜けてしまった状態で、体罰の是非や橋下批判に走ってしまうのは、問題や論点の挿げ替え、転化でしかなく、根本的な解決には繋がらないですよ。

根は深いですよ・・・
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by yaskazu | 2013-02-02 23:36 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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