取り上げ禁止は良い事・・・か?
民主党に政権が移り、以前私が散々噛み付いた「後期高齢者医療制度」の廃止も明言されました。

ただ、時期的には即廃止は断念せざるを得なくなり、準備期間等を含めて新制度の施行まで3年後を目安とされているそうですが、これに関しては私はそれで良いと思っています。
ただでさえ、直前まで現場や国民に殆ど知らされずにほぼ強行的に施行され、その後も度重なる修正や改正で混乱させまくられてる訳ですから、じっくりと時間をかけて少しでも良い方向に向かえるもの、且つ皆が納得できるものにしてほしいと思います。

その布石とも言える話題が、先日ニュースになっていました。

後期医療の滞納者保険証 広域連合の8割、返還要求検討

保険証回収、禁止を通知 滞納問題で厚労省

2つのニュースをセットで読まないと分かり辛いかと思いますが、これは最初に私がこの「後期高齢者医療制度」の事を当ブログで取り上げ始めた時から、最も非道い部分だと怒っていた、滞納者からの“保険証の取り上げ”を、いよいよ広域連合・・・まぁ、要するに各自治体単位が実行に移そうとした事に対し、長妻新体制の厚労省がストップかけたって事です。

やるじゃないか民主党!
これで保険料払えない弱いお年寄りも安心だ!


と、言いたいところですが、実は案外そうでもないかも知れなかったり・・・



「後期高齢者医療制度」に関して、実はこういうデータもあります。

医療制度の保険料、広域連合平均徴収率は91.56%  厚労省

新保険証5000人増 - 後期高齢者医療制度で来月更新

下の段の方はお医者さんの個人のブログのようですが、注目してほしいのは下の方に書かれてある“平成20年度の保険料徴収率は約98%”って部分。
つまり「後期高齢者医療制度」になってから以降も、年金の天引きや振込み等を含め、大多数のお年寄りが真面目に保険料を支払ってるって事で、ハッキリ言って“徴収率約98%”って数字は驚異的です!

で、その残りの2%が保険料の未納者で、保険証取り上げの対象になる層な訳ですが、これが私が最初思っていた様な“貧乏すぎたり年金少なすぎて払えない”って人達ってのは案外少なくて、相当数の数が払える余裕があるのに払わない・・・
要は、車買ったりパチンコ行く金はあっても、給食代は払えないなんて言うバカ保護者とかと同類の連中に限って、「こんな酷い制度には従えない」とか言って払わないなんて実体があるそうです。

僅か2%とは言っても、実際の金額にすれば億単位のお金になる訳で、その分の“しわ寄せ”は真面目に払ってる大多数の層や、それこそ少ない年金や生活費切り詰めてでも収めてるお年寄りに、保険料の値上げってカタチで返って行っちゃう。

それじゃ駄目でしょう?(^^;

今度の厚労省の広域連合への号令は、そういう悪どい連中“以外”からは保険証取り上げちゃダメ、“いっしょくた”はNGだぜ!・・・って、一件凄く良い事言ってるみたいなんですが・・・

「それ、どうやって見極めるの!?」って部分に関しては各地方自治体に“丸投げ”らしいんですよね(^^;

人員削減、予算削減でただでさえカツカツの状態になってる中、特に田舎の小さな市役所とか区役所レベルじゃ、とてもそんな調査とか選別にかける人員も予算も割けない所が多く、ハッキリ言って現場イジメ以外の何物でもない、もうこれ以上この制度に振り回されるのはまっぴらだって悲鳴があちこちで上がってるって事です。

なにより、実際問題そんなの簡単に見分ける方法なんて無いですよね(^^;

それをやるのが役所の仕事だろう!・・・なんて事言っちゃう人も居るかも知れませんが、それじゃそれこそこっちが“悪質クレーーマー”とか“モンスターユーザー”になってしまいますからね(^^;
実際この制度がまだ始まる前、市役所に説明を求めて行った時に、その現場自体にちゃんとした資料や説明が行き渡ってない状態で、それでも出来うる限り優しく丁寧に、そして“申し訳なさそうに”説明して下さった職員さんの姿を知ってるだけに、役所の人達の気持や立場も考えてあげなきゃだめだと思うのですよ。
この制度に振り回されてるって意味では、実は役所の人も制度の対象者も同じですものね。

結局その辺りの実体を把握しないまま、耳障りの良い言葉だけで下に号令かけてると言うなら、これまでの縦割り政治、官僚体質と何も変わってない事になります。
その辺りもう一度よく考えて、本当の意味で皆が納得できる制度を作っていってほしいし、政策を行っていってほしいものです。
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by yaskazu | 2009-10-31 23:46 | 社会 | Trackback | Comments(0)
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