響き合う熱い魂
いやもう、再三で本当に申し訳ありませんが、また金田さんの話題です。

事実上の「お別れの会」である「金田伊功を送る会」には、残念ながら私は申し込む事も出来なかったのですが(仮に出来ても、現実的に行けません(^^;)、この催しの発起人である方々からのコメントの数々が、朝日新聞の記事にて掲載されました。

ロカルノ 金田さんを悼む

お時間があれば、アニメ業界の錚々たる面々の、故人を偲ぶコメントから、金田伊功という人物を感じていただければ幸いです(かく言う私も、その1人)

以下、記事の中から、特に個人的に感じ入ったものを少し抜粋、引用。



今石洋之さんのコメントより
金田作画の魅力は、自由さと気持ちよさ。金田さんの作り手としての姿勢にも、自由さと気持ちよさを感じます。

これ、正に金田さんの魅力を端的に言い表わしています。

小池健さんのコメントより
『銀河旋風ブライガー』(81〜82年)のオープニングはぜひ見て欲しい。僕にとってバイブルのようなものです。

そう!、これを見ずして金田伊功を語るなかれ!って感じです!
個人的には「女王陛下のプティアンジェ」や「とっても!ラッキーマン」のオープニングも是非みてほしいのですが(笑)

石井克人さんのコメントより
金田さんの後を追うアニメーターが流派のようにたくさん出てきましたが、金田さんのポージングは一段高いというか濃かった。

そうなんですよね。
金田さんの絵や動きは、実際に正統な流れを組んだ弟子筋の方だけでなく、その個性の強烈さ故に模倣や“もどき”が大量に発生したのですが、そのどれもが(比べてみると)どれも本物には到底適わない。
やはり“本物”は違うのですよ!

丸山正雄さんのコメントより
僕とりんたろうと金田さんとでチベットへ行った時、高山病にかかった僕をずっとおぶってくれた。そんな面倒見のいい人で、そういう意味じゃあんな絵を描く人には見えない。ヘンじゃない、ヘンな人なの。

人に優しくて、ちょっと“天然”入ってるというのは、これまでも他のブログやサイトでの記事で幾つも見ましたが、このお話も素顔と言うか、お人柄が伺えるエピソードですね。
前に宮崎駿さんが“みんなから愛されていた”というのがとてもよく分かります。

片渕須直さんのコメントより
06年11月に亡くなったオープロの村田耕一社長のお葬式でお会いしたのが、たぶん最後です。焼き場へ行くバスで隣り合わせ『若い頃はね、アニメーターが机で死ぬなんてそんなカッコ悪いことないな、って思ってた。でもひょっとしたら、ちょっとカッコいいんじゃないかって気が最近してきたんだよな』と話していたのを、思い出します。

他の方の御葬式の時にこういう事を仰ったのというのは、ちょっと意味深なものを感じますが、クリエイターを少しでも齧ったり、目指したりした者なら、この境地に達するのが如何に難しいかって事も分かると思います。
自分の仕事に本当に自信を持ち、不惑の信念を持ったものでなければ、これは中々言えない言葉ですよ・・・

最後に
板野一郎さんのコメントより
今のアニメーターは、技術はあっても独創性がなかったり、まじめで大人しかったり。もっと冒険して暴れて欲しい。アニメーターはキャラの顔を整えることばかり気にしない。ファンもキャラの顔が少々違ったって『作画崩壊だ』なんて非難しない。でないと、似たようなつまらないアニメばっかりになってしまう

これ、金田さんのお仕事ぶりに比喩して語った、板野さんの今のアニメ界への“想い”や“憂い”ともとれますが、実はこれは“このまんま”私自身が今のアニメ界や、それだけに留まらず特撮や映画、漫画、イラスト等々のクリエイティブ関連の仕事に就く者やその業界、ひいては今の“若い世代”全体に対して持ってる不満や想いを代弁しているんですよね。
この話はちょっと金田さんの事とは論点が変わってしまうので、別の機会にちょっと語れればいいなと思います。

そんな訳で、多分もう少しの間、私の金田さん追悼モードは続くと思いますが、御容赦のほどを(^^;
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by yaskazu | 2009-08-26 00:59 | 日々の戯れ言 | Trackback | Comments(0)
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