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旗印
数日前から、これに関する話題でネット上は大騒ぎになっている模様です。

アニメ・漫画・ゲームの児童ポルノ規制 都が条例改正案

確かに巷では、ネットも含めて私でも正直「ゲッ」と思う様な、ちょっと酷いなと思う物も多数出回ってるのは事実で、そういった物に対してある程度の規制とか、線引きとかは必要な部分はあると思います。

しかし、どうにも同意しかねるのは、この条例の内容がこのテの物の出版や販売に関する物ではなく、創作や表現そのものに及んでいる事で、それを“権力”が旗印を上げて行おうとしてる辺りが、どうにも気持悪いと言うか、なにか“危うい”ものを感じてしまうからなんですね。



今度の場合は“児童ポルノ”というジャンルを掲げてきてる分、世間一般からは圧倒的に賛同を得られるだろうし、私の予測では、恐らくどれだけ反対の声が上がっても、こういう条例案は可決されます。

ただ、先に述べたように、この条例案が“創作や表現そのものを規制しようとしている”ともとれる一文を含んでる分、これが児童ポルノというジャンルではない、TVや映画、音楽や文学、絵画と言った、メディア文化や芸術そのものに広く拡大解釈され、今より更に表現の規制が強り、意味不明の取り締まりが行われるような事態に繋がりかねないんですよね(この記事の先生達が危惧してるのも、恐らくそういう事だと思う)

・・・まぁ、そんな事になったら、まず私らの愛好する“サブカルチャー”のジャンルは、恐らく完全に崩壊しちゃうでしょうね(^^;

それはもう、規制とかボーダーラインとか言う問題ではなく、文化や表現そのものに対する弾圧だし、ファシズムへの一歩にすらなりかねません。

ちょっと“考え過ぎ”なのかも知れませんが、自分としてはこの辺りの釈然としないものが残る分、この条例には賛成しかねますね(例え東京都の条例でも、こういう条例は必ず全国規模に広がりますからね)

それに、これに対して必死になって反対してるアキバ系のオタ君達の姿は、世間一般があの「M君事件」以来、おたくに対して根強く抱いてるマイナスイメージを助長、加速させる事にもなるだろうし、当のオタ君自体も増々世間から遠ざかろうとするんじゃないか・・・
おたくがひとつの“文化”として、漸く世間との溝が狭まってきたように感じてたのに、そういうものすら台無しになってしまいそうです。

規制するなとは言いません。
むしろ、適正な規制は必要です。

でも・・・この条例には、反対と言わざるを得ません。
by yaskazu | 2010-03-17 00:29 | 社会 | Trackback | Comments(2)
Commented by tomoko at 2010-03-17 12:44 x
 あのM君の件から20年もたってこんな騒ぎが起こるなんて想像できませんでした。これが通ったとしたら、線引きなんて自由自在に解釈されて、本当にサブカルなんて一掃される可能性もありますよね。
 この国はどこへ行こうとしているのかな、なんて最近よく考えます。
Commented by yaskazu at 2010-03-17 21:18
>tomoko様
あの事件のトラウマが、どうにか消えてきたかなと思っていた矢先に、こういう騒ぎですからね。
私らなどはもう通り過ぎてきた事ですから、ある程度は客観視も出来るんですが、現役の若いオタ君達は、多分怒りが治まらないだろうなぁと思います。

この条例案の一番危ういところは、正に“どうとでも解釈出来る”点で、これが悪い方向に働くと、本当に日本の文化は壊滅しちゃいますよ(^^;

今現在ですら、昔に比べれば(特にテレビなどは)相当窮屈な縛りで、面白い作品が作りにくくなってると感じるのに、本当に日本はどうなっちゃうのかなって、思ってしまいますね。
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