適正
先日、迷いつつも記しておいた件に関係する話。
政府が派遣切り等の失業対策として、人不足に喘ぐ職種・・・特に介護や福祉の現場にそういった“仕事を失った人”を充てようという方針を打ち出してる事に対し、当の介護施設の方が「人手は確かに欲しいけど誰でも出来る仕事ではない、むしろ人材を育てていける様な体制を整えて欲しい」という趣の事を話されている・・・そういう報道を見ました。

また、人手が足りないために取り敢えず人数を採用してみたところ、当の要介護者の方から“言葉遣いが悪い”とか“仕事が荒い”とかの苦情も多くなったという前例も実際にあったそうで、また志を持って来てくれる人でも、現実の厳しさに去っていく人も多いという事も話されてました。

やはり、幾ら不況で仕事がないとは言っても、絶対的な“適正”を要求される仕事というのは、確実にあるものなのですよ、多分。



私がそう思うようになったのは、去年のおかんの入院に際して看護師さん達の“大変ぶり”を目の当たりにしたという事も大きいのですが、実は“その逆”と思われる事を見てしまったってのも、実はあるんです。

去年の初冬くらいの事だったと思いますが、駅前の本屋さんで立ち読みしていた時、車椅子に乗せたお年寄りを連れた若い兄ちゃんが入って来たのですが、なにか様子がおかしい。
どうやら、お年寄りは早く別の(多分自分の目的の)場所に行きたがってるらしいのに、それをちょっと煩そうに“すぐ済むから”と、怒った様に言って、お年寄りには無縁そうな若者向けのファッション雑誌を見て廻っている。

最初は孫か何かかとも思ったのですが、会話が“ですます調”だった事や、近辺に養老施設がある事を考えれば、ヘルパーか或いはボランティアとかいう類の可能性もあり、だとするとあの兄ちゃんは“自分の都合で”担当のお年寄りを連れ回してる疑いがある。
もしそうなら許し難い事だけど、かと言って確証がない上に、暴力の様な目立った事をやっている訳でもない事もあり、無関係な者が横から文句を言う訳にもいかず、気になりつつもその場は見過ごしてしまいました(ちょっと後悔してる)

もし、私が感じた疑念が本当だったとしたら、ああいう手合いの人物にはボランティアであろうがヘルパーであろうが、そういう事をやる適正は無い、やらせてはいけない、やるべきではない。

こういうのはちょっと極端な例かもしれないし、単に私の思い過ごしかも資れません(てか、思い過ごしであってほしい)
けどね・・・例えば、もし私の身に今“何か”があって、おかんがああいう施設に入らなきゃならない事態になったとして、その時におかんが“そういう扱い”を受けたとしたら、それはもう絶対に許せない訳ですよ。

だから・・・やはり“適正”は問われなきゃならない。
どれだけ仕事が無くても、自分に自信や確信が無ければ、単にお金や生活のためだけなら、手を出しちゃいけない、やっちゃいけない、やらせちゃいけない仕事はある。
どれだけ人手が欲しくても、場合によっては雇っちゃいけない、受け入れちゃいけない人間は居るのですよ。

とても・・・とても残念な事ですけど。
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by yaskazu | 2009-01-19 21:40 | 社会 | Trackback | Comments(3)
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Commented by つる at 2009-01-20 08:35 x
おはようございます。つるです。

う~ん、考えされられますね。昔はさほどなかったけど、よく、「最近の若者は自分のことしか考えない」、いわば、ご都合主気で動いていますが。何故かしら、今それが明確化になっていますからね。

兎にも角にも、マニュアル通りにいけばそれで済む。後は何とかなるだろうという考えになってしまうかもしれない。しかし、相手は人だから上手くいかないのも確か。本当に求められているものは何かを今一度考えてみるといいかもしれませんね

余談ですが、年越し派遣村のボランティアは感動しました。相手の立場となって動きましたからね。これからの時代、他施設でもこういったレクチャーが必須になってきますね。

長くなりましたが、これにて失礼します。
Commented by yaskazu at 2009-01-21 00:39
>つる様
マニュアル至上主義になって、人間相手だって事が希薄になってるというのは確かにあると思います。
コンビニのアルバイトやインターネットのサポートの判で押した様な対応にキレた経験のある人は結構多いのではないでしょうか?(^^;

まして福祉や介護に関わる仕事は、直接人と触れ合う仕事ですから、技術的なもの以上に、人と接する力や、相手の立場で行動できる心、そして“きれいごとでは済まない部分”を乗り越える強さが必要とされると思います。

実際、ああいう現場は多くのそういう人達の献身的な働きによって支えられてる。
だから尊いし、頭が下がるのですよ。
だから、もしああいう仕事に就こうと思うなら、中途半端な覚悟では許されないし、人生を賭すくらいの覚悟で行かないと、多分勤まらないでしょう。
それでもその覚悟がある人は、やはりどんどん行ってみるべきだとも思いますがね(私にはムリだけど(^^;)
Commented by yaskazu at 2009-01-21 00:40
>>つづき(文字数制限引っ掛った(^^;)

派遣村のボランティアはよくやって下さったと思います。
敢えて比喩はしなかったのですが、阪神大震災や新潟の地震等の災害の時、やはり最初に動いたのは民間なんですよね。
国の対応が結局一番最後にまわってしまう・・・この辺りがやはり一番問題かな?

但し・・・中には純粋なボランティア以外に、政治的思惑や何かの利益を後ろ立てに動いてる様な方も中には混じってるって一方現実も、心の隅に置いておいたいいかも知れませんが・・・(ヤな現実だけどね(^^;)
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