最初にまたちょっとドラマの感想。
先日放送されたスペシャルドラマの「サマヨイザクラ」 ある方のブログでこれの原作本の話題を取り上げられた時、少しその内容に興味を持った事と、これがドラマになるという事を知り、注目していました(原作は未読なんですけどね(^^;) 裁判員制度を題材にし、その様々な問題点や疑問点、作品のキャッチコピーにもなってる“制度の光と闇”を描いており、単なる制度のキャンペーン番組に終わっていなかった事は評価出来ると思います。 裁判員に選ばれた主人公と、3人の主婦を殺害した容疑の被告の青年は、共に同じ年齢であり、また共に同じアニメ作品を愛する秋葉系の“おたく”という共通点をもっている。 更に、主人公は然る事情からフリーターのネットカフェ難民暮らしを余儀なくされ、一方の被告も事情によって長年引きこもりのニート生活を送っている。 そして、集団の悪意に晒される事で社会から疎外され、いじめに遭っていた事や、主人公自身もその憎しみからあと一歩で人を殺すところだった過去を持つ等、2人は多くの共通点を持っている。 そんなもう1人の自分とも言える人間を、客観的且つ公平に裁く事が出来るのかをメインのストーリーに、そこに“おたく”といった人種をひとつのメタファーに、人間の差別意識や区別意識、集団の悪意に因る謂れなき迫害、いじめ・・・様々な要素が絡み合い、深く重いドラマを紡いで行きます。 少し脚本や演出のツメが甘い気もしますが、あの内容であれ以上重々しくシリアスにやられたら、逆に辛くて最後まで視聴出来なかったかも知れません(^^; ドラマは土壇場で「逆転裁判」的な“大どんでん返し”があり、それがリアル感を損ねていると言った意見も幾つか見かけましたし、実際私もそう思いました(原作はどうだったのかしらん?) しかし実はここも、ひとつ間違えば自分達の誤った判断が、無実の人間を絞首台に送ってしまうかも知れないという「裁判員制度」のひとつの大きな問題点を示してみせてると解釈すれば、納得出来ます。 ドラマは一応ハッピーエンドで終わってますが、もし主人公があの時“事実”に気付くのがもう少し遅れたら、或いはあのまま気付かなかったなら・・・事件は最悪の結末を迎える事になってしまいます。 正にそれは“裁判員制度の光と闇”は紙一重であり、まかり間違えば裁判そのものが“集団の悪”に転じてしまうという、作品の中核のテーマである事も示している訳です。 実際の裁判では、例えドラマのように土壇場で新事実が浮かんだ場合でも、余程でない限り冤罪が認められるのが難しいのは、これまでの幾つかの実例を見ても明らかだし、もし万が一、刑が執行された後になってその事実が発覚すれば、関わった裁判員達は取り返しのつかない十字架を、生涯背負っていかねばならない訳で、もしそれが自分だったら、果たしてその重さに耐えて生きてゆく事が出来るのでしょうか? 非常に考えさせられるドラマでした。 また長すぎる前置きになりましたが、ここからはいつもの感想を。 真マジンガー 衝撃!Z編 第9話 くろがね屋の衆、凶悪過ぎ(笑) 安の言葉から察するに、あの連中にはなにかしらの“秘密”がありそうな感じ。 女将さんの正体とか考えれば、ある程度察しはつきますが、あの“いかつい”連中を色々“弄ってる”女将さんの姿を想像すると・・・・ 嗚呼、わしも“弄って”欲しい(殴!) 冒頭の数分で機械獣をマンジンガーがいっぱい倒していましたが、ダイジェスト扱いされた機械獣達がちょっと哀れかな(^^; それだけマジンガーが圧倒的に強いって事なのでしょうが、せっかくマジンガーやるんだからもっと“ロボットプロレス”じっくり見せてほしいのもホンネ(その辺は後に期待かな?) 光子力研究所のプールから“マジン・ゴー!”で出撃をやってくれたのは嬉しかった(^^) でも、やっぱ一番嬉しいのは“ガミアQ”3人衆の登場かな? 原作連載当事、まだ小学生から中学生に渡る過程の思春期間際だった“男の子”に、マントの中が丸裸の女性型殺人アンドロイドっていうこの存在が、どれほど後の性癖や嗜好に影響を与えたか! それがアニメで動くってだけで、もうニヤニヤが止まりません(笑) ところで、あの仲居の菊ノ助婆さんは一体何者なんでしょうね?(^^; ザ☆ウルトラマン 第5話 夫婦怪獣に親子怪獣と、これも王道パターンの豪華2段重ね(笑) ああいう物語の場合、子供怪獣を小さくして無害にできるのであれば、親子共々助けてやろうって事になるかも思ったのですが、それ以前に甚大な実害出してしまってる上、放っておけば地球自体に致命的な影響を与えかねないので、止むなく親怪獣は倒したと言ったところでしょうか(そう判断出来る演出やセリフは無かったけど、そう捉えるのが妥当でしょう) 時に拳を、時には愛を・・・・と、「ウルトラマンコスモス」の怪獣保護に連なるものの片鱗が、この頃から既にあったのかも・・・と考えるのは、少し早急すぎますかね?(^^; 侍戦隊シンケンジャー 第十六幕 黒子さん達の仕事取っちゃいけません(^^; 適材適所って表現は確かにその通りなんですが、もう少し噛み砕いて言えばつまり役割分担って事ですな。 レーサーが走れるのはメカニックがマシンを整備してくれるから、役者が演技に徹せられるのは幾多のスタッフが各々の仕事をしてくれるから、現場スタッフが仕事が出来るのは制作部や営業部が下地になるものを整えてくれるから、レジ係も商品棚を管理するスタッフがいるからその仕事に徹せられる・・・ 各々がそのスキルや特性によって、自分の仕事を精一杯やる事が、物事を潤滑に進めるための秘訣な訳ですから、下手によその部署に邪魔しに行って軽い気持で仕事手伝うなんて、思い上がりもいいところだって事。 ホレ、いつも机で計算してる“偉いさん”が、たまに現場にきて気紛れで仕事手伝ったりしたら、訳分からんミスとかして余計な仕事が増えたりで、却って迷惑って事とか、ありません? ならば自分の持ち場の自分の仕事を、しっかりやりなさいよと、つまり今回はそういう話です。 黒子さんはモヂカラは使えないけど、自分の役割はしっかり果たしてるからシンケンジャーは戦いに徹せれる。 だから、お前達は戦う事だけに全身全霊で挑めって事ですな。 それにしても今回のアヤカシさん、引きこもりでダンゴ虫ってのは、引きこもりにもダンゴ虫にも両方に失礼だよなぁ(笑) 薄皮太夫の十蔵への片思い(?)はどうもマジらしい。 ああ見えて結構乙女と言うか、けなげと言うか、ツンデレと言うか(笑) ちょっと今後の展開が楽しみですね。 そう言えば前回のナリスマシが化けたニセ太夫、声がほんの気持“エドワード・エルリック”になってて、ちょっとウケました(w 仮面ライダーディケイド 第19話 「響鬼」編の後編はまた別枠立ててやる予定なので、暫しお待ちを。 雑感だけを言えば、“もうひとつの可能性としての完結”を見せてくれた事に関しては、素直に感動したし、感謝します。 良くも悪くも、オリジナルで“取り残してきたもの”が自分の中で少しスッキリしたのは事実だし、また同じに、より一層オリジナルに対する愛が深まったのも確かです。 そんな訳で、詳しくはまた改めて・・・
by yaskazu
| 2009-06-02 23:49
| 特撮
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Comments(4)
おはようございます、つるです。
響鬼編に関してはいい意味でやられました感じです。というより、TV版終了後に自ら、もう一つの完結を作り上げたくらいに思い入れのある作品でしたからね。 次回はいよいよ井上敏樹氏の登場ですね。 では…
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「サマヨイザクラ」、ほぼ原作どおりでした。確かにあの結末は2時間サスペンスみたいで現実にはありえないな、と思いますが、救いのない結末になるよりは気分がよかったです。
菊ノ介婆さん、永井漫画キャラのあのピチピチお姉さんが「中の人」では、と思えて仕方ありません。
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by
yaskazu at 2009-06-03 20:08
>つる様
「響鬼」編は“if”の結末として非常に上手く纏まっていたと思います。 私はオリジナルの展開や結末も(前半、後半、共に)あれはあれで当事のベストな選択だった思ってますが、そこにもうひとつの可能性だったものを具現化してもらったお陰で、よりオリジナルの存在意義や愛情が深まったと思います(^^) 井上敏樹氏登板、なんだか始まってもいないのに既に方々でお祭りらしいですが、私自身は井上氏の力量は買っています。 楽しみながら観て行きたいものですね(^-^)
Commented
by
yaskazu at 2009-06-03 20:15
>tomoko様
あ、やはり原作も大筋は同じなのですね。 確かに彼が本当に犯人で、あのまま死刑判決が下りてしまったら、リアルではあるけれど“フィクション”としては救いが無さすぎますものね。 そういう意味では、100%とは言えないまでも、一応のハッピーエンドだったのは正解だったと思います。 菊ノ介婆さん、名前からして確かにその可能性はありますよねぇ。 てことは、もしかしてあの姿は“着ぐるみ”だったりして!(笑)
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