大魔神カノン 第23話 感想
23話は、遂にカノンが歌姫としての自分の存在や、いのりうたとブジン様の関係、タイヘイが自分を助けてくれた、導いてくれた理由や、その真意を知る事になります。

続く24話では、更にブジン様が石になってしまった理由や、自分が果たすべき本来の役割を知り、いよいよブジン様との体面・・・・

と、一気に物語が収束に向かって動き始めるのですが、ここに来てこの作品開始当初から、私が漠然と感じていた事が、どうやら現実になりそうな気配を感じています。

それは、もしかしたら最後までブジン様とイパダダの直接対決が描かれる事は無いのではないか?
もっと言えば、ブジン様は結局目覚めない、或いは目覚めたところで物語が終わるのではないかという、本当に根拠も無く感じていた事。

なんでそう感じたかというと、この物語の着地点は、多分そういう“特撮物”としての王道なところを目指していないらしい事。
例えば、カノンとブジン様が、心を閉じてしまった理由が“同じところ”にあり、共に再び歩みだすところに着地点を持っていくなら、イパダダと直接対決するところまで行く必用はないのではないか?

それは、物語が進んで行くほどにそういう感触は強まっていったし、事実ブジン様の代役である“ゴンベエ”の登場で、それは何か確信に近づいた気もするんですよね。

と、現時点ではまだ憶測の域を出ませんが、さてどういうところに落ち着くのでしょうか?

・・・・などと書いた後、テレ東の公式サイトの最終回の予告動画(関西では25話は現時点で未放映)見たら、しっかりブジン様とイパダダが、カノン達の前で戦ってました!
まるで平成ガメラ1作目を彷彿させるシュチュエーションで、ちょっと楽しみです!(^^)

と、また前置きが長くなりましたが、取り敢えず23話の感想を。



漸く、いのりうたの新しい詞を書き終えたカノン。
22話が総集編で、インターバルを措いてる分、ちょっと唐突に感じるかも知れないけど、これを21話のラストと直結させると、恐らくあの時の高揚した気持で一気に書き上げたのだろう事が伺え、流れとしても納得できます。

幼い頃、お婆ちゃんから教わったいのりうたの詞が、これまで紆余曲折を経てきた今のカノンにとっては、シンプル過ぎて奇麗事に聞こえてしまうからという、新たな詞を作った理由を、軽くサラッと言い当ててしまったばろく父ちゃんは、自身で言うように“父親だから”って理由もあるでしょうが、そこはやはり父ちゃんが伊達に人生経験積んでない、意外と“よく出来た人”だから、なのでしょう。

父ちゃんの格言カレンダーの「それでも蓮の華は泥の中に咲く」ってのは、確かに深い、いい言葉だし、婆ちゃんが幼いカノンには元の詞の内容の方が相応しいと思ったのも、確かなのでしょう。

とは言え、父ちゃんよりももっと人生経験を積んでた筈の婆ちゃんが、敢えてその“奇麗事”に思える詞をカノンに教えたのは、もっと深い意味があるんじゃないかなとも思うのですが、そこは最終回まで観ないと多分解らないだろうな(私の思い過ごしかも知れないし(^^;)

新しい“いのりうた”のお披露目は、山形での父ちゃんとあかりさんの結婚の報告会まで持ち越される訳ですが、これも結局最終回を待たなければならないようです(実は予想してましたが)

バイト先に休暇願いを届けに行ったところで、0°Cの仲間だった“イッキ”と“シンヤ”が店に来てる事を知り、自ら会いに行ったカノン。
幸太郎と同じくらい、二度と会いたくないであろうこの2人に、自分から進んで声をかけるというだけでも、カノンが如何に“強くなった”かという事なのに、更にカノンはこの2人に対して、なんと“にっこり笑顔”で
「TO THE TOPはもう歌わないでね(^▽^)」
と、ビシッと宣告してしまいます。

元々の非は、いのりうたを盗作した幸太郎にある訳ですが、それを知りながらも私利私欲の為に、事実を黙認して従ってたこの2人も同罪。
いのりうたが元々作者不詳の(と、思ってたらオリジナルは実は・・・なんだけど、それは後述)わらべうたであるなら、いわゆる法的にどうとかいう話ではないだろうけど、問題はそういう事ではなく、自分達の非を有耶無耶にして誤摩化そうとするような、人間性やモラルの欠如に対する怒りなんですよね。

それを、感情的に訴えるのではなく、“笑顔”で(でも目は笑ってない(^^;)言われてしまったら、精神的には遥かに堪えます。
今は女の子達にキャーキャー言われていい気になってるらしい2人が、苦々しい顔で沈黙してしまう姿は、中々笑えます(実際、このシーンのカノンの笑顔には、こっちもビビッた(笑))

彼らに対し、ここまでハッキリ言ってのけるあたり、カノンは単に心がに強くなっただけではなく、図太さやしたたかさも身につけた証し。
もう、こうなってしまった女性は、マジで太刀打ち出来ないというか、間違って怒らせでもしたら、そりゃあもう本当に恐ろしい事に・・・(^^;

サワモリ達イパダダ討伐隊は、イパダダを抑え込める呪文を唱える、山伏のような姿の“ハッコク”さんも戦列に加わり、ブジン様に次ぐ巨体を持つ代役の“ゴンベエ”さんの元にイパダダを誘導する作戦に出るものの、ハッコクさんは途中でぶっ倒れてしまいます。
冴木賢人の怨念が強力過ぎるのか、ハッコクさん体力が無さ過ぎるのか(見るからにヨボヨボだしなぁ・・・(^^;)

ひとまずハッコクさんをジュウゾウの家まで運び、イケチヨさんに癒してもらってる間に、サワモリはひとり奮闘して戦いを挑むものの、逆にサワモリを虜んでもっと大きくなろうとするイパダダに、大ピンチに陥るものの、駆けつけてきたハシタカ、ユモンジ、カエンジ、キリノハ達と合流して、正に総力戦の様相。

凄い緊迫感のあるシーンに仕上がってると思うのですが、ウ〜ム、やっぱこちらの緊張感と、カノン達のまったり感の温度差がありすぎる気が・・・(^^;

そして今回、最も重要なのが、カノンが“歌姫”としての自分と、ブジン様の関係、そしてタイヘイの“本来の”目的を知る事で、戸惑いを感じながらもそれを受け入れる事。

父ちゃんの結婚披露に、自分も山形へ一度帰る事を報告しに“だいちゃん”にやって来たカノンですが、事情を知らないタイヘイは、ちゃんとブジン様や自分のお役目の事を話そうとしていた矢先の話で、栃麺棒を喰らわせられるものの、結果的にこれが詳細を話す切っ掛けに・・・

ブジン様が、巨大な銅鐸が転生したオンバケの始祖である事、人間の愛や優しさが自分を生んだ事に感謝し、人間と仲良く暮らしながら、時に人を助ける為に働いていた事、だからこそ後に続くオンバケの自分達は、人を助ける為に存在してる事・・・

と、ブジン様と自分達の“成り立ち”について説明するタイヘイですが、その時使った“紙芝居”というか、イラスト(?)が・・・
オープニングに出てたアレ、タイヘイが描いたものだったのか。
上手いんだか上手くないんだか(笑)

そして、そのブジン様がいつも口ずさんでいた、好きだった歌のメロディーを、ハミングするタイヘイ。
その歌こそが“いのりうた”のオリジナルである事、それがブジン様を呼び起こすための“鍵”になる事。

そして、カノンこそがそれを歌える、“現代の歌姫”である事・・・

様々な事を一度に知り、戸惑いを隠せないカノンが、ある意味最も衝撃を受けたのは、タイヘイが本来受けた“お役目”が、その歌姫を探し出す事だったこと・・・

それを話したときのタイヘイの表情は、今までに無いほど“淋しそう”で、この時のタイヘイの心情というものが強く伝わってきて、秀逸です。

一瞬の沈黙と、少し重い空気が漂いそうになった中、はしゃいでたブチンコが醤油瓶ひっくり返して大騒ぎになり、一気に吹っ飛んでしまいます。
まぁ、本来はお叱りを受ける事ですが、今回はなかなか“グッジョブ”なブチンコ(笑)

タイヘイが代わりの醤油を買いに行ってる間、今までタイヘイが自分の側にいたのは、そのお役目があったからで、本当の目的はいのりうたを歌わせてブジン様を復活させる事にあったとしたら、これまでの事は・・・と、かノンが疑念を持ってしまいそうになるのは、やはり心の底には都会で傷ついてしまった“痛み”は、決して消えないものだろうからなのでしょう。

そんなカノンに対するフクマツさんの一言は、そんなものを吹き飛ばしてしまいます。
「ヤツが今までアンタに何を言ってきたか、考えてみれば分かるはずだ」

フクマツさんが言うように、タイヘイがカノンをただの歌姫としか思ってなかったなら、カノンにただ“いのりうた”を歌わせる事だけを考えて行動していたはず。
けどタイヘイは、都会で傷つき、自分を見失っていたカノンの事を思いやり、その傷がいつかは癒えて、自分を取り戻し、心の底から歌えるようになる日がくる事を信じ、時に優しく手を差し出し、時には叱り、時に笑い、時に泣きながら、ずっとずっと見守ってくれていた、待ち続けてくれていた・・・

これまでタイヘイと共に過ごしてきた時間、積み重ねてきた思い出、築いてきた信頼は、決して嘘ではない。
タイヘイがいたから、カノンは自分を取り戻す事ができたし、前よりも強くなる事もできた・・・
そして、再び“心の底からのいのりうた”を、歌えるようになった・・・

それは、オタキさんが言うように、タイヘイの、ある意味“オンバケであること”をも越えるような、バカ正直で、優しく、一本気な実直さがあればこそ、出来た事なのでしょう。

ここまで辿り着くのに、確かに少し時間はかかったかも知れないけど、それがあったからこそ、カノンはタイヘイの事を信じる事が出来たし心から感謝する事も出来た。
そしてその事が、カノンが自ら進んでブジン様に会ってみよう、話をしてみよう、そして“いのりうた”を歌ってみようという気にさせたんですね。

もしこれが、2人が出会って間もない、カノンがまだ心を閉じていた頃に真実を知っていたなら、こうはならなかったかも知れないばかりか、カノンの心はますます暗く荒んで行き、もしかしたらかなめの様な人間になっていたかも知れない・・・

カノンとかなめの違いは、その生い立ちや生来の性格もあるだろうけど、決定的に違うのは、タイヘイの様な存在がいたかどうか、自分を信じて優しく見守ってくれる人に出会えたかどうかにあるのではないでしょうか?

そんなタイヘイに、カノンが感謝の気持をこめて作った、赤ピーマンやミニタケノコ等でオンバケタイヘイの顔をあしらった“特製タイヘイラーメン”に、喜びいっぱいのタイヘイですが・・・

あれ、美味そうなんだかどうなんだか(タイヘイのイラストといい勝負かも(^^;)

冷やかし入れたがために、カノンに思わず“ぶっ飛ばされた”フクマツさん萌え(笑)

新幹線の方が速いにも拘らず、なんだかんだでタイヘイのバイクに乗って山形へ向かう事になったカノン。
その道中で、更に深くブジン様の事やイパダダの事を知る事になるカノンですが、それは24話にて・・・

けど、東京から山形までスーパーカブで2人乗りってのは、かなりキツイんじゃないか!?

てか、ケツ痛いだろう!(^^;

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by yaskazu | 2010-09-26 23:30 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
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