7年越し
先日、TSUTAYAの100円レンタルデーで、「ウルトラマンネクサス」の中の、第29話の入った巻を借りてきました。
目的は、ここに収録された、その29話「幽声-コーリング-」の、ディレクターズカット版を観るため。

この回は、本来前後編で作られてたものを、ネクサスの放送短縮が決定の煽りを受け、強引に1本に纏められたという、曰く付きのエピソードで、シロウト目にも分かるほどの、あからさまな編集と、そこから発生する違和感や整合性の破綻ぶりは凄まじいもので、当時自分のHP(現在意匠開店休業中(^^;)の感想で、そのカットされた部分や本来あるべきだったであろうシーンやストーリーについて、推測や当時の心情を記したりしたものです。

当時の自分の感想記事

その後DVD化の際に、この回のカットされた部分を大幅に復活、再編集し、本来の姿にほぼ近いカタチで、45分のデイレクターズカット版として制作されたのが今回視聴したもので、発売やレンタル開始は放送終了間もなくだったものの、諸般の事情で現在まで観る機会に恵まれず、7年越しで漸く本来あるカタチのものを観ることができ、その間ずっと胸の奥に残っていたモヤモヤというか、喉に刺さったままだった魚の骨が取れたような気分で、スッキリした気分です。



元が古い作品でもあり、他にも詳しく取り上げられてるブログだったり、個人サイトなどは幾つもありますし、自分のような稚拙な文章であれこれ書くのも今更すぎるので、作品の詳しい感想は割愛しますが、ひとつ言えることは、前述の自分が当時HP上で推測した、カット部分や強引な編集部分は、ほぼ全て合致しており、そこが復活&再編集されたことで、やっとひとつエピソードとして、納得の行くものとして成立していたということでしょう。

逆に言えば、撮影済みだった2本のエピソードを、作品としての破綻を招いてまで、強引に1本に編集せざるを得なかった、当時の放送短縮の決定が、如何に急遽であり、現場に混乱を招いたかが伺えます。

そして、そんな中にありながら、それでも本来目指したものを大幅に変えることなく、初心を貫き通した「ウルトラマンネクサス」という作品に愛情を、そのスタッフやキャストに敬意を、改めて感じてしまうのです。

それと、久しぶりに「ネクサス」を観て、当時から感じてはいたし、言われていたことでもあり、私自身も言及してた、「エヴァンゲリオン」の影響や、その共通性は、一層強く感じたのも確か。

あの緻密な世界観やリアルな描写、西洋神話との関連性を思わせる基本設定、(多分)放送短縮の引き金になったであろう、ダークで鬱な展開や演出は、確かに「エヴァ」的な空気を思い起こさせます。

ただ、それは見方を変えれば、アニメでさえ困難と思われる、あの徹底した世界観の構築や描写を、実写で行ったという面においては、やはりネクサス・・・と言うより、“円谷プロ”の作品作りにおける実力、底力は、並大抵のものじゃないなっていう、証しでもあると思うのですよ。

その円谷プロの実力が、遺憾なく発揮できない、今の同社を取り巻く状況や環境を思うと、憂いてしまうものですが、それでも、どんなカタチであれ作品作りをやめない姿勢は、讃えるべきってのは、同様のことを以前も書きましたっけ?(^^;

ちょっと話を戻すと、「ネクサス」は確かに「エヴァ」の影響を受けてるとは思うけど、その「エヴァ」自体が、元ネタは「ウルトラマン」であることは、庵野監督自身が公式に述べられてることだし、そもそもガイナックスのスタッフやその作品自体、円谷プロの作品や、50〜60年代の東宝特撮作品、御大円谷英二の影響を色濃く受けてるのは、彼らと同世代でもある自分らのの目には、特に明白なこと。

彼らの作った「エヴァ」に、本家の「ウルトラ」が逆に影響を受け始めたのは、多分「ティガ」の頃からで、それが最も色濃く出たのが「ネクサス」なのでしょう。

そして「エヴァ」の方は、先日劇場版の新作「Q」の公開に先駆け、TV放送された「破」のクライマックスは、まるで「ネクサス」の最終回を彷彿させるようなシーンがありました。

あれ自体は単なる偶然だったのかもしれないけど、その後もウルトラの新作はどこかエヴァ的匂いを感じさせたり、逆に“ヱヴァ”になってからのエヴァも、相変わらずウルトラのオマージュを匂わせるものを、常に醸してるように見える。

エヴァとウルトラは、そういう意味ではある種の象徴かもしれないけど、もっと大きく見て、特撮とアニメ、アニメと特撮というのは、その発祥の頃より、常に影響しあい、刺激しあいながら、成長していってるものなのかもしれないなぁと感じる次第。

なにか、最後は話が妙な方向に行ってしまいましたが、ともかく7年越しに、気になっていたものが漸く見れて、良かったです(^^)

TVを録ったテープは、色んなものに紛れてどこに行ったか判らん状態なので、またチマチマ借りてきて「ネクサス」鑑賞し直したくなってきました。

【Amazon.co.jp限定】ウルトラマンネクサス TV COMPLETE DVD-BOX (完全数量限定) 後藤正行によるイラスト&デザインカード6枚セット付

バンダイビジュアル



ULTRA-ACT ウルトラマンネクサス (ジュネッス)

バンダイ


[PR]
by yaskazu | 2012-11-30 20:25 | ウルトラマン | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://yaskazu.exblog.jp/tb/18216727
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< 予測不可能 言われてみれば・・・ >>