大魔神カノン 第24話 感想
第24話は、カノンがブジン様が岩になってしまった理由や、何故タイヘイ達がブジン様を目覚めさせようとしているのかを知り、遂にブジン様と対面するまでを中心に、ブジン様の代役である“ゴンベエ”さんとイパダダの対決等を交えつつ、描いて行きます。

正にクライマックス・・・なんだけど、そこはかとなく漂う“ゆったり感”は、この作品故って事かな?(^^;

確かにここまで持ってくるのに、全26話中24話も使う必用があったのかなとは思うし、特撮ファン的視点で見れば、もっとブジン様とイパダダの戦いや、タイヘイを中心としたオンバケ達の、“ヒーロー物”的なノリも観てみたかったというのは正直なところ。

しかし、この「大魔神カノン」という作品は“そういう道”を、選ぼうと思えば選べたはずなのに(多分)敢えて選ばなかった。

それは何故なのか、何を目指していたのか、どこに着地点を求めているのか・・・

ここまできたら、もう最後まで見守るしかありません。

では本題。

・・・と、その前に、この原稿書いてる時点で関東では既に最終回放送済み。
ネタバレ踏んでしまって、カノンの“あんちゃん”役を知って、テンション上昇中(笑)

にしたって、“フーガ”って(^^;



山形までの道中、立ち寄ったファミレスで、遂に完成した新しい“いのりうた”の詞をタイヘイに見せるカノン。
前回では、父ちゃんにすら見せなかった新たな詞を、まっ先にタイヘイに見せたのは、これまでの2人の築いてきた物語からすれば、ごく自然な流れだし、これまでのカノンの経験がいっぱい詰まったというその詞を見たタイヘイの、“やったな!”の一言にこめられた思いと、それを嬉しそうに受け取るカノンの姿には、とても感慨深いものがあります。

この新しい“いのりうた”を、ブジン様に聞いてもらえるかどうかという話から、カノンはブジン様の本来のお役目や、なぜブジン様が石になってしまったのか、何故以前の“いのりうた”の詞を嘘だといい、拒絶したのか等の、新たな事実を知らされる事になります。

人間への恩返しのためと思って、身体を張ってイパダダを退治し続けたにも関わらず、ただ一度間に合わなかったがために、人々から罵声を浴びせられ、人間の身勝手さや、心の醜い部分を見せつけられたブジン様は、身も心も深く傷つき、もう誰とも触れる事ないよう、自らを封印した姿が、あの石のブジン様。

元々愛していた“いのりうた”が、いつしかイパダダ退治のためにブジン様を呼び出すための“のろし”(要は出動要請の緊急指令みたいなもんか)のように使われだし、深く傷ついたブジン様にとっては、いのりうたはいつしか苦痛でしかなくなっていた・・・

人に傷つけられて心を閉じてしまった事、その自らの心が理由で、自分の歌を失ってしまった事と、ブジン様と自分が“似た存在”である事に気付いたカノン。
それが25話での対話シーンにも繋がっているのですが、カノンが単なる歌姫ではなく、ブジン様と“同じ痛み”を知る人間だからこそ、真にブジン様を目覚めさせる存在になり得るという運びは、予想の範疇だったとは言え、ちょっとした感動を覚えます。

まぁ、ブジン様の“ひきこもり具合”は、更に筋金入りだった訳ですが、それは25話の感想にて(^^;

更に山形へ向かう道中、カノンはタイヘイ達がブジン様を蘇らせたい理由が、イパダダが結構“シャレにならない”事態になってるからではないかと“察っして”、自ら進んで“歌姫”として、いのりうたを歌う事を買って出ます。

タイヘイが今までイパダダの事を隠していたのは、カノンの事を気遣っていたは勿論だろうけど、彼女と接してる内に、悪霊退治というある種血腥い行為に、カノンを巻き込みたくないって気持が強くなって、言えなくなっちゃったって事なのでしょう。

それは後のシーンの、タイヘイがカノンの小さい頃に会っていた事を、わざと言わなかった事とも繋がってるのかな?
幼い、無垢な頃からのカノンを知っているタイヘイは多分、彼女の事をただ見守っていたかっただけなんでしょう。
それはタイヘイがオンバケであるが故って事でもあるだろうけど、それ以上にタイヘイがタイヘイであるが故にって方が大きいのかも知れません。

そしてカノンも、そんなタイヘイの気持や、オンバケさん達の思いを十分に理解している。
これまでみんなと過ごして来た時間や、数えきれないほどたくさん貰ったものがあればこそ、そう思えるようになった今の自分があるのだし、自分の歌を取り戻す事ができた・・・

だからこそ、そんなタイヘイ達に今度は自分が恩を返す番。
自分に与えられた役割を果たす事でそれが出来るなら、自分は喜んで“いのりうた”を歌おう、ブジン様に目覚めてもらおう・・・

カノンがここに至るまでの、もう1ステップとして、父ちゃんの再婚話と、施設の爺ちゃん婆ちゃん達が、2人を祝福して送り出す事で恩を返した事も、カノンにとっては大きかったでしょう。
貰った恩を返す事で、自分もみんなも幸せになれるという事を、あの事でカノンは学んだはずだし、あれがあったからこそ“心からの歌”を取り戻せたのですから。

長い道のりだったけど、タイヘイが言うように、心を閉じてしまってた頃のカノンに無理矢理いのりうたを歌わせたところで、決してブジン様は目覚めなかったろうし、事態は今よりもっと酷い事になっていたかも知れない。
じっくり時間をかけて、ここまで来たからこそ、カノンは現代の“歌姫”として、真に相応しい存在になった。

それが確信できたのが、この一連のシーンだったと言えるでしょう。

・・・・ただ、だからこそ、その間にイパダダの為に、相当数の罪なき命が失われた事を考えると、どうもやり切れないものが残っちゃうのも確かなんですよね。
この作品自体が、元々“そこ”を描くものではない事は、これまで視聴してきて十分に理解している故に、余計に・・・

まぁそこは、あくまで私の個人的な拘りでしかありませんがね(^^;

そんなこんなで山形到着。
スーパーカブで夜通し2人乗りで遂に来ちゃった訳ですが、確かに互いにゆっくりと話す事は出来たかも知れませんが、オンバケのタイヘイはともかく、カノンにとっては相当キツかったんじゃないかと・・・(^^;

ちゅうか、カノンのお尻が腫れ上がってないか心配なので、是非おぢさんに一度診せなさい、ウヘヘ(殴!)

到着した時の“きずな橋”は、既にネタバレ見ちゃってるから書いちゃいますが、最終回での“大見せ場”になる場所なんですね。
確かカノンの回想シーンにも出てたようだけど、ある意味この番組の象徴とも言える場所で、だからこそ・・・って事なのでしょうが、そこは最終回の感想までとっておきましょうか。

自宅に戻る道中、前記したタイヘイが幼い頃のカノンに会っていた事を話すくだりがあるのですが、本人はタイミングがなかったって言ってるあたり、やっぱカノンの事を気遣いすぎるあまり言い逃しちゃったってところなのでしょう。

とは言え、カノンも幾ら子供の頃とは言え、あれだけインパクトのある出来事なんだから、記憶の片隅にでも残ってそうなもんなんだけど・・・
カノンって、案外おバカだったりして(^^;

家の中に勝手に上がり込んでたショウタは、オンバケの姿でカノンを脅かしちゃうほかは、サワモリ達の奮闘ぶりを伝えにきただけって感じですが、いったいジュウゾウ爺さんはショウタになにをさせたかったのかな?(かわいいからいいけど(^^))

それにしても、カノンの“割烹着姿”の似合いっぷりはどうしてくれよう(笑)

父ちゃんの結婚のお披露目のために来たらしい良作おじさんと再会し、懐かしく話し込むカノン。
おじさんがケガしてて入院してた時の、リハビリ担当の看護師さんとのやりとりの話から、お婆ちゃんが伝えたかった事が、“辛くても自分らしく”って事だったことに、ふと気付きます。

ここ、実は前回のばろく父ちゃんの「それでも蓮の華は泥の中に咲く」っていうのと、意味的に繋がってるんですよね。
婆ちゃんは、実はばろく父ちゃんが言わんとした事を、ちゃんと幼い頃のカノンに伝えていたし、ちゃんと伝わっていたからこそ、いろんな経験を積んできたカノンは、それに気付く事ができた。
そして婆ちゃんも、きっとカノンが気付いてくれる事を、信じていたのでしょう。

やっぱ、カノンの婆ちゃんは偉大だったようですね。

サワモリ達イパダダ討伐隊は、死闘を繰り広げながら遂にゴンベエの所に誘導成功。
ブジン様の代役として、ゴンベエさんと巨大イパダダの激闘が始まります。

ゴンベエさんは、相撲取りが釣り鐘を被った様な、一見ちょっと可愛いというか、愛嬌というか、ちょっと御当地ゆるキャラみたいな容姿の巨大オンバケですが、ブジン様の代役というだけあって、そのパワーや戦闘能力は、並々ならないものがあるようで、巨大イパダダ相手に対等以上に張り合ってます(相撲取りだけに(笑))

ここの特撮シーンは、ちょっとした“怪獣物”みたいなノリで結構好きなんですが、ゴンベエさんがコミカルな容姿なだけに、そこはかとなく笑いが込み上げてきて・・・・(^^;

ゴンベエさんの声を演じるのは、加藤精三さん。
言わずと知れた“父ちゃん”星一徹さんですが、フクマツさんの小林清志さんといい、ドウカンさんの田中信夫さんといい、そしてブジン様の上條恒彦さんといい、オンバケ役の声優さんは豪華というか、“通好み”だよなぁ(笑)

タイヘイに連れられ、険しい岩肌を上った果てに、遂にブジン様と対面を果たすカノン。
その巨体に圧倒されつつ、タイヘイに促されて大きな声で呼びかけるも、黙して動かないブジン様。
果たして、カノンの呼びかけに、ブジン様は立ち上がるのか!

・・・・て、関東では最終回放送後だから、何を今更な話ですが、当ブログはマイペースで行きますんで、ご理解のほどを(^^;

しかし、ブチンコとタマッコは「ハワハワ」以外の言葉も、一応話せるんだね(互いの名前だけだけど)

大魔神カノジョ ~長澤奈央、小川瀬里奈、松本さゆきPhoto Collection~

角川書店(角川グループパブリッシング)


[PR]
by yaskazu | 2010-10-02 23:31 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://yaskazu.exblog.jp/tb/14713893
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
<< FINAL 呼ばれない >>