大魔神カノン1話・雑感
遂に放送開始となった「大魔神カノン」
関西では平日の深夜の放送なので、ビデオで録って後で観ようと思ってたのですが、ついリアルタイムで観てしまい、観賞後もなんか寝つけずに、次の日は寝不足になってしまいました(^^;

本当はしっかり感想を書きたいのですが、「W」の感想共々、ゆっくり書いてる時間が今ちょっと取りにくいので、大まかな雑感を少し書いてみたいと思います。



先ずなによりも第一印象は、これはもう紛う事なく“高寺作品”だなって事でしょうかね!

正直、オリジナルの「大魔神」的なものや、高寺Pがこれまで手がけてきた“特撮ヒーロー物”、或いは“アクション物”的なものを期待して観ると、間違いなく・・・それもかなり壮絶に“肩すかし”を喰らいます。
実相寺昭雄監督の作品を、監督の名前だけで「ウルトラマン」的なものを頭に描いて「乱歩地獄」辺りを観たら、一瞬どうしていいか解らなくなるような感覚に近い・・・かも知れない(^^;

実際、私自身も少なからず前記のようなものを期待していたところがあるのですが、観終わった後に思わず「え・・・?」って感じになってしまい、その大きくすかされてしまった肩をどこへ持っていっていいか分からず、それが眠れなくなる原因にもなってしまったくらいです(笑)

それでもこれは、いや・・・そうであるからこそ、やっぱりどこから見ても“高寺作品”なんですよね。

例えば、驚くほど緻密に築き上げられた世界観や、各キャラクター達の造詣、全体に漂う独特の空気とか、根底に流れてるテーマとか、ホントに色んなものが尽く“高寺カラー”に満ちあふれてる。

本当にどう表現していいか、上手く纏められないんですが、敢えて言うならやはり「響鬼」にかなり近い
「響鬼」から、ヒーロー物的な要素や、スポンサー主導的な部分を取っ払い、ある種辛気臭く感じる程の緩やかなドラマ展開に、更に敢えて起伏を抑えたかのような演出。

なんて書くと、非常に観るのが辛い作品のように思えるかも知れませんが、これが観終わった後にどうにも続きが観たい気持になる、不思議な感覚・・・・
それは、一見静かで辛気臭いように思える中に、しっかりとドラマやアクション、特撮と言ったものが、非常に巧みにバランスよく纏められ、緩やかなながらもしっかりとした起伏を持たせつつ、映像作品としての約束事を堅実に守って作られてるからでしょう。

例えるなら、最初は薄味に思えても、実は例え様のない深みのある高級な日本料理の様で、そういう意味では、その手間のかけ方や“作り込み”はハンパじゃない・・・
きっと高寺Pが「響鬼」で本来やりたかったのは、こういうものだったのかも知れないなと、少し感じました。

正に雪辱戦だな・・・(^^;

「響鬼」的な要素はキャラクターにも反映されていて、主人公の巫崎カノンは、性別や年齢は違えども、安達明日夢のリスペクトと思える部分が多々あります。

自分の置かれた状況に戸惑い、悩み、彷徨っていて、夢に破れつつも、その夢を捨てきれなかったり、恋愛に破れた事で、人間関係や社会に対し、傷つき、不安を持っている等々・・・明日夢君で描き切れなかった主人公像を、二十歳という成人したばかりの年代の女性に置き換える事で、更に一歩踏み込み仕切り直そうとしてるように思えます。

諦めきれない夢が音楽絡みな事や、ちょっと天然の入った“ぽわん”としたキャラクターも、明日夢君を彷彿させるしね(笑)

明日夢君との決定的な違いは、基本お気楽チェリーボーイ(笑)だった明日夢君に対し、カノンは恋愛経験があり、それに破れた事で、心情的にも肉体的にも“大人になる痛み”を知ってるという事でしょう(敢えて下卑た言い方をすれば、つまり“男を知っている”)
これは案外重要な要素で、そういう経験があるという事は、言い換えれば“他者の痛み”が分かり得るという事でもあり、明日夢君に足りなかった部分は正にそういうものだったように思います。

カノンの役割がその名の如く“巫女”であるなら、既存のイメージならそういうキャラクターは総じて“純潔”だったものですが、この「大魔神カノン」は人々の苦しみや嘆きに対する“祈り”がテーマになっているらしいので、むしろある意味人間の“汚れ”や“痛み”を知る女性の方が、それらに祈りを捧げる人間としては相応しいのではないか?

まぁ、これはあくまで私の勝手な憶測に過ぎませんが、そこまで考えてカノンをこういう設定のキャラにしたのだとしたら、ちょっと凄いかなぁと・・・(ま、考えすぎでしょうけど(^^;)

タイヘイも、ヒビキさんとイブキさんを足して2で割ったような印象だし、そこに「クウガ」の五代雄介の要素も入ってる感じ。
高寺Pがヒーロー(或いはそれに相当するキャラクター)に求めるものが色濃く反映されているという意味では、彼がこの番組におけるヒーロー的な位置にいるのは容易に想像出来る。

・・・・愛車がスーパー“カブ”なのは、もしかしてタイヘイが“兜”のオンバケだからか?(^^;

イケチヨさんは、長澤奈央さんが演じるという事もあり、最初から注目してたのですが(笑)
本来の彼女のイメージはむしろ先日の「W」で演じたリリィさんの方に近いのですが・・・もう、あの“谷間”と“お御脚”にはおぢさん参りました、完全に降参です(^^;
ありゃもう、正に高寺Pの“シュミ”以外のなにものでもないだろう!

てか、ブチンコになりてぇ・・・・(羨)

他の、オンバケ達を始めとする登場キャラクターも、皆それぞれに“高寺キャラ”的な匂いを醸し出していて、今後どういうカタチで物語に絡んでくるのかも、今後の注目ポイントでしょうね。

個人的に気になるのは、あの空き缶投げ捨てたBMWのニィちゃん、なんか今後も絡んできそうな気がするんですが、さて?

やれやれ、軽く雑感のつもりが、随分長々書いちゃいましたね(^^;

ともあれ、今後が楽しみな番組な事は間違いありません(^^)

最後にひとつ、個人的に一番ウケたのは、オタキさんのラーメン屋の暖簾に“大映のマーク”が入ってた事!
こういう、どうでもいいような“小ネタ”に妙に凝る辺りも、高寺Pらしいですよ(笑)

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by yaskazu | 2010-04-08 21:49 | 特撮 | Trackback | Comments(2)
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Commented by つる at 2010-04-10 06:34 x
つるです。
これを見たとき、「おっ!響鬼前半路線の再来」というのが第一印象でした。ただ、玩具販促に束縛されないし、1話目に限り、綿密に描いていたのではないかと思いました。肝心な大魔人出現は次回以降ですかね。
でも深夜帯なので、放送開始時間の変動が激しいのが苦ですが(因みに次回は30分遅れですがね)
Commented by yaskazu at 2010-04-10 20:11
>つる様
やっぱり「響鬼」を彷彿させますよね〜〜
あれで描ききれなかったものを、改めて仕切りなおそうとしている事が伺えます(^^)

大魔神・・・本作ではブジン様らしいですが、2話では過去の暴れるシーンも出てくるそうですが、本格的に復活するのは、物語の終盤じゃないかと、私は踏んでいます。

それまでの行程を、カノンの成長のドラマとして、半年かけてじっくり描いていくのが、この作品の狙いなんじゃないかな?

その辺りも含め、楽しみながら観ていきたいと思います。
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