大魔神カノン 第22話 感想
第22話は基本的に総集編で、これまでのハイライトの画面の繋ぎに、新撮シーンとしてイケチヨさんと、12〜13話のゲストで、オンバケの存在を知る人間として登場した“若松”さんが登場し、物語を振り返るという趣向でした。

だもんで、今回の感想は流し気味にって事で。

以下本題



これまでの、冴木賢人がイパダダになり、幸太郎を依り代にして凶暴化しながら成長していった経緯や、それを追って来たオンバケ達との攻防が、Aパートを中心に語られます。

ここでちょっと前回の訂正。
私、前回でイパダダが百霊になったなんて書いちゃいましたが、まだ五十霊なんですね。
しかし、あれで五十霊だと言うなら、百霊になったらそれこそ回想シーンでブジン様が戦ってた“怪獣”みたいな姿になるんでしょうか?

いや、実際はそういう超巨大イパダダとブジン様が、ビル街で戦う怪獣映画みたいなスペクタクルを観たいのですが、ここにきてもうそれは無いかもしれないなと・・・今ちょっと思ってます(^^;

そしてBパートは、カノンがタイヘイと出会い、様々な経験を経て、辿ってきた道を振り返るのですが、久々に見た初期の頃のカノンは、本当に暗くて鬱陶しいイライラする女だったことを改めて思い出し、だからこそ今の域に辿り着いた事を、何かとても嬉しく感じてしまう。

こういうジャンルの作品の総集編は、ドラマパートをAパートに持ってきて、バトルや特撮パートをBパートに持ってくる構成になりそうなものですが、「カノン」に関しては逆の構成になってる辺り、この作品が“特撮”のジャンルに位置する作品でありながら、実は巫崎カノンという、1人の女性の青春ドラマに重点をおいた作品だって事が、こういう部分にも表れていると言えるでしょう。

そして、総集編として改めて全体を観てみると、謎解きや意味ありげな伏線、急展開するドラマ等と言った、昨今の(特撮に限らず)映像作品の主流とも言える要素を敢えて廃し、特に最初期に見られる、地味で辛気臭い展開や演出に徹し、意識的に“ケレン味”を避けていていたとも思える作劇の意味が、翩翻とした日常の“積み重ね”を描く事によって、妖怪や悪霊が存在する世界観に“リアルさ”よりも“ナチュラルさ”を持たせ、ファンタジーであると同時に、血と心の通った、人間の物語を紡いでいこうとした事にあったのだろうと気付かされます。

まぁ、それが成功したかどうかは、正直微妙なところもあるのですが(・・・(^^;)1作毎に、何かほかとは違う事をやろう、その時々の主流的な“モノ作り”の在り方に、何か一石を投じようとする“高寺P”の、相変わらずなやんちゃぶりというか、意気込みみたいなものは、確かに感じたし、受け止める事が出来たのは、この作品を(主に脱落した方々からの)苦行だ修行僧だという揶揄に遭いながら(笑)、追い続けてきて得た収穫だったと思います。

あと、こういった総集編は、撮影や放送上の都合等の、スケジュール調整で作られる事が多いのですが、本作は本来去年の秋に放送開始予定だったためか、実際放送開始された今年の春には既に本編は全話を撮り終えており、制作順としては最終話の後に作られたものだという事で、そういう意味でも他作品とは一線を画してます。

映像ソフトとしては、ブルーレイには収録されるけどDVDには入らないという、文字通りの“番外編”らしいので、本放送を観た方、録画した方は、貴重な一編であることも付け加えておきますね。

で、新撮のイケチヨさんと若松さんのシーン。
若松さんの働いてる(バイト?)水族館に、イケチヨさんが魚達や水そのものから“パワー”をもらう為に立ち寄るという赴きで展開します(金魚のオンバケだからね、イケチヨさん)

トンネル状の水槽の下、水の揺らぎの反射光を浴びながら、魚達にパワーを貰うイケチヨさんの姿は、幻想的で美しいんだけど、出来れば魚達とともに“全裸”で泳ぐとかいうシュチュエーションにしてほしかった!(だってイパダダの“ヤロー”の全裸なんて見たくないもん(^^;)

基本的には会話シーンなので、特筆すべきものはあまりないのですが、ゆったりとした時間と語らいの中で、イパダダとの最終決戦に赴くイケチヨさんの決意や、それを見送る若松さんの心情のようなものが、しっとりと描かれています。

イケチヨさんの無事を祈って、若松さんが渡した“お守り”を、イケチヨさんが“谷間”にしまい込むのが、なんとも萌えというか、お守りになりたいというか・・・(^^;

そして、この総集編を経て、物語はラスト4本へと突入していきます。

大魔神カノン DVD通常版 第12巻

角川映画


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by yaskazu | 2010-09-20 20:44 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
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