大魔神カノン 第10話 プチ感想
前回の閑話休題編を経て、物語が新しい展開に動き出した回。

まぁ、本筋とか核心に迫るのはまだ先のようですが、カノンが目に見えて明るくなった事や、タイヘイとの絆とか、またそれと対照的に描かれる幸太郎とサキとの関係とか、相変わらず地味ではあるけれど、確実に物語が動いてる事を感じれる回でした。

では、今回のポイントを幾つか・・・



久々登場のバイト先で、まるで別人のように明るいキャラに変貌してるカノン(笑)
もっとも、これが本来のカノンの姿だったようで、それを取り戻す事ができたのは、やはりタイヘイの存在があったから。
バイト仲間には完全に“カレシ”として認識されているようですが、カノンがタイヘイをそういう対象として認識してるかどうかはビミョウかな?

タイヘイと一緒に居ると素直になれる、明るくなれるといった気持に嘘はないだろうし、好感以上の感情を持っているのも確かでしょう。
実際タイヘイに対するカノンの接し方は、傍目からはカレシに対するそれに見えるかも知れません。

けどそれは、いわゆる恋心とか愛情とかいったものとはどうも違うようだし、友達とか兄妹みたいなものって感じとも違う模様。
その辺りの2人の関係性は、イケチヨさんの“2人で1人”(某ライダーじゃないぞ(笑))って言葉に集約されていると思うし、その意味を提示しているのが今回のエピソードなのでしょう。

で、そのキーパーソンになるのが、ゲストの石井正則さん演じる守谷さん(どうしても西園寺君のイメージが抜けないんだが(^^;)
本人は不当なリストラだって主張してるけど、こういう場合は双方の話をよく聞いてみないと断定出来ないですよね(本当にクビになっても仕方ない人だったり、単なる逆恨みの場合もある訳だしね)

それでも、一見誠実に見える守谷の人柄や、不当な扱いに対する憤りや訴えの必死さに無条件に同調し、そしてそれ以上に“歌を愛してる”という事に、何の疑いもなく意気投合した挙げ句、守谷のために“替え歌”作って路上ライブで世間に訴えるなんて、少々やり過ぎにも思える行動に出してしまうタイヘイの、無垢さと言うか、純粋さと言うか・・・

これはタイヘイがオンバケ故って事もあるだろうけど、イケチヨやオタキさん達の言葉を見れば、同じ人に恩を返すために生まれたオンバケの中でも、タイヘイのそれはかなり極端みたいだから、オンバケである事以上にタイヘイの元来持っている性質とか性分といったものなのでしょう。

そして、そんなタイヘイの姿に一抹の不安を感じるカノンは、自身の言葉のようにかつての自分の姿を見ている。
以前も自分は、他人を無条件に信じ、その人のために何かをしようとしたし、そうする事にある種の喜びを感じていた。
そして、それをこっぴどいカタチで裏切られてしまった時、かつての笑顔も、明るさも、人を信じる心すらも失ってしまっていた・・・

もし、タイヘイがそういう“裏切り”に遭ってしまったら、自分と同じ痛みを味わい、傷つき、笑顔も、明るさも、信じる心も、失ってしまうのではないかと言ういう不安。

自分に笑顔を取り戻させてくれたタイヘイが、そんな事になるのは耐えられない・・・

カノンとタイヘイは、人とオンバケではあっても根っこの部分では多分“同じ存在”で、カノンは自分の失ったものを貰う事で、タイヘイは(もはや与えられた使命を越えて)カノンを笑顔にする事で、互いの存在を必要としている。

イケチヨの言った“2人で1人”というのは、多分そういう事を意味してるだろうし、カノンのタイヘイに対する感情は、ある種自分自身へのものであり、愛とか恋とかとは別次元の“信頼”なのではないでしょうか?
そしてそれは、カノンがタイヘイの正体を知ったとき、恐らくもっと確かなものとなるはず・・・

カノン自身は、守谷に対しある種の不信感を持ってる事と、無条件に守谷を信じるタイヘイに対し、なにか後ろめたさの様なものを感じてるようですが、これはカノンにとっては“成長”と見るべきでしょう。

どんな人間にも二面性はある訳だし、一見善人に見えて実はとんでもない悪人もいれば、その逆も然り。
また、本当に誠実な善人であっても、どこかに心の闇を持っているもの、人間という生き物。

自分が傷つき、人を信じられなくなった事で、カノンは自覚のないうちにそれを学んだ事でしょう。
そしてそれを越えて理解できた時、そんな人間の善悪をもひっくるめて、“人を信じる”事の本当の意味を知ることになってゆくと思うのですよ。

そしてその事が、カノンが心から“いのりうた”を歌えるようになる事に繋がっていくのではないでしょうか。
イケチヨの“タイヘイを信じてやって”の言葉を受けたカノンが、ともかくは先ず2人に協力する事を決意をするのは、その第一歩って事かな。

カノンがタイヘイとの絆を築き、元の自分を着実に取り戻してくてるのと対照的に、盗作の件で亀裂が深まっているのが、幸太郎とサキさんの関係。
新曲を作ろうとしても、盗作である“TO THE TOP”を越える曲が作れずイラつく幸太郎や、自分なりの罪滅ぼしの意味もあるのか、自らも曲を作ろうとするサキ。

この時の2人のやりとりとか見るかぎり、やはり幸太郎とサキは“それなりな”関係だった事が伺え、カノンと二股かけてた女に加え、更にコヤツはサキにも手を出してやがったって事ですか・・・

やっぱ羨ましい・・・じゃない、許せんヤツだ(^^;

このシーン、以前のように紅茶を煎れてくれなかったサキに不満を漏らしたり、別のシーンでのカノンの回想で、2人が同棲してた時にカノンに“膝枕”(しかも身体をカノンの方に向けた姿勢で)されながら、子守唄のように“いのりうた”を歌ってもらいながら安らぎを口にしつつ、そのまま甘えるかの如く“行為に”及んでいくという辺り、どうも幸太郎は本心では女性に愛情を・・・と言うより、むしろ“母性”に飢えているフシがあるようです。

この辺りが、イパダダである冴木賢人の悪霊に“つけ込まれた”要因のひとつだと思われ、だとすればここにこそ幸太郎をイパダダから解放する鍵があるように思われます。

そして、それこそがカノンの心から歌う“いのりうた”だったりしたら、非常に感動的な展開が期待出来るんじゃないかなぁなんて、思ってしまうのですが・・・・さて?

今後が気になるのはやはりサキさんですが、カノンにとってのタイヘイのような存在が現時点ではサキさんにはいない分、彼女がどうやって立ち直っていくか、或いは立ち直れないで潰れていってしまうのか・・・
個人的には、この辺りが非常に気になるところ。

今回、一瞬とはいえオンバケの姿になったタイヘイを見てしまったカノンですが、状況的に“酔っていた”とでも思ったのか、あまり驚いた様子はありませんでしたが、どうやら近々オンバケさん達の事を知る事になるらしいです。

その時、カノンは!・・・って、本当にどんな風に反応し、向き合って行くのでしょうか?

ところで、今回カノンとイケチヨさんの銭湯のシーンがカットされたとかいう話。
それが一番残念だよ〜〜〜〜〜(泣)←泣くな

大魔神カノン DVD通常版 第2巻

角川映画


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by yaskazu | 2010-06-22 21:55 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
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