特撮本編とはちょっと違うアプローチだったのですが、共に特撮物を中心にした、若い世代と、私らと同世代のおぢさんの夢に纏わる番組が、ちょっと面白かったので、触れておきたいと思います。
ひとつは、「仮面ライダーディケイド」の東映の公式ページでも紹介されていた、NHK教育テレビの「あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑」で、現在JAEで活躍中の若手アクション俳優“伊藤教人”さんの奮闘ぶりを追いかけた番組。 「ディケイド」のクウガや、映画「超・電王」では悪役ライダー“シルバラ”を演じてるそうで、実際の撮影現場に入って、NGやミス連発でスタッフから怒号を浴びながらも、賢明に奮闘する姿を映しているのですが、いわゆる“メイキング”と趣が違うのは、業界へ入る方法や研究生の間の2年間位は収入が無い事、漸く仕事を貰える様になってからも、最初はせいぜい15万程度の報酬だったりと、結構リアルな話を交えつつ、アクション俳優の世界がどういうものか、そこで夢を持って働くとはどんな事かを紹介してる番組でした。 この番組自体が、世間にある様々な職業を紹介し、これから社会人になる若者への道標を示す番組な事もあり、本人の奮闘ぶりもさる事ながら、宮崎アクション監督の 「ただ動けるだけなら体操選手を連れてくればいい」 とか、高岩成二さんの 「自分らは面をつけて身体を使って演技をする俳優」 と言った“ポリシー”みたいなものも紹介されていたのがとても印象的でした。 夢と現実の間で、目標を持って頑張ってる若人の姿は、おぢさんには少々眩しく感じました(^^; もうひとつは、「探偵!ナイトスクープ」内で、「カネゴンが作りたい」というもの。 私らと同世代(30代後半〜40代以上)の特撮ファンならタイトルだけでピンとくる人も多いでしょうが、あのイカルス星人とウルトラセブンが表紙の「ウルトラ怪獣図鑑」にあった、シーツやザルでカネゴンを作るってヤツ。 アレを昔実際にやろうとして断念したと言う人が、大人になった今改めて挑戦したいんだけど、子供の時に断念した理由が“頭が入る様な大きなザルがどうしても見つからなかった”と言う事で、それを探す事から始めようというものでした。 そう、そうなんだよ、あんなザル普通は売ってないよなって事でTVの前で先ず共感すること頻り(笑) そこで、協力者として大阪でその筋では有名な怪獣コレクターの“ハラタケさん”の所へ先ず当の「ウルトラ怪獣図鑑」を探しに行ったところ(依頼者はもう持ってないって事で)そのハラタケさんも実は子供の頃“あのカネゴン”を作ろうとしたものの、やはりザルが見つからなくて断念したと言う事で話が一致。 もうこうなってしまえば元々が“好き者”同志なモンで、初対面でも一瞬で筑波の友と化し、話が弾む弾む(笑) で、竹細工を扱ってる業者さんの所で目的の頭が入る位の大きなザルを見つけ出し、後は図鑑に載ってる材料と手順で、依頼者とハラタケさん、そして探偵の石田靖といった“40代のええオッサン3人”が、物凄く楽しそうにカネゴン作り。 うわぁあ〜!、羨ましい、仲間に入りたい!!!(^^; その後、ハラタケさんの“怪獣仲間”を呼んで御披露目となった訳ですが、もう皆さん羨望と歓声の雨嵐! そこに集まった“ええオッサン達”も皆さんやっぱり子供の頃にあのカネゴン作ろうと思って、ザルで断念したと言う話でまた一致(笑) なんか、若者の夢に比べておぢさんの夢なんて実に他愛のないものですが、TVの向こうに多数の“同士”を見て、ちょっと嬉しかったですよ(^^) この時の事が少しだけ担当探偵の石田靖のブログに紹介されてます。 コチラ 因みに、一緒に“ペスター”も作ってました(笑)
by yaskazu
| 2009-04-21 00:32
| 特撮
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Comments(6)
あの「あしたをつかめ」を見てあらためて思いました。
よくテレビの番組改変期に放送されるドラマのNG特集番組でライダーや戦隊を取り上げないのは、よいこ達に対する制作側の思いやりですね。いや、そう思いたい。
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yaskazu at 2009-04-21 21:55
>tomoko様
実際に制作側、特にJAEではスーツアクターさんの素顔や撮影の風景、NG等に関しては、マニア向けのDVDやCSでの放送以外ではかなり厳しく禁じているそうです。 理由は仰る通り子供達への配慮で、本来のお客さまである子供達にとっては、仮面ライダーはあくまで門矢士や紅渡であって高岩成二ではいけないし、ヒーローがメガホン持ったオッサンに怒られてる姿なんて、見せちゃいけないからなんですね。 この辺りの作り手側の“良心”は、素直に嬉しく思います。 まぁ、そういうのが“楽しい”と思っちゃう子供がいたら、間違いなく将来は私らの“仲間入り”になっちゃうでしょうが(笑)
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つ
at 2009-04-22 08:23
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「あしたをつかめ」見ました。夕方やっていた再放送だったので台所から。カメラの枠に…っていうのは今更ながらなるほどなあと思いましたです。皮で視界を遮られてアクションする人には難しいでしょうね。
息子9歳も「おっ!これ電王映画のヤツじゃん!」ってコーフンしながら見ていました。かなり興味を持ったようでハナっからかぶり付いていましたが、高岩さんが登場したらもう狂喜乱舞。「母ちゃん!高岩さんだよ高岩さん!オレ、誕生日同じなんだぜ!」ってかなり自慢げでした。高岩さんは既に彼のヒーローらしいです。(汗
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yaskazu at 2009-04-22 23:33
>つ様
そうなんですよねぇ! ただでさえ視界の悪い(電飾アップ用等、モノによっては全く視界ゼロの物もあるらしい)着ぐるみ着てなおかつカメラ映りやフレーム意識してアクションや芝居しなきゃならない訳ですから、スーツアクターさん達は本当に尊敬しちゃいますよ(^^) つ様の息子さんは、お話を聞く度に将来有望な“予備軍”だなぁと思ってしまいます(笑)
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あんどーなつ
at 2009-10-21 17:58
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「あしたをつかめ」は来年の春の改変で終了し、来年の4月からは「プロフェッショナルジュニア 若者たちの仕事の流儀」が放送されるそうです。
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yaskazu at 2009-10-22 00:06
>あんどーなつ様
初めまして・・・で、よろしかったでしょうか?(^^; タイトルからすると内容は既存の番組と大きく変わらず、マイナーチェンジって印象でしょうか。 いずれにせよ、若い世代に仕事に就く時のひとつの指針になるような番組であってほしいものですね。
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