雪の降った日
こっちの雪は、昨日の午後にはみんな溶けて、今朝はきれいさっぱり消え去っていました。
大阪に住んでいて、何日も残るような大雪に見舞われた事は、殆ど記憶にありません。

ただ、まだ物心つくかつかないくらい小さかった頃、大阪でもかなりの雪が、春も近い3月位に降った事があるそうで、そのときまだ30代前半だったおかんが、自宅のトタン製のベランダに、積もった雪で雪だるまを作ってくれたのは、朧げな記憶にはあります。

それ以外に、私の雪の思い出と言えば、私が東京でアニメーションの仕事をしていた20代の頃、1984年の1月頃に、東京が記録的な大雪に見舞われたのに遭遇した事でしょうか。



あの頃、練馬区は中村橋の家賃1万7千円、風呂なしでトイレは和式の共同で、壁と柱の隙間から空が見えるような(ホントに見えた!)ボロアパートに住んでいた私は、ある冬の朝、異常な寒さで目を醒ましました。

元々冬は部屋の中でも息が白く、ガスストーブをつけてても追いつかないくらい冷え込む部屋ではありましたが、それにしてもその朝の寒さはハンパではなく、畳の上までもが氷のように冷たく感じるほどでした。

で、窓の方を見ると妙に明るい・・・というよりは、異様に“白い”事に気づき、寒さ故に躊躇いながら、思い切って窓を開けてみると・・・

辺り一面の銀世界!・・・ここはどこの雪国やねん!!!!(^^;

いや、ホントにビックリしました。
東京でもあんな大雪は珍しかったそうですが、幼少期から青春期を過ごした大阪や京都ではもっと珍しく、少なくともその当時、20数年生きていた段階ではあんな大雪に遭遇したのは初めてだったし、それ以降も、大阪に帰って来てから既に26年経っていても、あそこまでの雪に降られた事は、あれっきりです。

外を歩けば足首まで雪に埋まり、しかもそれでまだ地面に届かずに下は凍った雪で、靴が脱げてしまった事幾度や・・・

そして、そんな積もった雪に足をとられたり、凍った雪で滑ったりして何度転んだ事か(^^;

そして、雪に慣れない都会の住人も、同じようにあちことでステンコロリする光景が繰り広げられ、あの冬はそれが原因と思われる“松葉杖をついた人達”をやたら見かけたものです。

同じく、雪の扱いを心得てない都会人は、家の前や店の前に積もった雪に“水をかけて”溶かそうとして、それが凍って道路をアイスバーンにしてしまい、更にそれを“商店街”でみんながやったもんだから、もはや一面スケート場状態で、恐くて歩けない状況になり、それがまた夜になると更に更に凍り付いて、非常に危険な状況を作り出していました。

確かあの時は、テレビのニュース等で、雪を溶かすために水を撒かないようにしてくださいなんて、わざわざ報道していたくらいだったんじゃないかな?

都会の町中で車がみんなチェーンを巻いて走り、雪と泥とチェーンで削れたアスファルトが混じって、道路が“わやくちゃ”になっていた光景とか・・・

水道管が凍結して、アパートのトイレが使用禁止になったり、建物の外壁に這わせてあるプラスチックのパイプが破裂して、そこか水道水が噴水のように吹き出て、下に溜まった水が寒さでまた凍って、そこでまたアイスバーン化してる光景とか・・・

東京という場所に“大都会”というイメージしか持ち合わせていなかった私にとって、まるで雪国かと見紛うようなそんな光景が、どれだけ強烈なインパクトとなって記憶に刻まれた事か・・・

そう言えば、東京と言えば新宿の副都心や東京タワーのイメージが強かった私が、実際住んでいた所は練馬。
練馬と言えば“練馬大根”が有名で、住宅街の中に忽然と現れた、広大な“大根畑”の風景は、私がそれまで住んでいた大阪や京都の街並より、遥かにのどかで“田舎”な光景で、自分は本当に東京に来たのだろうかと、疑った事すらあったほどです(笑)

雪が降ると、そんな東京の頃の思い出が、ふと昨日の事のように甦ってきます。
昔の事ばかり思い出してしまうのは、やはり“それなりの”年齢になってしまった、証しなのでしょうかね?(苦笑)
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by yaskazu | 2011-02-12 23:55 | 日々の戯れ言 | Trackback | Comments(0)
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