大魔神カノン 第8話 プチ感想
世界卓球の放送の関係で、キー局のテレ東での第9話の放送が休止になったという事で、大阪も来週の放送になるようで、少し残念です。

さてこの8話ですが、なんか私が前回の感想でさりげなく書いた事が今回“まんま”描かれてたみたいで、改めて何を書こうかと悩んでしまう次第(^^;

ともかく、地味だの怠いだの盛り上がらないなどと言われてる(いや、確かにその通りなのが痛いところなんだが(笑))本作ですが、今回はかなり大きくドラマが進行したと言っていいのではないかな?

なんと言っても、今回の大きなポイントは“サキさん”でしょうね。

では8話のポイントを幾つか。



前回ラストで引っ張った、オンバケタイヘイとミミズ魂式とのバトルは、思った通りと言うかなんと言うか、アッサリ決着。
元々この番組は、ヒーロー的なアクションとかバトルを“ウリ”にしてる作品じゃないのはもう分かってるけど、伊藤慎さんのアクションが見たい者にとっては少々不満かな?(^^;

カノンが“いのりうた”を心から歌えなかった理由は、単に歌をパクられたショックというだけでなく、それも含めて人を信じられなくなった自分自身の“心の内”にあったという事、ここまではこれまでの展開を見れば概ね予測で来た事。

ここでポイントなのは、元カレ(しつこいようだけど、設定では元同棲相手)に勝手に“いのりうた”を盗作、改作された“TO THE TOP”が、自分の後釜に入ったサキに歌われ、しかもそれがヒット曲として世間に認識されてる事自体に拒絶感、嫌悪感、憎悪的なものを持っている事も、カノンはしっかり認めているという事。
これを言える、認められる人だというのが分かった事で、漸くカノンに少し共感できるようになりました。

これを例えば、「あれはあれでいい歌よ」的なおめでたい事言って、その上で自分の心の内云々を語るようなら、逆に引いちゃってたし、もっとカノンを嫌いになっていたと思う。

だからこそ、おばあちゃんが“いのりうた”を通じて伝えようとした“人を信じる心”を見失い、他人を受け入れる事が出来なくなり、理由はどうあれ他者に憎しみや嫌悪を感じる今の自分に、“いのりうた”の「心」を歌う資格があるのかという自らへ疑問が、いのりうたを心から歌えなった理由だという事に説得力が出てくる。

カノンが自分の心の内を見つめる切っ掛けのひとつになったのは、やはりサキさんの存在。
サキさん自身も、“TO THE TOP”が盗作なのを知らなかった事を、カノンもまた今回初めて知る事になった訳ですが、その事により今後サキさんも苦しむだろう事に、自分自身を重ね合わせてその心情を理解出来たからこそ、彼女を拒否した自らの“負の心”を知り、逆にそれに向き合う事もできた訳ですね。

まぁ、やっぱり“面倒くさい”女の子には違いないけどね(^^;
若い女の子に、目の前でこんな禅問答か哲学めいた事語られて、辛気臭い空気醸されたんじゃ、単純で天真爛漫なタイヘイでなくとも、頭かきむしちゃいますよ。

そして、そうやってイジイジしてるカノンにとっても、タイヘイの純朴さ、オンバケたちとの交流や温もりは、大きな救いになっていくだろうし、改めて自分自身と、“いのりうた”に向き合う力になっていくであろうという構造は、やはり「響鬼」での明日夢君と猛士の人々とのそれを彷彿させます。

今回、カノン以上に重要な意味を持ってくるのが、サキさんな訳ですが、“TO THE TOP”が盗作だった事を知った彼女は、カノンが思った通り苦しみます。
その苦悩は、ある意味カノン以上だったかも知れません。

実際、サキさんは幸太郎と“0°C”の仲間が自分に真実を隠していた事を激しく責め、もう“TO THE TOP”を歌うのはやめようとまで言い出す辺り、“0°C”の中では唯一マトモな思考の人だった事が分かります。

この辺り、サキさんにとっても“TO THE TOP”は大切な曲であったからこそ、真実を知った以上、カノンの心情を思っても、良識的にも、ミュージシャンとしての良心としても、もう歌う事は許されない、心から歌う事など出来ないという心境に至ってしまうのは、実はカノンとある種の合わせ鏡の様になってるんですね。

それでも、カノンはまだタイヘイ達の存在が自分と歌に向き合うきっかけになってるものの、サキさんはそれでも歌から逃げられない現実が待ち構えています。

“TO THE TOP”は、奇しくも前回サキさん自身が言ったように、自分だけのものではなく、“0°C”のものでもあり、それを取り巻く関係者のものであり、なによりも“TO THE TOP”を、“0°C”を愛するファンのものでもある。
応援するファンがいる以上、サキは自分の本意や、良心に反しても、歌う事をやめれないんですね。
自宅に帰った後の、妹の言う「お姉ちゃんが歌ってるんだからお姉ちゃんの歌じゃん」って言うのは、サキにとっては重荷でしかないかも知れません。

起源をひとつとするふたつの歌を、人の身勝手さや欲望、渇いた心が原因で、歌えなくなる2人の女性の物語が、どういう着地点を迎えるかも、今後の着目ポイントのひとつですね。

で、その最大の要因である幸太郎。
自分が“騙していた”女から奪った歌でヒットを飛ばした事に、何の痛みも後悔も感じず、自らの私利私欲にする辺りの人間性が、イパダダに魅入られた理由である事は間違いないようですが、今回カノンに見せた態度を見る限りは、カノンの事も自分の欲望のはけ口でしかなかった様だし、もしかしたらサキにも手を出してる様子が伺える。

ひょっとしてコイツ、某小◯哲◯みたいに、バンドの女性メンバーは尽く食っちゃうようなヤツか?

だとしたらそれが一番羨ましい・・・じゃない(・・・(^^;)許せないヤツだなぁ。

ラストシーン、詞を書こうと思って書けなかったカノンは、まだしっかり自分の心に向き合えていない事を示してると思うのですが、カノンが再び詞を書き、心から“いのりうた”を歌える日は、いつなのでしょうか?

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角川映画


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by yaskazu | 2010-06-02 20:25 | 特撮 | Trackback | Comments(0)
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